わんにゃの健康と病気

愛猫にどんな症状が現れたら病院へいく?受診の見極め方とは?

やまなかようこ

犬猫飼養アドバイザー、ライター
やまなかようこ

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愛猫にどんな症状が現れたら病院へいく?受診の見極め方とは?

ねこちゃんと暮らしている人にとって、愛猫の健康が一番の気がかりですよね。ずっといつまでも健康に元気に暮らしてほしいと願っていることと思います。
そこで、今回はすぐに病院に行きたいねこちゃんの症状、受診の見極め方についてまとめました。

すぐに病院を受診したい症状

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■トイレに行ってもおしっこが出ないとき

他にも、おしっこの量が少ないとき、トイレに何度も行くとき、トイレの時間が長いときも注意が必要です。

このような時に考えられる病気は、尿道閉塞や膀胱炎、膀胱腫瘍などがあります。
おしっこがまったく出ていないと、排出しなければいけない老廃物が体にたまり、元気が
なくなってきます。
放置していると数日で命を落とす恐れもあるため、すぐに受診しましょう。

■血尿が出ているとき

血尿は腎臓や膀胱などの尿路から出血している場合と、何らかの中毒から出ている場合があります。
少しでもおしっこに血が混じっていたらすぐに受診するようにしてください。


■息づかいが荒い、呼吸が苦しそうなとき

このような時に考えられる病気は、肺炎や心臓病、胸に水がたまる膿胸などがあります。他にも気管や食道に異物や腫瘍があることも考えられます。

口を開けて「ハァハァ」と苦しそうな息づかいをしている時は、呼吸器や心臓に原因があることが考えられます。
特に、舌や歯茎が紫色っぽくなっている時は酸欠状態に起こしている場合もあり、とても危険です。命に関わることもあるため、すぐに受診しましょう。

■鼻や耳の色が白っぽい、黄色っぽい、赤っぽいとき

貧血や黄疸、発熱などの命に関わる病気が原因の可能性があります。鼻や耳だけでなく
歯茎や肉球など全身に現れるため、全身でチェックをしてください。


このような時に考えられる病気は、ヘルペスウイルス感染症や猫風邪、眼内出血や角膜炎などがあります。
目ヤニが多量に出たり、目が開かなくなった時は失明の恐れもあります。ねこちゃんが、自分でかいたり、引っかいたりしないようにエリザベスカラーをつけて受診をしましょう。

痙攣(けいれん)がとまらないとき

潜在や薬剤、植物などの中毒の可能性があります。中毒によるけいれんは一刻を争うため、
すぐに病院にいきましょう。他にもてんかんや脳の障害でもてんかんを起こします。

吐いた時の受診の見極め方

吐いた時の見極め方

普段からよく吐いているねこちゃんが多いため、病院への受診の見極め方が難しいと感じている方も多いのではないしょうか。

吐くことで考えられる病気は誤食、大腸炎、胃炎、腸閉塞、腎臓疾患などが考えられます。
吐いた時間が、食後1時間以内であれば、ご飯が体質に合っていない可能性もあります。

食後1時間以内に吐き、元気で食欲もあり、吐く回数も1日1回だけの場合は、ご飯を変えて様子をみてください。ご飯を変えても吐く回数が減らなかったり、吐く時間帯がそれ以外の時はねこちゃんの様子と状態をよく観察してください。

食後以外に吐いている場合は、1日の吐いた回数とねこちゃんの状態で判断をしましょう。
1日に5~6回吐いている時はねこちゃんが元気であっても病院を受診することをおすすめします。

また、1日に吐いた回数が2~3回でも食欲がない場合は受診しましょう。食欲がある場合は少し様子を見て判断しまよう。



下痢をしているときの受診の見極め方 

すぐに病院を受診したい症状

ねこちゃんが下痢をしているときは、ウンチの状態で病気を特定しやすくなるので、できるだけウンチを持って病院を受診しましょう。
ウンチを持って行くときは、使い捨てのスプーンなどを使ってウンチをすくい、密封容器に入れて持って行きましょう。採ったウンチは5時間以内には病院に持って行ってください。

ねこちゃんが下痢をしている時に考えられる病気は誤食、甲状腺機能亢進症、消化不良、すい炎などがあります。また寄生虫がお腹にいるときも下痢をします。

下痢の回数が多い時や、吐き気もある、水様便(水のようにサラッとしている)時はすぐに病院を受診しましょう。

軟便(手でつかめない状態)や泥状便(泥のように形がない)の時はご飯を減らしてみて様子をみてみましょう。いずれも回数が多い、元気がない時は受診をおすすめします。

ねこちゃんが下痢をしているからと、市販されている人間用の下痢止めなどの市販薬を飲ませることは、絶対にやめてください。下痢止めに限らず、人間用の薬は人間の体重に合わせて調合してあります。また、人間と猫では代謝のメカニズムも異なるため、動物病院で処方された薬を正しく投与するようにしましょう。


今回の内容は、あくまでも目安です。ねこちゃんの健康管理には飼い主さまの観察がとても大切です。ねこちゃんの様子を見て異常を感じたら、かかりつけの獣医さんにご相談くださいね。

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