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うちのねこちゃん寝すぎじゃない?冬のねこちゃん健康チェック!

石塚就一

ライター
石塚就一

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うちのねこちゃん寝すぎじゃない?冬のねこちゃん健康チェック!

童謡で「猫はこたつで丸くなる」と歌われたように、冬場のねこちゃんは睡眠時間が長くなる傾向にあります。ただ、飼い主さんからしたらねこちゃんがずっと眠っている状態は心配になりますよね。実際、病気で寝ている可能性もゼロではないので、注意深く見守ってあげたいところです。この記事では、冬のねこちゃんが長く寝る理由や、気をつけたいポイントを解説していきます。

どうしてねこちゃんは冬の間ずっと寝ている?

猫が膝の上で寝ている写真
出典:https://www.shutterstock.com/

大きな理由は「エネルギー消費を抑えるため」です。動物は寒い中で行動しようとすると大量のエネルギーを使います。もともと野生で暮らしていたねこちゃんにとって、エネルギーが不足した状態は死活問題ですよね。これが外の世界なら、いつ敵に襲われるかわかりません。自分でエサを探す体力もなくなってしまいます。だから、本能的にねこちゃんは「冬の間は寝て力を温存しよう」という習慣が身についているんです。

さらに、じっと動かずにいることで代謝エネルギーを熱に変える意味もあります。むやみに動き回らなければ、体内で生まれた熱は放出されませんからね。そのほか、ねこちゃんは眠たいわけではなく、単に「暖かい場所を見つけて留まっている」ケースも多いでしょう。冬になってくると日が差し込む場所、床が冷たくない場所が貴重なので、動きたくなってしまうのです。この点は人間とあまり変わりませんね。

つまり、ねこちゃんが長く寝ているからといって、必ずしも健康を害しているわけではないのです。「こんなに寝ていて大丈夫かな」と気に病まず、そっとしておいてあげるのも優しさですよ。多くのねこちゃんは、気候が温かくなるにつれて元通り、活発に行動し始めます。

病気で寝ている時のサインとは?

猫がしんどそうに寝ている写真
出典:https://www.shutterstock.com/

    もちろん、本当に病気や体調不良でねこちゃんがずっと眠っていることもありえます。飼い主さんはねこちゃんの様子をじっくり観察して、病気のサインを見つけてあげましょう。まずは、「食事を全然とらなくなる」状態です。本来、ねこちゃんは寒いと感じるときほど食事を多くとりたがります。なぜなら、食事は体内で貴重なエネルギー源になり、体温を上げてくれるからです。それなのに食事をしないのは体のどこかが弱っている証拠。獣医さんに診てもらうのが賢明です。

    次に、「トイレ以外の場所で用を足してしまう」のも要注意。どれほど眠かったとしても、ねこちゃんは決められた場所でトイレをしたがる生き物です。ねこちゃんのトイレにはマーキングの目的があります。尿で自分の匂いをつけることで、縄張りだと周囲に示しているのです。飼い猫であっても、マーキングの本能は残っています。また、トイレの間は無防備になっているので、自分で安全だと思える場所でしか用を足したがりません。これらの習性を無視して、あちこちでトイレをするようになるのは体力がなくなっているサインです。

    「寝ている場所」もチェックしましょう。元気がなくなったねこちゃんは、できるだけ他の動物に見つからない場所へと逃げ込みます。狭い場所、暗い場所を探して、じっと動かないまま体力が回復するのを待つのです。あまり飼い主さんにすり寄ってこず、ねこちゃんがひとりになりたがっているときは体調不良の可能性を考えておきましょう。逆に、ねこちゃんが飼い主さんの近くにいて、触られたり話しかけられたりしても反応がある場合は健康状態が悪くないといえます。

    ここまで、ねこちゃんがずっと眠っているときのチェックポイントについて書いてきました。ご自宅の愛猫にあてはまる部分はあったでしょうか。基本的には、人間以上に寒さを嫌う生き物です。冬になったら元気がなくなるのは、当然の姿だといえるでしょう。冷静にねこちゃんの健康を見極め、もしものときは早急に獣医さんのところまで連れていく心構えをしておいてください。

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