わんちゃんがよだれを出すのは自然なことですが、よだれの量が増えたり、止まらなかったりする場合はなんらかのトラブルを抱えている可能性があります。そこで今回は、犬のよだれの原因やよだれが増える病気についてご紹介します。愛犬のよだれを注意深く観察し、病気のサインを見逃さないようにしましょう。
目次
犬がよだれを出すのは自然なこと

おいしい食べ物を目の前にしたり、体の熱を放熱させたりしている時にわんちゃんがよだれを出すのは自然なことです。また、わんちゃんのよだれの量は犬種によっても異なり、とくにセントバーナードのような大型犬やブルドッグをはじめとする短頭種はよだれが多く、小型犬よりよだれが多いからと心配する必要はありません。
犬のよだれの原因は?

わんちゃんがよだれを出す原因は、気温やストレスなどさまざまです。以下にわんちゃんのよだれの主な原因をまとめました。
●おいしい食べ物の匂い
●夏の暑さ
●ストレス
●車酔い
●暑い時
●誤飲・誤食
●加齢
●薬やワクチンのアレルギー反応
●なんらかの疾患
上記のほかにも、リラックスしている時や熟睡している時によだれの量が増えることもあります。こうした穏やかな気持ちを抱いている時に出るよだれは、水のようにサラサラしているのが特徴です。
こんなよだれを出していたら要注意!
生理現象としてよだれを出すことには何の問題もありませんが、普段と比べてよだれの量が異常に多かったり、よだれに泡が混ざったりしている場合は注意が必要です。もしかしたら脳や神経の疾患など、重大な病気を発症しているかもしれません。
愛犬のよだれに違和感があれば、以下のようなよだれを出していないか確認してみましょう。
●茶色がかっている
●血が混ざっている
●よだれから悪臭がする
●白っぽい泡状になっている
●大量のよだれが出続ける
愛犬の異常なよだれは病気のサインかも…

暑さや車酔いのように一時的によだれの量が増えている場合は、原因を取り除くことで普段通りのよだれに戻ります。しかし、そうでない場合はなんらかの病気を発症している可能性が考えられます。わんちゃんの異常なよだれで疑われる主な病気は、下記の通りです。
●口腔内の疾患(歯周病や口腔内の腫瘍など)
●唾液腺の疾患(唾液腺炎や唾液腺腫瘍など)
●消化器の疾患(胃腸炎や胃捻転胃拡張など)
●脳や神経の疾患(脳腫瘍やてんかんなど)
●狂犬病
●熱中症
おうちでできる愛犬のよだれ対策

暑さや車酔いが原因で一時的によだれの量が増えている場合は、涼しい場所に移動したり、車を停めて外の風にあたったりすると次第によだれの量が落ち着いてきます。また、車酔い対策として獣医師に酔い止め薬を処方してもらうこともできるので、ドライブの前に飲ませておくのもおすすめです。
そのほか、口腔内の疾患を防ぐには口腔ケアが欠かせません。お手軽に口腔内をケアできる歯みがきガムや水またはフードにかける口腔ケアアイテム、遊んでいる間に口腔ケアできるロープタイプのおもちゃなどを活用しながら、愛犬のお口の健康を守りましょう。
いつもと違うよだれが続く場合は獣医師に相談しよう
愛犬のよだれに違和感があれば、早めに獣医師による診察を受けましょう。万が一消化できないものを誤飲・誤食したり、病気を発症したりしている場合は早急な治療が必要です。よだれの量・色・においを観察して、病気のサインを見逃さないようにしたいものです。
また愛犬のよだれ対策の一環として、歯みがきをはじめとする口腔ケアも欠かせません。よだれやお口の様子をこまめにチェックして、愛犬の健康と笑顔を守りましょう!
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