2024年8月、ドルチェ&ガッバーナが犬用香水を発売し、大きな話題になりました。それ以前からネット通販を中心に出回っているペット用の香水ですが、本当に安全なのでしょうか?
そこで本記事では、ペット用の香水の安全性や健康リスク、使用する際の注意点などを解説します。ペット用の香水の使用を検討している飼い主さんは、ぜひ参考にしてみてください。
■ペット用の香水の安全性や健康リスクについて

ペットのなかでもとくに犬の嗅覚は優れており、人間の数千倍から1億倍といわれています。人間が嗅ぎとれないような薄いニオイでも感知できることから、麻薬探知や災害救助などさまざまな場で活躍中です。
そんな犬をはじめとする嗅覚に優れたペットに、ペット用とはいえ香水を使用しても大丈夫なのでしょうか?
■基本的には安全
ペット用として販売されている香水は、基本的には安全性が確保されています。ペット用の香水は人間用の香水に比べて匂いが抑えられており、成分にもこだわっている商品がほとんどです。
トリミングサロンのなかには、仕上げとしてペット用の香水を使用する場合があります。不安な場合は、匂いや成分について尋ねてみましょう。
■リラックス効果のある商品もある
ペット用の香水の多くは、嫌な臭いにアプローチすることが目的です。しかし、なかにはリラックス効果を目的に、ペットが落ち着ける香りや成分を配合している商品もあります。
無駄吠えやトイレの失敗、おしゃぶり癖などの問題行動に悩んでいる飼い主さんは、リラックス効果に期待できるペット用の香水を試してみてもいいかもしれません。
■ただし、ペットの健康への懸念も…
基本的には安全とされているペット用の香水ですが、一部の専門家は懸念を示しています。たしかに、嗅覚の鋭いペットにとってペット用の香水は匂いが強すぎるため、大きな刺激となることは間違いないでしょう。
一部の専門家はペット用の香水の刺激が原因となり、ペットの嗅覚に悪影響が出るのではないかと危惧しています。ペット用の香水を使用する場合は、慎重に検討する必要がありそうです。
■ペット用の香水を使用する際の注意点

ペット用の香水を使用する場合は、ペットの健康を守るために注意したいことが3つあります。安易に使用するのではなく、以下の注意点を押さえたうえで検討しましょう。
■使用量を守る
人間用の香水より匂いが抑えられているとはいえ、多量に使用するとその分匂いが強くなります。ペット用の香水の匂いに慣れてしまうと、つけ過ぎてしまうこともあるため必ず使用量を守りましょう。
■成分を確認する
ペット用の香水は基本的には安全だと述べましたが、なかにはペットにとって毒となる成分が入った商品もあるようです。
広く出回っている犬用の香水は成分面に安心感がありますが、有名ではないペット用の香水を使用する場合は成分表の確認を怠ってはいけません。不安がある場合は必ずメーカーに確認をするようにしましょう。
■人間用の香水は絶対に使用しない
人間用の香水やアロマには、ペットが中毒症状を引き起こす成分が配合されている場合がほとんどです。それ以前に、人間用の香水はペットにとって匂いが強すぎるため、ペットの嗅覚に支障をきたす恐れがあります。
大切なペットの健康を守るためにも、「少しなら大丈夫だろう」と安易に考えることのないようにしましょう。
■ペット用の香水を使用する場合は慎重に

ペット用の香水として販売されている商品は、基本的には安全性が確保されています。しかし、なかにはペットにとってリスクの高い成分が配合されている商品もあるので、使用する前に必ず成分表を確認してください。
また、使用してもいいのか不安な場合は、獣医師に相談するのもおすすめです。ペット用の香水以外にも、ペットのニオイのケア方法を教えてもらえるかもしれません。
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