愛犬とほとんどの時間を一緒にと過ごしたいというのが飼い主の本音ですよね。でも、どうしても家族がみんなお仕事だったり、お出かけがあったりして、留守番をさせて外出しないといけないこともあります。
わんちゃんは群れで生活をするため、ひとりぼっちの時間が長いとストレスを感じてしまい、あまりに強いストレスを感じてしまうと体調不良をおこす恐れもあります。
また、子犬の場合は、急に留守番ができるようにはならないので、訓練もなく長時間の留守番をさせると部屋の中を荒らしたり、留守中に大きな声で鳴いていたりとさまざまな問題を起こすことも考えられます。
■子犬の留守番はいつからできるようになる?
授乳期が終わり、生後3ヵ月頃からトレーニングをしていくといいでしょう。子犬を迎え入れて、わんちゃんがお家の環境に慣れてきたら少しずつ一匹でいる時間を作っていきます。子犬の時にあまりべったりしすぎると、分離不安といって、飼い主が不在時にのみ認められる問題行動(破壊行動、吠え、不適切な排泄など)、を起こすことがあります。
■お留守番の練習方法
・ケージに慣れさせる
ケージやサークル、または決まった部屋や場所など、子犬にとって居心地のいい場所を用意しましょう。飼い主がいなくても、安心できる環境があることでさみしさが和らぎます。
・必ず戻ってくることを覚えさせる
わんちゃんは、飼い主さんの姿が見えなくなると「戻ってくるの?」と不安になってしまいます。
わんちゃんをケージの中に入れた状態で部屋から出て、視界から消えてみます。突然飼い主が見えなくなることで不安になり、鳴くかもしれません。
そこで戻ってしまうと、「鳴けば飼い主が帰ってくる」と誤って学習してしまいます。鳴きやむまで待ってから、わんちゃんの前に現れましょう。こうすることで「必ず戻ってくる」ということがわかれば安心して待っていられるようになります。
・少しずつ時間を増やす
視界から消える時間は10秒程度から始めて、1分、3分、5分と、少しずつ時間を増やしていきます。決して焦らずに、様子を見ながら少しずつ時間を延ばしてください。
■わんちゃんにストレスを与えない環境
子犬はいつもと違う環境に置かれると、不安を感じてストレスを溜めたり問題行動を起こしたりすることがあります。子犬に余計な負担をかけさせないためにも、留守番時はできるだけ普段通りの環境にしてあげることが大切です。
・快適に過ごせる場所
ベッドやお水、トイレなど必要最低限のものは用意しておきましょう。もし、ペットシーツを破いてしまう心配がある場合は、いたずら防止のカバー付きのトイレトレーを使うなどの工夫をし、お気に入りの毛布などを用意して、愛犬が安心して待っていられるような環境づくりをしてください。
・室温を調整する
犬種によっても多少の違いはありますが、わんちゃんにとっての適温は22~26℃くらいとされています。特に子犬のうちは体温調節がうまくできないので、夏の暑さ、冬の寒さは体調不良を引き起こす原因にもなりかねません。エアコンの温度設定や、ケージを置く場所には気を付けてください。
ケージに入れない場合はいたずらができないように、わんちゃんが届く場所に食べては困るものは置かないようにしましょう。電気コードを噛んだり、おしっこをしていたなんてこともありますので、見えない位置に置いたりと工夫が必要です。
■外出前と帰宅後のポイント
お留守番がかわいそうだからと、過度に出かける直前まで遊んだりなでたりするのは逆効果です。急にひとりになって寂しくなってしまいます。また、出かける準備をわんちゃんが見ていると、それだけで不安になってしまう子もいます。できうだけ見えない位置で準備をしてください。
帰宅後はわんちゃんも興奮しがちですが、落ち着いて「ただいま」と声をかけてわんちゃんが落ち着いたら、いっぱい褒めてあげてくださいね。
■子犬のうちからアイケア
わんちゃん人と同じように目の病気になってしまいます。人よりも手術が難しかったり、手術に耐えられなかったりする場合もああるので、酷くなってしまわないように子犬のうちから予防のためのケアも必要ですね。生後3ヵ月から始められるわんちゃんのためのアイケアサプリ『わんにゃブル』がおすすめです。
【関連記事】
※【獣医師執筆】充血、目やに、涙やけ…目の病気じゃない可能性も!? 目の合併症の恐れがある病気とその仕組み
戻る
みんなのコメント