ねこちゃんがおいしそうにごはんを食べている姿は、飼い主さんにとって愛らしく感じる瞬間ですよね。
しかし、突如として食べなくなると「あれ?病気かな?」と心配になることもあるでしょう。
ねこちゃんがごはんを食べなくなる原因には様々な理由が隠れています。どんな原因があるのかを知り、あわてずに対処するようにしましょう。
■猫がごはんを食べない5つの主な原因
ねこちゃんが突然ごはんを食べなくなる主な原因は5つです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
■原因①|ごはんの好みが変わった
多くのねこちゃんは自分が好きな食べ物の食感や味にこだわりがあり、特に香りには敏感で好みがあるようです。
突然食べなくなった場合は、今までのフードに飽きてしまったか、新しく変えたフードがねこちゃんの好みに合っていない可能性が高いです。
おかかなどのトッピングをしてみたり、フードの種類やメーカーを変更してみたりして様子を見てみましょう。
■原因②|病気の可能性がある
食欲不振が続く場合、最も心配なのが病気の可能性です。
口内炎や消化器系のトラブル、更には肝臓や腎臓の疾患も考慮に入れて、早めに獣医の診察を受けるようにしましょう。
生後半年以内の子猫は特に危険で、ごはんを食べないと低血糖になってしまうかもしれないため気を付けてください。
■原因③|環境の変化によるストレス
ねこちゃんは繊細で神経質な生き物です。
新しい家に引っ越したり、他のペットが家に来たりした場合、ストレスを感じて食欲がなくなることがよくあります。
このような状況では、ねこちゃんが安心できる環境を作るようにしてあげてくださいね。
■原因④|老猫になった
高齢になると運動量が減ったり、嗅覚が衰えたりするため食事の量が減る傾向にあります。
また、歯が弱くなる、消化が悪くなるなど、からだが変化するため、食事の内容や与える時間に工夫をするようにしましょう。
■原因⑤|発情期
去勢や避妊手術をしていないねこちゃんは、発情期になると食欲が低下する傾向があります。ねこちゃんの発情期は「春」と「夏の終わりから秋」にかけての日照時間の長い時期です。
室内飼いの場合は、いつも明るい部屋にいるため不規則になる場合もあります。
■猫の食欲不振が続くと起こる可能性がある健康問題
食欲不振が続くと、ねこちゃんの健康に深刻な影響を及ぼす可能性が高まります。
早めの対処が求められる状況も出てきますので、詳しく見ていきましょう。
■脱水とその対策
食事からの水分摂取が減少すると、脱水症状が出やすくなります。脱水は臓器への負担がかかり、重度になると命に関わる危険性も出てきます。
対策としては、水分摂取ができるジュレや水分豊富なウェットフードを与えてあげましょう。
■脂肪肝を引き起こすリスク
食べないことで栄養が取れなくなると、ねこちゃんは体内の脂肪を分解します。
その際に分解された脂肪が肝臓に蓄積され、脂肪肝を引き起こすとされていますがメカニズムはまだよくわかっていないそうです。
特に太っている中高年齢のねこちゃんが、食欲不振になった際には注意が必要です。
■注意するべき他の症状
食欲不振が続くと、免疫力が低下する可能性もあります。
その結果、風邪や感染症にかかりやすくなることも考慮に入れて、早めに獣医の診察を受けましょう。
また、食欲不振が続く場合は、心臓や腎臓にも影響を及ぼす可能性がありますので、早めに獣医師に診てもらいましょう。
■ごはんを食べない猫に対する5つの具体的な対処法
ごはんを食べないねこちゃんが心配で仕方がない。そんな飼い主さんたちのために、具体的な対処法をご紹介します。
■対処法①|フード選び
ねこちゃんがごはんを食べない理由として、食べ物自体が合っていない可能性があります。
大きさや形状、食感など様々な種類があるので、サンプルなどを使って試してみるのもいいでしょう。
また、ウェットフードとドライフードを交互に与えることで、食事にバリエーションを持たせるのも飽きさせない工夫になります。
我が家では、トッピングのおかかを替えただけで喜んで食べるようになりましたよ。
■対処法②|食事環境の改善
ごはんを食べる場所が、ねこちゃんにストレスを与えていることもあります。
大きな音がするテレビの近くや、トイレから離れた落ち着いた環境でごはんが食べられる環境をつくってあげましょう。
多頭飼いしている場合は、ごはんの場所を離してあげるのも効果があります。
また、ねこちゃんの成長によって、ごはんの容器が合わなくなってしまい食べにくい可能性もあります。
深さや高さ、においや菌の付きにくい陶器に替えてみるなども試してみてくださいね。
■対処法③|ストレスの低減
ねこちゃんがごはんを食べない背景には、ストレスが原因である場合も多くあります。
日常生活でねこちゃんがストレスを感じないように、遊びやスキンシップでストレスを解消させてあげることが大切です。
また、引っ越しをしたり、新しく家族を迎えたりした時など環境が変わった場合には、ねこちゃんのストレス管理が必要となります。住む場所が変わっても、お気に入りの毛布などは持って行くようにしましょう。
■対処法④|運動不足の解消
室内で過ごしているねこや高齢猫は、運動量が少なくなりがちです。
おもちゃを使って一緒に遊ぶ時間を作ると、体が活性化し食欲を増加させることが期待できます。
家に階段がある場合は、階段を上ったり下りたりするだけでもいい運動になります。
■対処法⑤|動物病院へ連れていく
ごはんを食べない状況が続いている、または体調に異変が見られる場合は、早急に動物病院で診察を受けるべきです。
2日以上食べない、もしくは明らかに元気がない場合には、すぐに獣医師に診てもらいましょう。
ねこちゃんの体調は、日によって微妙に変わるものです。季節が変わる時期やちょっとした環境の変化、年齢を重ねていくとごはんの好みが変わることもあります。
食べ残しや食事のペースが変わったら、それは何かのサインかもしれません。早めに対応することで、健康トラブルを予防できます。
ねこちゃんの健康を見守ることは、飼い主さん自身の安心にもつながりますので、毎日気にかけてあげてくださいね。
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