新年度が始まりましたね。心機一転、新たな気持ちで買った服に愛猫の毛がたくさんついている、なんてことが起きる季節でもあります。
冬にねこちゃんを寒さから守っていた毛が、温かくなり不要になってきたために夏用の毛に押しだされる形で抜けているのです。可愛い愛猫の一部ではありますが、服についてしまうと取りにくいですよね。この記事では、少しの工夫でできる抜け毛の対処方法をお伝えします。
抜け毛が付く前に行うこと
ねこちゃんの毛が服につく原因は、布地の隙間に張り付くか、静電気で吸い寄せられているかです。つるつるしたポリエステル等の化繊生地や布地に隙間のないデニム生地にはつきにくく、ウールなどの動物毛素材やフリースなどの化学繊維の中でも、特に表面がもこもこした生地につきやすいです。
まずは、静電気で服にくっついてしまわないよう、購入や衣替えのタイミングで静電気予防スプレーを全体にかけておくと軽減されます。服の表面だけでなく、裏面・内側にもスプレーするとより効果が期待できます。この時、ねこちゃんがスプレーのガスを吸ってしまわないように注意しましょう。
抜け毛が服についてしまったら
目で見える範囲であれば、指でつまんでひっぱればすぐに取れます。この時、布地が静電気を帯びているとまた毛が服に戻ってくっついてしまうため、取った毛を粘着テープにくっつけると飛び散ってしまうこともありません。
また、ガムテープやお掃除用のロールテープを転がすと、綺麗に抜け毛を取ることができます。掃除機はさほど吸い取れないので、避けた方が無難です。
ねこちゃんのブラッシングをする
ねこちゃんの毛が抜け落ちるのは、ねこの皮膚の毛穴の下から次の季節に向けた新しい毛が生えてきて、それまで生えていた不要な毛を押し出すからです。人間の毛の抜け替わりのメカニズムと似ていますが、季節性であることや本数が多いことにより、抜け毛が目立ちます。
この押し出された毛はしばらく体にくっついていますが、ふとした拍子にとれて舞い上がります。たんぽぽの綿毛のようなものです。ねこちゃんにくっついている段階でブラッシングをしてあげると、ブラシが毛を巻きとってくれるので、しばらくの間は抜け毛が出にくくなります。
自分の舌を使って毛つぐろいをしているねこちゃんですが、届かない場所がおざなりになっていたり、毛つぐろいが下手な子もいます。また、舐めてしまった毛を飲み込んでしまったねこちゃんは、後から吐き戻してしまったり、便秘に悩まされたりする恐れもあります。
そのため、飼い主がブラッシングをしてあげることが大切なのです。もちろん、触れられるのを嫌がるねこちゃんもいますので、その場合はブラシを変えたり、撫で方を変えるなどの工夫をしましょう。
抜け毛は集めても大丈夫?
愛猫から出てくるものは全て愛しいと感じる飼い主さんの中には、猫毛ケアで出てきた毛を丸めてボール状にし、保管している人もいるのだとか。これは、外と室内を出入りしているねこちゃんだけでなく、室内のみで暮らしているねこちゃんの毛でも気を付けたほうがいい行為です。
ねこちゃんの毛には、実は皮膚の欠片や空気中のホコリなど、毛以外のものも付着しています。猫毛ボールは、これらを全て丸めてしまうことになるので、ダニなどの虫の潜む場所になってしまう恐れがあります。猫毛を保存する場合は、アルコールや煮沸消毒といった雑菌を除去する処置をするのがおすすめです。
いかがでしたか。服につくねこちゃんの抜け毛は、ブラッシングなどの日ごろケアで、その悩みを軽減できます。今回紹介した対策を参考にしながら、かわいいねこちゃんとの快適な暮らしを楽しんでくださいね。
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