わんにゃとの暮らし

犬がよくする基本の寝相や寝言についてご紹介

miyu

JCSA 認定「動物看護士」
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犬がよくする基本の寝相や寝言についてご紹介

みなさまは愛犬が寝ている姿を見るのは好きですか?日中は元気いっぱいな愛犬が無防備な姿で熟睡している姿は、思わず写真を撮りたくなってしまうほど微笑ましいですよね。

そんな可愛い犬の寝相には、色んな意味合いがあるといわれています。今回はわんちゃんの寝相・寝言についてご紹介します。

■犬の基本的な寝相

犬の基本的な寝相
出典:https://www.shutterstock.com/

わんちゃんの基本的な寝方は「体を丸めた寝方」です。野生の時の名残からこの寝方が基本姿勢となっています。なぜなら、最も外敵に狙われやすい睡眠時においても、体を丸めることでお腹や臓器を守ることができますし、寒い夜間でも体温を維持しやすいからです。

 

■可愛い寝相:へそてん

よくSNSなどで見かける、へそ(お腹)を上にして仰向けに寝ることです。

先ほども書いたように、本来急所であるお腹を上にして無防備な状態で寝るということは、愛犬がその場所を安心しきっている証拠。愛犬が安心して無防備に寝てくれていると思うと、より一層愛おしくなりますね。

ただし、室温が高いと感じている時にもお腹を上にして寝る場合もあるので注意してください。

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出典:https://www.shutterstock.com/

■リラックス寝相:横向き寝

体を横にして寝ることです。この寝方もリラックスしている姿勢となります。

足を放り出して寝ている姿は可愛いですよね。基本的に危険なことを警戒している場合は、すぐに逃げられる姿勢で寝ることが多いです。

そのため、横向き寝は、すぐに逃げる体勢としては適していないため、その場所に安心している事が分かります。

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出典:https://www.shutterstock.com/

■仮眠・休憩寝相:うつ伏せ寝

うつ伏せ寝は、足をたたんだ状態で寝る寝方です。何かあった時にすぐに立ち上がれる姿勢ですので、遊んでいる最中に少し休憩したり、苦手な物音がする時にこの体勢で寝ることが多いです。

我が家の愛犬の場合は、「お留守番させられる!」と感じた時にこの体勢で寝たふりをすることが多いです。(ケージに入りたくないからです笑)

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出典:https://www.shutterstock.com/

■注意すべき寝相

「へそてん」は暑いと感じている場合にもする事があります。

その場合はわんちゃんの呼吸も早くなっている可能性が高いので、室温を下げるなど工夫をしましょう。

またお尻を高く上げ前足を伸ばしているポーズ(ヨガでいう祈りのポーズ)で寝ている時は、腹痛を感じている可能性があります。

お腹が痛くて浮かせている場合があるからです。もしこの寝方をしている場合は、愛犬の様子を観察して元気がないようであれば動物病院に連れて行きましょう。

■犬の寝言

犬の寝言
出典:https://www.shutterstock.com/

次はわんちゃんの寝言についてお話します。みなさまは愛犬の寝言を聞いたことがありますか?

私の愛犬はよく寝言を言っているので、可愛くてつい録音してしまいます。わんちゃんの睡眠も人間と同じように「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」に分かれています。

寝言を言っている時はこの「レム睡眠」の時です。「レム睡眠」とはいわゆる浅い睡眠であり夢をみている状態です。

この夢の内容によって寝言を言っていたら、もしかするとおしゃべりしているのかもしれません。また寝言のほかにも、口をムニャムニャ動かしていたらご飯を食べていたり、四肢を動かしていたらお散歩をしていたりするかもしれません。

夢の中でも楽しいことをしていると思うと、とても可愛らしいですよね。

■寝言の注意点

可愛らしい寝言であれば微笑ましく見ていられますが、悲しそうな声で鳴いていたり、見ていて辛く起こしてあげたくなる時もあるかもしれません。ですが「起こさないこと」を心がけましょう。

夢を見ている状態の「レム睡眠」下では、脳を休めたり、その日に起こった出来事を整理している時間です。大切な時間ですので、起こさずにそっとして休ませてあげましょう。

■病気の疑いがある寝言

「寝言」を言っているのは可愛らしいですが、「いびき」の場合は要注意です。

「いびき」をかいている場合、鼻や喉など呼吸器系の病気がある可能性があります。

では「寝言」と「いびき」の違いをみていきましょう。まず寝言は単発で発生し、同時に体を動かしているケースが多いです。

一方で「いびき」は呼吸に合わせて一定の間隔で発生します。見分けることが難しい場合は、動画を撮っておいて動物病院の先生に見せることをお勧めします。

また痙攣のように四肢を震わせている場合も注意が必要です。ですが飼い主様が焦ってしまうのは禁物です。

冷静にどのくらいの期間続いていたのかなど、発生日時・回数を記録しておきましょう。とはいえ口頭で説明するのは難しいので、痙攣時の様子をスマートフォンなどで撮影し、動物病院の先生に見せるのが一番正確に伝わります。

何かおかしいなと思った場合は、すぐに動画撮影をする癖を付けましょう。

睡眠は健康を作る土台となります。愛犬の睡眠の質が少しでも上がるように、室温やベッドの柔らかさ、湿度などを工夫してあげるといいでしょう。また、健康に問題を抱えている場合は、それが寝相や寝言に発露するケースもあるので、それを念頭に置いて、愛犬の可愛い寝顔を見守ってあげてください。

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