ねこちゃんの爪とぎによって、お部屋の壁がボロボロになってしまっているというおうちも多いはず……。そんな状況だと、どうしたら爪とぎの被害を軽減できるか知りたくなりますよね。
そこで今回は、ねこちゃんが爪とぎをする理由や、壁で爪とぎをさせないためにできる対処法をお伝えします!
■生態を解説!どうして猫は爪とぎをするの?
ねこちゃんが爪とぎを行うのには、様々な理由があります。そもそもねこちゃんの爪は人間とは異なり、内側と外側の層によって成り立っているので、爪とぎをすることで外側の古くなった層をはがし、常に良い状態を保っているのです。
そして、ねこちゃんは爪とぎによって、自分のなわばりや地位なども示しています。爪の周辺にある臭腺や肉球から分泌されているフェロモンを爪とぎによって、壁や家具などにこすり付ける“マーキング“は、ねこちゃんにとっては欠かせない行動のひとつです。
また、気分転換をしたいときや飼い主さんの気を惹きたいときにも、ねこちゃんは爪とぎを行います。特に起床時や飼い主さんに叱られた後などは、爪とぎをする光景がよく見られるでしょう。
■壁への爪とぎを防止するには?
ねこちゃんに壁での爪とぎをやめてもらうには、しつけを行うよりも飼い主さんがアイディアを駆使することで、対策していきましょう。
例えば、爪とぎ防止効果のある保護フィルムを壁に貼るのは、とても効果的です。保護フィルムは表面がツルツルしているので、爪が引っ掛かりにくくなり、爪とぎの頻度を軽減してくれるでしょう。インテリア性を重視したい方は100均などでも売られているインテリアシートでおしゃれに壁をカバーするのもおすすめです。
そして、アルミホイルを研ぐことを嫌がるねこちゃんも多いといわれているので、身近にあるもので対策を行いたいときは、アルミホイルをマスキングテープなどで壁に貼り付けてみてください。
また、ねこちゃんは柑橘系の香りも苦手に感じるので、壁に柑橘系のスプレーを吹きかけるのもおすすめです。ただし、その際はねこちゃんの体に害を与えないよう、アロマ成分が含まれたものは避けるようにしましょう。どんなものを購入すればよいか悩んだときは、柑橘系の香りがする爪とぎ防止スプレーを検討してみるのもよいかもしれません。
■設置している爪とぎを見直してみよう
壁での爪とぎをやめてほしいときは、現在お部屋に設置している爪とぎの数や形、材質、置き場所などを見直してみましょう。ただ単に爪とぎをさせないよう壁をガードするだけでは、ねこちゃんが研げないストレスを抱えてしまう可能性が高くなります。適した爪とぎをしっかりと配置し、研いでもいい場所を設けてあげることも大切になります。
まず、壁で爪とぎをするねこちゃんは立ちながら研ぐことを好む性格であるため、ポール型の爪とぎを用意してあげるとよいでしょう。コスパ重視の場合は爪とぎ部分を交換できるマルカンの『どこでもツメとぎタワー』を、大型猫の場合はミューの『ガリガリウォールスクラッチャー』がおすすめです。
ただし、ねこちゃんによっては好みの材質のものでしか爪とぎをしない子もいるので、段ボールや麻糸、シリコン、木材などさまざまな爪とぎを試してみる必要もあるかもしれません。
爪とぎはねこちゃんが研いでしまいやすいソファーの近くやペットハウスの周辺に置くと使ってくれやすくなります。壁での爪とぎが癖になっている場合は、普段爪とぎを行っていた壁の近くに設置するのもよいでしょう。
■研がせない工夫より研いでもいい工夫を
猫にとって爪とぎは、欠かせない行動のひとつであるため、しつけで改善するのはなかなか難しいものです。しかし、研いでもいい環境を与えながら爪とぎを防止していけば、お互いにストレスのない生活が送れるはず。日々の爪切りもこまめに行いながら、愛猫の爪とぎ問題を乗り越えていきましょう。
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