わんにゃコラム

3月23日は世界子犬の日「National Puppy Day」本来の意味と過ごし方について

やまなかようこ

犬猫飼養アドバイザー、ライター
やまなかようこ

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3月23日は世界子犬の日「National Puppy Day」本来の意味と過ごし方について

3月23日は、世界子犬の日です。2004年にアメリカで制定された、National Puppy Day(ナショナルパピーデー)とは、どういった由来があるかご存じでしょうか。今回は、National Dog Dayの由来や過ごし方についてご紹介します。 

■National Puppy Dayの由来

3月23日は世界子犬の日「National Puppy Day」

National Puppy Dayとは、子犬が私たちの生活にもたらす魔法と無条件の愛を祝う特別な日です。しかし、より重要なことは、世界中の孤児の子犬を救い、パピーミルの恐ろしさについて一般の人々を教育する日であることと記されています。

また、「毎年助けが必要なわんちゃんの数を認識すること」「警察犬や救助犬などとして、私たちの安全を守るために毎日働いてくれているわんちゃんや、共に暮らす愛犬に感謝すること」も目的としています。

このNational Puppy Dayには悲しい背景がありました。
全ての人々に現在のペット業界の闇と恐ろしさを分かってほしいと、訴えたものなのです。
ペットショップにはたくさんのかわいいわんちゃんがいます。このわんちゃんたちがどこから来たのか考えたことはありますか?

私たちの住んでいる日本のブリーダーさんは、ほとんどがきちんとされた環境で繁殖を行い、子犬たちの幸せを願っていますが、世界の中では劣悪な環境で繁殖をさせ、機械的に子犬をどんどん産ませ続けているところもあります。
これが、パピーミル(子犬工場)といいます。こういった無計画な強制公配や、命の商品化をなくし世界中のわんちゃんに幸せになってほしいというのが、National Puppy Dayです。

■パピーミルとは

3月23日は世界子犬の日「National Puppy Day」

パピーミルとは「子犬工場」という意味です。
わんちゃんのことを物にのように扱い、お金儲けの為に繁殖をしている繁殖者のことを言います。酷い環境でお散歩にも連れて行ってもらえず、シャンプーなどの体のケアもないため、ノミやダニが体に付いています。

病気になっても病院にも連れて行ってもらえず処分されることもあります。目を伏せたくなる内容ですが、このようなパピーミルが実際にあるということを私たちも認識しておくべきだと思います。

 

■National Puppy Dayの祝い方、過ごし方

3月23日は世界子犬の日「National Puppy Day」

National Puppy Dayの公式サイトでは祝い方として50の項目が記されています。その中から一部をご紹介します。

■地元のシェルター、レスキュー、または純血種のレスキュー団体から子犬を引き取ります。

■地元のシェルターにお金、食べ物、おもちゃを寄付します。

■病気の隣人や高齢者の子犬の散歩を手伝う。

■子犬に楽しい新しい子犬のおもちゃを買ってあげましょう。

■ブラッシングして余分な被毛を取り除きます。

■必要なすべてのワクチンと定期的な健康診断を受けていることを確認してください。

■子犬の耳やしっぽを引っ張らないように、子犬に優しくするよう子供やその友達に教えましょう。

■子犬を木や犬小屋に鎖でつながないことを誓う。子犬を家の中で一緒に住まわせることで、常にあなたの家族にあなたの子犬を含めてください。

■滑ったり転んだりして子犬が怪我をするリスクを減らすために、必要な階段にはカーペットを敷いてください。

■子犬を怒鳴ったり叩いたりしないことを約束してください。

いくつかはすぐにでもできることもあるので、ぜひ参考にしてみてください。もちろん、愛犬がハグ好きならばハグをしてあげるだけでも十分です。今日はいつもよりもいっぱい愛情表現をしてあげてください。

そして、私たちが子犬からもらう無償の愛情や幸せに感謝し、この世に生まれてきたすべてのわんちゃんに感謝しましょう。

■わんちゃんの記念日について

3月23日は世界子犬の日「National Puppy Day」

じつは他にもたくさんあるわんちゃんの記念日。日本ではワンワンワンの語呂合わせから、11月1日が犬の日とされているのは有名ですが、世界では他にもたくさんわんちゃんの記念日があります。その中からひとつをご紹介します。

6月19日以降の最初の金曜は「愛犬を職場に連れて行こうの日(Bring/Take Your Dog to Work Day)」。愛犬を職場に連れていくことを推奨する日で、イギリスで1996年に始まりました。アメリカでも1999年から行われています。

愛犬を職場に連れて行くことによって、わんちゃんを飼っていない人にもわんちゃんの素晴らしさを知ってもらい、保護施設や愛護団体から動物を引き取ることに関心を持ってもらうことが目的だそうです。

わんちゃんと暮らしていない方はなかなか触れ合うことがないため、わんちゃんのことを知ってもらうとてもいい日だと思います。
こういった日が日本の企業でもたくさん実施されることを心から願います。

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