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季節の変わり目は特に注意!猫の「風邪予防」実践したい習慣5つ

牧口香絵

獣医師
牧口香絵

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季節の変わり目は特に注意!猫の「風邪予防」実践したい習慣5つ

空気が乾燥し、気温も下がり風邪が流行りだす季節になりました。私たち人間だけではなく、季節の変わり目は動物たちも体調を崩しやすくなります。

この時期は、特に免疫力が低くなりやすい子猫や、シニアのねこちゃんと暮している飼い主さんは、特に体調の変化に注意しなければいけません。

そこで今回は、病気が悪化する前の“風邪予防”について、牧口先生にお聞きしました! 「あれ? 今日はなんだか元気ないな」「ごはんを残しているし、涙がたくさん出ている気がする……」など、小さな変化も気づいてあげましょうね。

■猫風邪について

季節の変わり目は特に注意!猫の「風邪予防」実践したい習慣5つ
出典:https://www.shutterstock.com/

“猫風邪”と言われるように、私たち人間が風邪を引いたときと同じような症状である、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、咳、熱が出る、眼やに、結膜炎などの症状が出ることが一般的です。

しかし、治療が遅れたり抵抗力が低下したりしている場合は、重篤になることもあります。では、猫風邪を引き起こす原因や症状、予防法、治療法などには、どのようなものがあるのでしょうか?

■猫風邪を引き起こす原因は?

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猫風邪を引き起こす原因はウイルス、細菌などがあげらます。原因によって症状も異なります。ヘルペスウイルスが原因で猫風邪にかかると、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、涙目、結膜炎、発熱と言った症状が現れることがあります。

ウイルスでも異なるウイルス、カリシウイルスに感染すると、上記の症状に加えて口腔内に潰瘍ができて痛みから食事がとれない、よだれが出るといった症状が見られる可能性があります。

そのほかにも、細菌であるマイコプラズマ、細菌とウイルスの中間の病原体であるクラミジアに感染しても猫風邪を発症することも考えられます。

これらの病原体に複数感染したり二次感染が起こったりすると、病状が悪化し、脱水や気管支炎、肺炎になり、命を落としてしまうこともあるので、注意が必要です。

■風邪予防のためにできる習慣5つ

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(1)ワクチンを定期的に接種させよう

混合ワクチンを定期的に接種することで、猫風邪にかかりにくい、かかっても症状が軽度ですむようになる場合があります。子猫のときから定期的に動物病院でワクチンを接種する習慣をつけましょう。

(2)野良猫との接触に気をつけよう

猫が外に出なくても、庭先に野良猫が遊びにくる、または家族が猫風邪の病原菌を持っている野良猫に接触することで、感染させてしまうことも考えられます。

猫風邪は人に感染することはありませんが、外から戻ってきたときは、よく手を洗うように心がけましょう。新しいねこちゃんを迎えたときもすぐに先住猫と接触させずに、隔離をして発病しないか確認をしましょう。

(3)猫の免疫力を高めてあげよう

気温の低下、栄養が十分ではない、睡眠不足だと、人間と同様に猫の免疫力も低下します。猫風邪にかからないよう、日常から猫の健康管理に注意しましょう。

(4)ストレスを軽減させてあげよう

インドアの猫はストレスが高くなる傾向があります。日向ぼっこ、高いところに登れる空間、快適なトイレ、猫の好む爪とぎや本能的な動きが楽しめるおもちゃなど、なるべくストレスがかからない環境を整えてあげましょう。

(5)日ごろから愛猫を観察しよう

「いつもちょっと違うな?」そう感じたら猫の体調が悪いサインだと思いましょう。「寒くなってきたからくしゃみや鼻水も出るよね」と過信せずに、早めに病院に連れていきましょう。

特に猫を多頭飼育している場合は、感染している猫のくしゃみ、よだれ、咳などで、ほかの猫が感染してしまう可能性があります。感染が広がる前に体調の悪い子は隔離をしましょう。

■猫風邪の治療法について

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風邪の症状や原因によってウイルスの活性を抑制するインターフェロンや抗生物質の内服、点眼など使用して症状を改善するのが一般的です。猫が脱水したり衰弱している場合は、点滴や入院が必要になることもあるでしょう。

風邪の症状は猫にとっても辛いものです。症状が現れたら早めに動物病院に連れていきましょう。風邪が治っても一度ウイルスに感染すると、免疫力の低下により再発することもあります。

日ごろから猫の健康管理に気を使ってあげることで、病気を防げる可能性が高まります。治療より毎日の予防を、ぜひ心がけてくださいね。

本サイトにおける獣医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、獣医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、獣医師や各専門家より適切な診断と治療を受けてください。

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