6月4日は「むし歯予防の日」。令和4年度の標語は“いただきます 人生100年 歯と共に”に決まり、歯の健康を保つことで人生100年時代を豊かに生きようと呼びかけられています。
これは私たち人間だけでなく、愛犬も同じこと。愛犬には口腔トラブルに悩まず、いつまでもおいしくごはんを食べてほしいですよね。
そこで今回は、わんちゃんの口腔トラブルを予防するデンタルケアをご紹介します。むし歯予防の日にちなみ、愛犬のデンタルケアを始めませんか?
6月4日は「むし歯予防の日」
厚生労働省・文部科学省・日本歯科医師会・日本学校歯科医会は、6月4日から6月10日までの1週間を「歯と口の健康週間」としています。歯と口の健康週間は“歯と口の健康に関する正しい知識を普及啓発する”ことや、“歯科疾患の予防や早期治療を徹底する”ことを目的とした取り組みです。
ちなみに、1938年までは6(む)と4(し)にちなんで6月4日に「虫歯予防デー」を実施していました。1928年にスタートしたむし歯予防に関する取り組みが今なお続いていることから、歯や口内の健康がいかに大切かが分かりますね。
そもそも犬はむし歯になるの?
わんちゃんと暮らしている飼い主さんにとって、愛犬の口腔トラブルは大きな気がかりの一つでしょう。なかには愛するペットがむし歯になったらどうしようと不安を抱いている方もいるかもしれませんが、じつはわんちゃんはむし歯になりにくといわれています。
・犬がむし歯になりにくい理由
これまで「犬はむし歯にならない」と誤った情報が広まっていましたが、実際には事例こそ少ないもののむし歯になる犬は存在することが分かっています。とはいえ犬のむし歯は非常に稀なので、日常的にデンタルケアに取り組んでいる場合は過度に心配する必要はないでしょう。
犬がむし歯になりにくい主な理由は、「口腔内のpH度」と「歯の形状」にあります。犬の口腔内はアルカリ性で、薄く鋭利な歯には食べかすが溜まりにくくなっています。
・むし歯になる犬には共通点がある?
結論からいうと、むし歯になる犬の共通点はまだ見つかっていません。むし歯になりやすい犬種や年齢が判明しているわけではないので、うちの子は大丈夫だろうと油断するのは禁物です。
なお、今のところ「人間用に味付けされた食事」「甘く味付けされた犬用おやつ」「むし歯がある飼い主とのスキンシップ」が犬のむし歯の原因になっているのではないかと考えられています。
犬の口腔トラブルについて
犬が注意すべき口腔トラブルは「歯周病」が挙げられます。生涯のうちに歯周病にかかる犬は非常に多く、3才以上の犬の約80%が歯周病を発症するそうです。
・犬が見せる歯周病の兆候
歯周病にかかった犬は口臭がきつくなり、口の周りを触ろうとすると攻撃的になることがあります。以下に歯周病の犬に見られる症状をまとめたので、さっそく愛犬の歯をチェックしてみましょう。
・口臭がある
・フードを食べにくそうにしている
・食欲が低下する
・よだれの量が増える
・歯がぐらつく
・歯垢や歯石がある
・歯茎が赤く腫れたり、歯茎から血や膿が出たりしている
愛犬に気になる症状があらわれた場合は早めに獣医師による診察を受けましょう。
犬の歯周病を予防する方法
犬の歯周病を予防するには、日頃の歯みがきを徹底するしかありません。犬用は歯ブラシや赤ちゃん用歯ブラシ、歯みがきシートなどで歯みがきを行い、必要に応じてデンタルガムや歯みがきおもちゃを与えましょう。
さらに給水器ではなく、器で水を与えるのもおすすめです。器から水を飲むことで、うがいのような効果を発揮してくれます。また最近は液体デンタルケアも増えているので、愛犬が嫌がらないようであれば試してみてもいいかもしれませんね。
愛犬の歯を守るために歯みがきを習慣化しよう!
6月4日のむし歯予防の日にちなみ、わんちゃん口腔トラブルについてご紹介しました。愛犬の口腔トラブルを防ぐには、歯みがきの習慣化が大切です。しかし、多くのペットは歯みがきを嫌がり、思うようには口を開けてくれないものです。
そのため6月4日のむし歯予防の日をよい機会とし、歯みがきの練習を始めてみませんか?根気よく練習を続けていると、口周りや歯を触られることに対する抵抗が少なくなるペットも少なくありません。それでも難しい場合は、ケアアイテムを活用して愛犬のデンタルケアを行いましょう!
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