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日頃から備えておこう!ペットのための防災対策

マルヤマミエコ

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マルヤマミエコ

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日頃から備えておこう!ペットのための防災対策

※2024年3月18日情報更新

日本では毎年のように、地震や水害などの自然災害が起きています。

1995年に起きた阪神淡路大震災、そして2011年に起きた東日本大震災を経て、人間だけでなく犬や猫などのペットも一緒に避難する「ペット同行避難」が見直され、国で推奨されることになりました。

とはいえ、実際にペットと避難しようとしても、避難所で受け入れてもらえるのか、何を持っていけばいいのかなど、わからないことは意外と多いものです。自然災害はいつ起こるかわかりません。ペットとの同行避難に慌てないためにも、きちんと備えておきましょう。

今日できることから始めよう

防災グッズ
出典:https://www.shutterstock.com/

「ペット同行避難」とひと口に言っても、自治体によって取り組み方が異なります。「私がペットと暮らす街ではどうなっているのかな?」と、疑問や不安に駆られるかもしれません。

まずは、みなさんがお住まいの市町村のホームページで「ペット」「防災」と検索してみてください。同行避難できるペットの種類や心がけておくべき事項、持ち出しリストなどが表示されるので、よく読んでおきましょう。

自治体の中には、ペット防災情報や備蓄品などについて、わかりやすくまとめた冊子などがダウンロードできるようになっています。

環境省では、災害時におけるペットに関する冊子の配布を行なっています。

 

◇冊子(ダウンロード)

「ペットも守ろう!防災対策」※環境省

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2909a/pdf/full.pdf

 

「備えよう!いつもいっしょにいたいから」※環境省

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2309a/full.pdf

 

埼玉県では、「ペット防災手帳」をダウンロードできます。

「ペット防災手帳」※埼玉県

https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/21414/bousaitechou.pdf

必要なものを活用してください。

避難所のペット受け入れ態勢の確認を

ポメラニアンが迷子札をつけている写真
出典:https://www.shutterstock.com/

    ペット同行避難のための持ち物や心がけがわかっても、安心してはいけません。例えば、みなさんの自宅から最寄りの小学校が避難所になっているとします。しかし、その避難所が必ずしもペットの受け入れOKとは限らないのです。

    ペット同行避難は国で推奨しているのですから、どの避難所もペットの受け入れOKだと思われるかもしれませんが、実際はかなり数が少ないのが現状です。

    では、避難所でペットを受け入れてくれたとして、ペットの扱いはどうなるのかについても確認しておく必要があります。というのも、ペットは建物内には入ることができずに野外避難だったり、飼い主と離れての避難になることもあるのです。

    ペットと離れて避難することになった場合、愛犬や愛猫が行方不明にならないように、首輪に鑑札や迷子札をつけておくのを忘れないこと。マイクロチップを入れている場合も同様です。マイクロチップを読み取るための装置が使用できない可能性もあるので、迷子札は必須なのです。また、愛犬や愛猫の顔だけでなく、体の特徴がわかる写真を撮影して携帯するようにしましょう。

    家族でペットと避難訓練をしよう!

    ビーグルが散歩している写真
    出典:https://www.shutterstock.com/

    年に数回、「ペット同行避難訓練」を実施するのも大事です。避難に必要な物資(飼い主用とペット用)を持ち、愛犬や愛猫を連れて避難所まで行きましょう。実際に歩いてみると、どのように動けば良いのか、シミュレーションができます。

    もしかしたら、避難所までの道に地震や水害の際に通れない場所も出てくるかもしれません。さまざまな状況を想定して、いくつかのルートを家族で確認しておくのが良いと思います。

    お住まいの地域で防災訓練が実施されるときには、できるだけペットと一緒に参加するようにしましょう。

    頼りになるペットコミュニティ

    たくさんの犬で散歩をしている写真
    出典:https://www.shutterstock.com/

    先ほども言いましたが、避難所によってはペットの受け入れがNGだったり、ペット同行避難を想定していないケースもあるのが現状です。そんな時に頼りになるのが、ペットコミュニティです。

    お散歩仲間、ドッグスポーツや地域のペット活動を通じて知り合った仲間と、いざという時には連絡を取り合いましょう。ペット同行避難できるのはどこか、避難所の様子、災害によってペットがケガをした場合に対応してくれる動物病院など、さまざまな情報が入ってきます。

    また、ペット受け入れの避難所が見つからない時に備えて、ペットコミュニティの仲間にペットの一時避難を事前にお願いしておくのも良いと思います。そのような場合は食事や衛生用品などの飼育費用についてはどうするのか、後でトラブルにならないように、決めておくことをおすすめします。

    飼い主さんとペット、どちらも大事な命です。災害が起きたら、しっかりと地域の避難情報を把握すること。そうして、できるだけ早めにペット同行避難をするようにしてください。

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