ねこちゃんは自分の不調を隠してしまう我慢強さがあるため、ねこちゃんの「助けて」のサインにはいち早く気付いてあげることが重要です。
飼い主さまは愛猫と言葉を交わすことができればと思ったことが幾度となくあると思います。言葉が通じないからこそ、いまどんなことを思っているのか普段から行動やしぐさをしっかりと観察しましょう。
■隠れて出てこない
怖がりなねこちゃんは隠れることで身を守ろうとします。来客や何か怖い音が聞こえるなど、恐怖を感じるどこかへ隠れてしまいます。
また、体調が悪い時や怪我をしている時に隠れることもあります。ねこちゃんは痛みを隠す習性があり、弱った姿を見られたくないため隠れてジッとすることで治癒しようとします。普段、隠れることがないねこちゃんが突然隠れるようになった場合は、どこか異変がないかしっかりと観察しましょう。
■ひげが後ろの方向を向く
ねこちゃんのひげは、状況によって様々な角度に常に動いています。枝毛ができたり切れたりしてる時もあります。このひげの角度でねこちゃんの機嫌や感情も読み取る事ができます。
ねこちゃんのひげが後ろを向いている時は、「怖い気持ち」「警戒している気持ち」の表れです。
■しっぽを体に巻き付ける
ひげと同じく、ねこちゃんのしっぽも感情を読み取ることができます。
もともと警戒心の強いねこちゃんはちょっとした物音や見知らぬ人などを見ると警戒するねこちゃんも少なくありません。
また、嫌な思いをした物を見たり、嫌なことをしてきた人や生き物を見ても警戒心を強めます。そのような時に、身を守るという意味でしっぽをからだに巻き付けて様子を伺うことがあるのです。
あまりに恐怖を感じる時間が長いとストレスになり、体調を崩してしまうかもしれません。
ねこちゃんが何に恐怖を感じているのか原因を調べて、取り除いてあげるようにしてあげましょう。
ただし、ねこちゃんが人にしっぽを巻き付けてきた時は、しっぽを巻き付けた相手に対して好意を抱いている可能性が高いです。かまってほしいときや、ごはんやおやつが欲しいときなど、要望を通すために人に甘えているサインです。飼い主さまにとっては嬉しい行動ですね。
■耳をたたんでいるような状態
強い恐怖を感じている時、警戒心が高まっている時、怒っている時などに、耳の穴を閉じるように耳を倒す仕草をします。
ねこちゃんが何に警戒しているのかを突き止め、ケージの中に隔離してあげるなど、恐怖の対象から遮断してください。無理に捕まえようとすると余計に怖がらせてしまうため、逃げる時は執拗に追いかけないようにしましょう。
また、恐怖でパニックとなってしまった際は大きいのタオルや布で包むようにするとケガをしにくいでしょう。
■ぐったりしている
ねこちゃんは少しくらいの体調不良では元気にふるまっている事も多く、「自分が弱っている姿を見せてしまうと、外敵に襲われるかもしれない」という野生の警戒心によるものと思われます。
そのためぐったりしている様子ならば、明らかに身体に不調が見られる時です。知らない間に骨折をしていたり、熱があったりする可能性もあるため普段とは違う、ぐったりしている姿を見た際は早急に獣医師に相談しましょう。
ねこちゃんの助けてサインを見逃してしまうと、思わぬ事故につながったりストレスになってしまいます。家の中は安全に過ごせるように保つこと、そして毎日一緒に暮らす飼い主さまが、ねこちゃんの助けてサインをいち早く気づくことが大切です。
特に、ぐったりしていたり、食欲がない時など、いつもと違うと感じた際は早めに病院に連れて行ってくださいね。
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