わんにゃの健康と病気

わんちゃんのデンタルケア!歯みがきのコツや注意点を解説

石塚就一

ライター
石塚就一

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わんちゃんのデンタルケア!歯みがきのコツや注意点を解説

歯みがきをしないと虫歯になるのは、人間もわんちゃんも同じです。そもそも、わんちゃんは歯垢が歯石に変わりやすいので、こまめに歯をみがいてあげなくてはなりません。でも、おとなしく歯みがきをさせてくれないわんちゃんもいますよね。この記事では、わんちゃんの歯みがきの手順やコツ、注意点などを解説します。

歯みがきに必要なグッズは?

犬が歯みがきをしている写真
出典:https://www.shutterstock.com/

歯みがきをするときは、犬用の歯ブラシと歯みがき粉を用意しましょう。人間用の歯ブラシはおすすめしません。人間とわんちゃんでは口の中の構造が違います。ブラシがうまく歯に触れず、わんちゃんの歯垢が取れなくなってしまいます。さらに、歯みがき粉も人間用をわんちゃんに使うのは厳禁です。人間の歯みがき粉にはキシリトールをはじめ、犬には有害な物質が多く含まれています。必ず、犬用の歯みがき粉を準備しましょう。

歯みがきの手順

プードルが歯を磨く写真
出典:https://www.shutterstock.com/

目安は11回、夜に行うのがおすすめです。まずは軽くわんちゃんの口を開けて、外側からみがいていきます。ひとつひとつの歯に時間をかけ、丁寧に歯みがきするのがコツです。奥から手前の歯をみがくようにすると、口の中がきれいになりますよ。外側が終わったら、今度は内側に移ります。わんちゃんが大人しくしてくれたら、思い切り褒めてあげましょう。

歯みがきの心がけ

歯みがきをしている犬の写真
出典:https://www.shutterstock.com/

動物にとって口内は弱点にあたります。そのため、飼い主さんになついているわんちゃんでも、いきなり口の中を触らせてくれることは珍しいでしょう。まずは、口を触るところから始めていきます。唇を触らせてくれるようになったら、今度は口を開けて歯茎や舌に触れてみます。そして、最初は歯ブラシではなく、ガーゼやタオルを使って歯をみがきましょう。愛犬が大人しくみがかれてくれるようなら、いよいよ歯ブラシを使います。

歯ブラシはあくまでも「丁寧に」「優しく」するのがポイントです。わんちゃんの歯は大きいので、丁寧にみがいてあげないと汚れが落ちません。ただ、ゴシゴシ強くこすると、歯茎を傷つけてしまいます。これは人間と同じですよね。わんちゃんが痛みを感じないよう、力を抜いて、手首で歯ブラシを動かすのがコツですよ。

そして、わんちゃんを「褒めてあげること」がとても大切です。わんちゃんは歯みがきの重要性を理解していないので、口を触られることがストレスになるかもしれません。わんちゃんが苦手意識を持ってしまうと、なかなか歯みがきをさせてくれなくなります。

そこで、飼い主さんがわんちゃんを「よく我慢したね」「偉いね」と褒めてあげたり、撫でたりしてあげることが必要です。歯みがきの後はおもちゃで遊ぶような習慣をつけるのも、わんちゃんの苦手意識解消につながるでしょう。

歯みがきの注意点

歯みがきをするヨークシャーテリア
出典:https://www.shutterstock.com/

無理やり歯みがきをするのはNGです。わんちゃんが歯みがきを嫌いになってしまいますし、暴れたら口の中をケガしてしまいます。飼い主さんの手が噛まれる可能性もあるでしょう。どうしても愛犬が嫌がるようならその日はあきらめて、翌日以降、丁寧にみがいてあげてください。

次に、わんちゃんのご褒美としておやつを用意するのも避けましょう。歯みがきの後におやつをあげるのは、あまりよくないですよね。理想のご褒美は、飼い主さんがたっぷりかわいがってあげること。がんばったら褒めてあげて、わんちゃんが歯みがきをさせてくれるような習慣をつくりましょう。

いかがでしたか。歯みがきに挑戦してすぐは、どのわんちゃんもじっとしてくれないと思います。焦らず、怒らず、ゆっくりとわんちゃんを歯ブラシに慣れさせていきましょう。「歯みがきが怖いことじゃない」と理解してくれれば、毎日、歯をみがかせてくれるようになりますよ。

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