※2024年11月20日情報更新
「猫はこたつで丸くなる」という歌詞の通りに、ねこちゃんは冬になるとたっぷり寝てしまう生き物ですよね。飼い主さんからすると、「調子が悪いのでは?」と不安になるのではないでしょうか。そこで、この記事ではねこちゃんが冬にぐっすり寝る理由を解説していきます。
寝ている=体調不良ではありません
結論から書くと、ねこちゃんが冬の間中寝ているからといって、必ずしも病気や体調不良になっているとは限りません。そもそも猫は遺伝子的に、寒さに弱い生き物です。猫の先祖は砂漠地帯に生息していたので、現代でも暖かい環境を好む傾向にあります。また、ねこちゃんは人間のように体温の調整を上手くできず、寒い場所にいるとすぐ凍えてしまいます。冬場は暖かい場所で、体温を維持しようとするのは自然な行動なんですよ。
さらに、エネルギーを節約する意味でも、猫がずっと寝ているのは合理的だといえます。冬のねこちゃんは代謝によって生まれたエネルギーを、体温維持に回さなくてはなりません。そのためには、なるべく運動量を抑え、余計なエネルギーを消費しないようにすることが大切です。愛猫が同じ場所で寝ているのは健康を害しているのではなく、むしろ、健康を守っているケースが多いのです。
こんな眠り方は危険信号かも?
ねこちゃんが眠りながら危険なサインを出しているときは、飼い主さんが体調を気遣ってあげましょう。冬のねこちゃんはおなかを冷やしたり、風邪をひいたりしていることがあります。本当に苦しくて寝ている場合もあるので、要注意です。
まず、寝ているだけで食事をしていない場合は危険です。実は、冬の猫は本来ならエネルギーを蓄えようと、食事量が増えるはずなんです。体調が悪くて食欲を失っているねこちゃんは、せめてエネルギー消費を抑えようと眠ってしまいます。ただ、そのままにしていてもねこちゃんは栄養不足に陥りかねません。
次に、愛猫の見た目の変化にも注目です。病気で免疫力が弱っているときは、外見にさまざまなサインが現れます。たとえば、目やにや涙があふれていたり、鼻水が出ていたりするのは猫風邪の特徴です。また、体力がなくなっていると、毛並みも自分で整えられません。自然に毛並みが乱れ、汚れが目立つようになっていくでしょう。ひげがしおれているのも、元気がない証拠ですよ。これらのサインが出ていたら、愛猫をすぐ病院まで連れて行ってあげましょう。
寝ている場所を快適に
たとえ愛猫が健康的に寝ているときでも、安心はできません。冬のねこちゃんは体調を崩しやすいので、寝ている環境を快適に整えてあげることが大事です。まず、猫は乾燥を嫌うので、エアコンのつけっぱなしはしないように心がけましょう。そのかわり、ねこちゃんがくるまれる布を用意しておきます。布団や毛布といった、モコモコの寝具は猫が大好きなアイテムです。タオルやクッションなどを好むねこちゃんもいるでしょう。これらの布はこまめにとりかえて、清潔さを保つようにします。
次に、愛猫が寝ている場所の近くには水分を用意してあげます。冬の猫は運動量が少なくなるので、つい水分補給を怠りがちです。ただ、水分が不足すると毒素が分解されにくくなり、尿石症になる可能性が出てくるのです。ねこちゃんがすぐ飲める位置に、水を置いてあげましょうね。
ここまでの解説は参考になりましたか?愛猫がぐっすり眠り続けるからといって、不安にならなくてもいいですよ。ただ、ねこちゃんの健康はさまざまなサインになって表れます。それらを見逃さないのが、飼い主さんの役目。どうか、冬のねこちゃんの健康には敏感になってあげてください。
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