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獣医師が伝授!子犬が「初めてお散歩」する前に準備すべきこと

小林真也

獣医師
小林真也

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獣医師が伝授!子犬が「初めてお散歩」する前に準備すべきこと

「子犬だからまだお散歩はいらない!」と思っていませんか? 実は柔軟性がある子犬の時期だからこそお散歩が重要。人やほかのわんちゃんと触れ合ったり、いろいろな音や景色を体感したりすることで社会性を身につけることができます。(※)そこで獣医師の筆者が、初めてのお散歩に関する正しい知識をお伝えします。

 

■楽しいお散歩で社会性のあるわんちゃんに

最近はドッグランやドッグカフェなど、たくさんのわんちゃんや人と触れ合う機会が増え、わんちゃんも社会性が大事であるといわれるようになりました。
わんちゃんを飼いはじめるとき、みなさんも公園にお散歩に出かけたり、ドッグカフェでお茶したり、一緒に楽しくお出かけするイメージを持っていますよね?
子犬も一緒。“お散歩の時間=楽しい時間”にすることで、社会性のあるわんちゃんに育ててあげましょう。

 

■お散歩はワクチンを受けてから

せっかくお散歩に出ても、感染症や寄生虫などの病気にかかってしまったら大変。外の環境にはいろいろな病気が潜んでいます。お散歩はじめる前には、混合ワクチン、狂犬病ワクチン、ノミダニ・フィラリア予防をしっかりしましょう。

しかし、ワクチン接種が終わるのは4ヶ月齢頃。そのあとからのお散歩だとせっかくの社会性が身につく時期を逃してしまいます。ワクチン接種がしっかり終わるまでは、いろいろなわんちゃんたちとの接触は控えた方がよいですが、早い時期からできる限り外の音や景色を体験させるようにして、人との触れ合いには慣らしておきましょう。ワクチン接種が済んでいるお友達のわんちゃんがいれば、ぜひ一緒に遊ばせてください。

 

■初めてのお散歩に出かけよう!

出典: わんにゃ365

お散歩に欠かせないアイテムは首輪とリード。しかし、いきなり付けてしまうと、わんちゃんがビックリして嫌がることも。そんなときは、わんちゃんに無理をさせずに、ご褒美を与えながら練習をしていきましょう。“首輪やリード=楽しいこと”という気持ちをつくってあげる意識が大事。お家の中で首輪とリードをつけて、お散歩ごっこするのもおすすめです!

いざ外にて出て初めてのお散歩をする際は、家の周辺やお庭など、ほかのわんちゃんや人がいない場所がよいです。練習のつもりで外の音や風、地面の感触を体験させてあげましょう。

震えてしまう場合は抱っこをして歩いてもOK。ご褒美を与えたり、褒めてあげたりすることで、わんちゃんの不安な気持ちを取り除いてあげてくださいね。お散歩がわんちゃんにとって楽しい時間になるように無理せずゆっくりと慣らしてあげることが大切です。逆に、無理にリードを引っ張ったり、いきなり人ごみや交通量の多い場所に連れていったりすることは絶対にやめましょう。

 

■初めてのお散歩中に気をつけること

わんちゃんとの初めてのお散歩は気をつけるべきマナーやルールも。以下のような点に注意して、お散歩を楽しんでくださいね。

・誤食に注意!

好奇心旺盛な子犬の時期は何でも口にしてしまいます。わんちゃんの目線になって周りをよく見て、口に入れそうなものは避けてあげるようにしましょう。

・ ほかのわんちゃんとの接触には飼い主さんの許可を

知らないわんちゃんと遊ぶ場合には、飼い主さんに一言「遊ばせても大丈夫ですか?」と確認しましょう。子犬は無邪気に遊ぼうとしても、相手のわんちゃんはビックリして噛みついてくることもあります。

・ うんち・おしっこはきれいにお片づけ!

うんちはトイレットペーパーやビニールで持ち帰り、おしっこはお水をかけましょう。なるべくお家でトイレを済ませるようにしつけると楽ですね。

いかがでしたでしょうか? お散歩に慣れてきたら、ドッグランなどほかのわんちゃんと交流できる場所に行ってみるのもおすすめです! 社会性を身につけるこのタイミングを逃さず、お出かけ好きのわんちゃんに育ててあげてくださいね。

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【参考】

※ 村田香織「こころのワクチン」

【画像】

※ Denis Tabler/Shutterstock

※ わんにゃ365

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