暑さが厳しくなってきたら、アイスクリームが楽しみのひとつになってきますよね。ところで、ついペットにもアイスクリームをあげてしまっている飼い主さんは多いのではないでしょうか。この記事では、ペットにアイスクリームをあげていいのかどうかやおやつをあげる際の注意点を解説していきます。
目次
アイスクリームの成分や素材はペットにNG
結論から書けば、わんちゃん・ねこちゃんにアイスクリームを与えるのはよくありません。理由はまず、アイスクリームには大量の糖分が含まれており、高カロリーだからです。人間でさえも、アイスクリームを大量に食べると虫歯、肥満などのリスクが出てきます。より体の小さい犬や猫にとって、アイスクリームは健康的とはいえないデザートなのです。
さらに、チョコレートやココア味のアイスにはカカオが含まれています。これらの成分は生き物の脳を興奮させます。もちろん、人間ならば少量のカカオを摂取したところで、特に変化はありません。しかし、わんちゃんやねこちゃんには人間以上に、カカオによって刺激されてしまうこともあるのです。そのほか、脂質の多いナッツ入りのアイスも、ペットの胃腸にダメージを与えやすいとされています。
ペットにアイスクリーム以外のおやつをあげるのは?
「アイスクリーム以外のお菓子なら、ペットにあげてもいいの?」と気になる飼い主さんもいますよね。これも難しい問題であり、「できる限りあげないほうがいい」という書き方になってしまいます。なぜなら、お菓子そのものに、健康的な成分や栄養素はほとんど含まれていないからです。ケーキやチョコレートは糖分、脂質がたっぷりです。
アイスクリームと同じく、虫歯や肥満の原因になるでしょう。さらに、おせんべいやポテトチップスなどは塩分が多く、ペットの内臓に負担をかけてしまいます。
特に猫の場合、腎臓が弱りやすいといわれていますよね。ふだんの食事ですら、腎臓の負担をコントロールしながら、適したペットフードを選んであげなくてはなりません。栄養を度外視で作られている、人間用のおやつはペットにあげるべきではないのです。
ペットがうっかりアイスクリームを食べてしまったら?
少しアイスクリームを食べたからといって、わんちゃんやねこちゃんがすぐ病気になるわけではありません。それでも、動物にとってよくないものを口にしたのは事実です。動物病院に行って、診断してもらうのが安全でしょう。
次に、ペットがアイスクリームをまた求めだすこともありえます。ひんやりとおいしいアイスクリームは、人間と同じく、ペットにも依存性があるからなんです。そこで、ペットの前ではアイスクリームを食べないようにしましょう。目を離したすきにペットがアイスクリームをなめてしまうかもしれません。
そもそも、ペットがアイスクリームをねだってきているのに、おあずけにするのは心が痛むはずです。つい、「少しだけ…」とあげてしまう飼い主さんがいても不思議ではありません。そうならないよう、アイスクリームは飼い主さんだけのお楽しみにしてこっそり食べましょう。
どうしてもあげたいときはペット用のアイスクリームを
おいしいアイスクリームを飼い主さんだけで独り占めにするのは気が引けますよね。そこで、ペット用のアイスクリームを買ってみるのもおすすめです。ペット用のアイスクリームは脂質や糖分が動物向けに計算されているうえ、アレルギーを引き起こすような成分も排除されています。カロリーも低く、ペットにも安心してあげられるデザートです。そのかわり、おなかが冷えないよう頻繁に与えないようにしましょう。
つまり、「人間用のアイスクリームはあげてはならない」「あげたいときはペット用のアイスクリームで」ということです。健康なペットと楽しく暮らすためにも、おやつにいたるまで食べ物には気をつかってあげましょう。
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