2月22日は「猫の日」です。猫の日は、日本の愛猫家の学者と文化人が構成する「猫の日実行委員会」が、「猫と一緒に暮らせる幸せに感謝し、猫とともにこの喜びをかみしめる記念日を」という趣旨で制定されました。
ねこちゃんは、自分から体の不調を伝えられないため、飼い主さんが変化に気づいてあげることが重要です。愛猫と長く幸せに暮らしていけるように、日頃から愛猫の健康管理をしてあげましょう。
自宅でできる8つの健康チェック

スキンシップは飼い主さんだけでなく、ねこちゃんにとっても心が休まる時間です。優しく撫でながら、普段と変わった様子はないか、嫌がる部分はないかなど小さな変化を見逃さないようにしてください。そのためにも普段からコミュニケーションをとり、健康な状態をしっかり把握しておきましょう。
チェック①:からだ全体
ねこちゃんのからだを、胸からお尻にむかって優しく包み込むようになぞってみてください。
●しこりがあったり、痛がったりする
●さわったときに、嫌がったり怒ったりする
異常が見られた場合は、病気やけがの可能性があるため病院で診察してもらいましょう。
チェック②:耳
●耳の中が、黒い耳垢で汚れている。
●嫌な臭いがする
●痒がって何度も耳をかいている
正常な耳の中はピンク色をしています。耳垢などで汚れている場合は、水で濡らしたガーゼや綿棒などで優しく汚れを拭き取りましょう。
ねこちゃんの鼓膜は入り口から近い所にあるため、見える範囲だけで大丈夫です。耳の奥に赤茶色の耳垢があったり、臭いがきつかったりする場合は、獣医師に相談しましょう。
チェック③:目
●涙や目ヤニが大量に出ている
●眼が充血している
●痒がっている
●白く濁っている
健康な目は輝きがあり澄んでいて、目ヤニが大量につくことはありません。目に異常があるときは、目だけではなく身体のどこかの病気が原因の場合もあります。
チェック④:鼻
●鼻先が乾燥している
●鼻水がでている
●鼻血がでる
●くしゃみをする
睡眠中は少し乾いていますが、起きているときには湿っているのが健康な状態です。激しいくしゃみをしたり、鼻水がでたりしているときは鼻炎の可能性があります。鼻血が出ているときは何らかの病気が関係していますので、すぐに病院で受診をしてください。
チェック⑤:口
●口臭が臭い
●大量によだれがでる
●歯茎が赤い
健康な口は口臭が少なく、歯茎はピンクか黒っぽい色です。赤く腫れている場合は、歯肉炎か口内炎の可能性があります。歯についた歯垢は、優しく取りのぞいてあげましょう。
チェック⑥:膚・被毛
●皮膚の赤み、傷や湿疹がある
●フケが多い
●しきりに舐めたり噛んだりしている
●毛艶がない、脱毛している
ねこちゃんの皮膚は、白色かピンク色であるのが普通の状態です。赤みや湿疹があるときや、毛が抜けているときは皮膚病、フケや脱毛などは菌の感染による皮膚真菌症の可能性があります。いずれにしても、病院での受診をするようにしましょう。
チェック⑦:呼吸
●呼吸が速い、または遅い
●口を開けて呼吸している
●苦しそうに呼吸している
呼吸の異常は、命の危険に直結する重要なサインです。気管支炎や心臓に異常がある可能性が高いため、早急に病院で受診をしてください。
チェック⑧:消化器
●おしっこ・うんちの量や回数が変わった
●おしっこ・うんちに血が混じっている
●下痢や便秘
ねこちゃんは、泌尿器系が弱く病気にかかりやすいため、おしっこやうんちの状態を毎回チェックしましょう。おしっこが1日以上、うんちが3日以上出ていないときは、すぐに病院を受診してください。
普段のお手入れ

普段からお手入れをしていると、ねこちゃんのからだを清潔に保ち健康維持につながるだけではなく、異常を早く発見でき病気を早く発見できます。コミュニケーションをとりながら、お手入れをしてあげましょう。
ブラッシング
ブラッシングは、抜け毛を取り除くだけでなくマッサージの効果もあります。被毛と地肌を健康に保つために、短毛種の場合は週に数回、長毛種の場合は毎日行いましょう。
爪切り
ねこちゃんの爪は、気がついたときには鋭くとがった状態になっています。伸びすぎてしまうと、肉球に刺さったり、どこかに引っかかり怪我をしてしまう危険性があります。
ねこちゃんの爪のピンク色の部分は血管のため、血管の2mm先から切るようにしてください。嫌がる場合は、少しずつ数回に分けて切ってあげるようにしましょう。
耳や目
耳や目は、異常がないか普段からチェックしてください。耳の汚れや目ヤニがついているときには、湿ったガーゼなどで拭き取ってあげましょう。
愛猫と健康に過ごすために

毎日のスキンシップを通じて、愛猫を観察し健康な状態を把握しておくことは、飼い主さんとして重要な役目です。小さな変化をしっかりとキャッチし、病院を受診したり獣医師さんに相談したりするなど、適切な対応をとるようにしましょう。
いかがでしたか。自宅でできる健康チェックだけでなく、定期的な健康診断や予防接種、避妊・去勢手術もねこちゃんの健康を保つためにも重要です。大切な家族である愛猫と末永く健康で暮らすために、日ごろのお手入れと動物病院の受診を上手に活用しましょう。
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