猫の多頭飼いのポイントとは？準備から対応までをご紹介

ねこちゃんは本来単独で行動しますが室内飼いねこちゃんの場合、飼い主さんは安心できる存在です。
そんな飼い主さんが不在の時にねこちゃんがさみしい思いをしないように、もう一匹新しいねこちゃんを迎えたいと検討するときもあるでしょう。
しかし、
「新しいねこちゃんと先住猫がうまくやっていけるだろうか？」
「準備は何をすればいいの？」
といった不安や疑問もあるのではないでしょうか。
この記事ではねこちゃんの多頭飼いに必要な準備から猫同士の相性、対応方法までご紹介します。
ぜひ、参考にしてくださいね。

■猫の多頭飼いを始める前にしておくべき5つの準備

ねこちゃんの多頭飼いに興味はあるけれど、本当に自分たちに向いているのだろうか。
こんな不安が頭をよぎることも少なくないでしょう。
ねこちゃん同士が仲良く暮らせるか、自分たちの生活に影響は出ないか、時間と経済的余裕があるか、しっかり考えてから決めましょう。

■準備1｜猫の基本的な習性を知っておく

ねこちゃんはもともと縄張り意識が強く、一度定めたテリトリーに他のねこちゃんが入るのを嫌がります。
ですから、先住猫と新しく迎えるねこちゃんがうまく共存できるようにするためには、テリトリーをおかすことなく少しずつ慣れるようにしなくてはいけません。

■準備2｜ストレスのない環境作り

ねこちゃんがストレスなく過ごせる環境とは、一体どのようなものでしょうか？
それはねこちゃんたちがそれぞれのプライバシーを保ち、かつ十分なスペースがあること。
これがストレスのない環境作りの鍵になります。

■準備3｜トイレの数を考慮する

トイレの数はねこちゃんの数よりも一つ多く設置すると良いとされています。
これは他のねこちゃんと同じトイレを使うのを嫌がるねこちゃんが、粗相したりトイレを我慢したりすることを防ぐためです。
新たなねこちゃんを迎える際には、トイレの増設も計画に入れましょう。

■準備4｜ごはんと食器の準備

ご飯の準備も忘れてはいけません。
新しいねこちゃんが好む食事を知るために、色々な種類のフードを試すのも一つです。
また、食器はねこちゃんごとに分け、喧嘩の元にならないようにすることも大切です。

■準備5｜動物病院で健康状態をチェック

新しいねこちゃんが元気に過ごすためにも健康状態を確認し、病気があった場合に先住猫に病気がうつらないようにすることが重要です。
ウイルスチェックや予防接種をするようにしましょう。

■相性のよい組み合わせはあるのか？

ねこちゃん同士の相性は一概には決まらないものですが、一般的には活発さや性格が似ているねこちゃん同士がうまくいきやすいと言われています。

まずは新しく迎えるねこちゃんの性格を理解し、先住猫との相性を見極めてみましょう。

年齢差があるねこちゃん同士の場合、やはり元気な若猫と高齢の猫ではエネルギーレベルが違うため注意が必要です。

高齢猫には若猫の元気さが負担になることもあるため、年齢差を考慮したうえで、新しいねこちゃんを迎え入れるように考えましょう。

■先住猫と新しい猫を対面させるときの手順や注意点

初めての対面はねこちゃん同士の関係を築くうえでとても重要です。
まずはゆっくりと時間をかけて、ねこちゃんたちがお互いの存在に慣れることから始めましょう。

安全に対面させるためにも、初めての対面はケージ越しにすることをおすすめします。
それぞれのねこちゃんが安全な場所からお互いを確認し、ゆっくりと新しい状況に慣れていくことが大切です。

ケンカが起きたときの対処法

ケンカが起きた場合、すぐにでも仲裁したい気持ちになると思いますが、ねこちゃんたちにとって関係性を築くためには必要な行為です。

仲裁せずに我慢して見守るようにしてください。
何度対面させても相性が良くならずケンカばかりしてしまう場合は、獣医師さんなどに相談し、適切な対策を講じてみましょう。

■先住猫と新しい猫を対面させるときの手順や注意点

多頭飼いでは、新たに迎えるねこちゃんだけでなく、すでに家族の一員となっている先住猫ちゃんへの配慮も重要です。

新入りのねこちゃんは、新しい環境に戸惑いながらも順応しようと努めています。
先住猫がいるなら余計に不安になっているため、強引に触ったりしないようにしてあげると、新入りねこちゃんが安心して過ごせますよ。

また、新しいねこちゃんを迎え入れる際は、先住猫を優先するようにしましょう。
食事や遊び、寝る場所などは先住猫を優先し、安心感を与えます。
これにより先住猫が新しいねこちゃんを認め、新たな共同生活を受け入れやすくなりますよ。


猫の多頭飼いは、愛らしい姿を倍増させる喜びがある一方で、それぞれのねこちゃんへの配慮やケアの時間など、飼い主さまの責任も増すことを理解しておく必要があります。
準備をしっかりと行い愛情をもって接すれば、飼い主もねこちゃんたちも幸せな時間を過ごせるでしょう。