【トリマー執筆】何歳まで通える！？シニア犬のトリミングについて｜記事｜わんにゃ365

シニア犬になると、体力が衰えたり体調面での不安が増え、なるべく愛犬の身体に負担がかからないようにトリミングをしてあげたいですよね。この記事では、シニア期のサロンの選び方や実際にいつ頃までサロンに通う必要があるかなどお伝えします。

トリミングサロンは何歳まで通える？

トイ・プードルやシーズーなど、被毛が伸び続ける犬種は1～2ヵ月に１度は定期的にカットが必要になります。しかし、高齢になってくると体力の低下や持病、寝たきりなど様々な理由から、サロン自体が体調の急変リスクを避けるため、上限年齢を設定している場合があります。

大体のサロンは10歳前後を基準にしていることが多く、それ以上になると同意書へのサインを求められたり、トリミングを断わられる場合があります。その多くの理由が、高齢に伴う体調の急変リスクの回避という意味合いが強いです。

例外もいくつかあり、個人経営でパピーの頃から継続して通っているサロンなどであれば、トリマーと飼い主さんとで信頼関係があるなどの理由から、高齢であっても責任をもってトリミングしてくれる所もあります。

また、病院併設のトリミングサロンでは、シニア犬にも対応していることが多いです。安心な反面、料金は高めの場合が多いですが、不足の事態に素早く対応ができるというメリットは大きいと思います。

年齢と共に減少する被毛や伸びる速度、介護の状態によって変わってきます。ですが、できる限り自宅でのトリミングやシャンプーは避けたいというのが本音です。

なぜかというと、自宅でのお手入れはシャンプーを含めドライヤーやカットに必要以上に時間がかかることが多く、シニア期のわんちゃんにとってはかなり体力の消耗が激しいことの1つだからです。若いわんちゃんであれば少々時間が長くても問題のないことが多いですが、シニア犬となれば考慮しなくてはなりません。

シニア犬は体力を含め、免疫なども低下していることが多いので、シャンプーの洗い残しやドライヤーの乾かし不足での皮膚トラブル、シャンプーが目に入ったことによる結膜炎など、リスクが上がる傾向があります。

その点、プロであるトリマーに任せるメリットは、素早くトリミングを行う技術のほか、トリミングに必要な道具を揃えている点です。人でもデスクワークをするためには、動きの速いパソコンとデスク環境を整え、調理師であれば手に馴染んだ包丁など普段の仕事を円滑にするための道具を揃えているものですよね。

トリマーにとっての道具とは、ハサミもさることながら、爪切りやわんちゃんを洗うドッグバス、シャンプー、トリミング台、ブラシ、ドライヤーなどです。これらが揃うことで、自宅ケアとは違い素早く高クオリティなトリミングを実現することができます。

そして信頼できるトリマーはわんちゃんのことをよく見ています。特にシニア犬の場合は、素早く終わらせることも重要ですが、体調の変化にいかに早く気付けるかが重要かと思います。電話で問い合わせて確認するなど、大事な家族を任せるサロンは慎重に選びたいですね。

当然ですが、わんちゃんの体調面や性格をしっかり把握できるサロンを選ぶことが重要です。それを知るためには、口コミやSNSで評判を調べたり、知人からの紹介など様々な情報収集をしたりなど方法は複数あります。

そのほか、電話口での対応の仕方や、シニア犬のトリミングへの不安などを相談して親身に対応してくれたり、わんちゃんの事を質問してくるなど、預かるわんちゃんへの関心で判断もできます。極度の病院嫌いでなければ、トリミングサロンが併設されている動物病院に通うことが一番ベストだと思います。

シニア犬のトリミングの目的は、わんちゃんの状態や介護の必要性などの段階で大きく変化していきます。若いころのように見た目を気にしたカットよりも、より清潔に過ごせるようなカットが必要になります。ぜひ大切な愛犬を第一に考えてアドバイスをくれるサロンを探してみてくださいね。