本日6月4日から10日までの1週間は「歯と口の健康週間」です。口腔の健康増進をめざし、厚生労働省、文部科学省、日本歯科医師会、日本学校歯科医会が連携して毎年実施しています。
私たちだけでなく、わんちゃんにとっても大切な歯と口の健康。今回はわんちゃんの歯周病やお口のトラブルについてお話しします。「歯と口の健康週間」をきっかけに、愛犬のお口の健康を再度考えてみてくださいね。
犬の歯周病とは
わんちゃんの歯周病とは、歯の表面などで細菌が毒素を産生し、歯茎や骨に炎症が起こった状態を言います。
簡単に言うと、わんちゃんの歯の表面に付着した歯石がどんどん増えていき、歯と歯ぐきの間の歯周ポケットにも入り込んで炎症が進んでいく病気です。
犬の歯周病の原因
■口の中の傷
わんちゃんが固いものや尖ったものをかんだりすると、歯茎に傷がつくことがあります。この傷から炎症が広がり、歯茎に歯肉炎が発生します。傷が治れば歯肉炎も治まることがほとんどです。
■細菌の繁殖
口の中の衛生状態が悪いと、歯の間に挟まった食べかすを栄養源として、細菌が繁殖します。繁殖した細菌は歯垢と呼ばれる肉眼でも確認できる塊になり、周囲の組織に炎症を引き起こします。
口の中に食べかすが残るのは、ウェットフードなど柔らかくて粘着度が高いものばかり食べていたり、歯磨きができていないことが主な要因です。
■小型犬と加齢
小型犬は顎の大きさに対して歯が大きく、歯間が狭くなっていることから、食べかすや汚れが溜まりやすい傾向があるといわれています。
歯周病はわんちゃんの年齢に関係なく発症しますが、加齢とともに発生率が高まり、重症率も上がる傾向にあります。
歯周病の症状
わんちゃんの歯に歯石が付着してくると口臭が出るようになります。そのため、歯周病になると、「わんちゃんの口が臭い」と感じられるようになります。
わんちゃんの口の中を確認できるようであれば、口内に歯石が付着している、歯ぐきが赤く腫れているといった特徴がないかを確認してみましょう。
歯周病が進行すると、歯石の量は増え、口臭はさらにきつくなります。やがて、歯肉が縮んでいき、歯がグラグラするようになります。このように歯周病が進んでしまうと、痛みが出たり、物を噛みにくくなったりすることがあります。そして、最終的にポロっと歯が抜けてしまいます。
犬のお口トラブルのサイン
わんちゃんの口の中の病気は歯周病以外にも、先天性の病気(口蓋裂、口唇裂など)や腫瘍、免疫が関係した病気、舌や唾液腺の病気などの病気があります。
いずれもいつもと違うわんちゃんからのサインがあるので、日頃からわんちゃんの様子を見てサインに気付けるようにしておきましょう。
・口臭がある
・よだれが増えた
・ポロポロとご飯をこぼすようになった
・ご飯を食べにくそうにしている
・食べるのが遅くなった
・硬いものを食べなくなった
・顔が腫れている
・前肢で口の周りを拭っている
・口を触られるのを嫌がるようになった
・口を床や地面などにこすりつけるようになった
・歯石が付いている、歯肉や唇が腫れている
・くしゃみ、鼻水、鼻出血をする
・頭を振る、顔を傾けている
・歯ぎしりをする
犬の歯周病予防
わんちゃんも、歯周病予防には歯磨きが大切です。毎日ご飯を食べているので、必ず歯は汚れてきます。そして、その汚れを取るにはやはり歯磨きが効果的です。
わんちゃんは、歯磨きや歯ブラシに慣れていないため、歯ブラシを見るだけでも怖がってしまうわんちゃんもいます。まずは歯ブラシに慣れるようにしましょう。
まずはブラシを歯にあてて、歯ブラシが安全で怖くない事を教えてあげましょう。わんちゃんの歯に歯ブラシを当てることができたらほめてあげます。これを子犬のうちから根気よく続けていくことが歯ブラシを嫌いにさせない習慣への基本となります。
成犬になっていても、諦めずにコツコツを教えてあげると、時間がかかることが多いですが、わんちゃんは覚えてくれます。わんちゃんの大切なお口の健康のために、コツコツ続けてくださいね。
今は、歯磨きだけでなくわんちゃんの歯磨きガムやおもちゃなどもあるため、上手に活用していつまでも健康な歯を維持できるようにしてください。
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