はじめてねこちゃんと暮らし始める方、ワクワク嬉しい気持ちと、ちゃんと育てることができるかと不安もあると思います。筆者はねこちゃんと暮らす前は「引っ掻く」「物を落とす」というイメージがあり、家がぐちゃぐちゃにされるのではと心配していました。
実際は多少のイタズラはありますが、特に家が荒らされることはありませんでした(笑)
爪を研ぐ場所もきちんと決まったところでしてくれますし、おトイレも一度教えたらすぐに覚えてくれます!ねこちゃんはとっても賢いですね!
本日は、いよいよ念願のねこちゃんを迎え入れる時注意すべき点をお伝えします。
■危険なものは片づけておく
ねこちゃんが走り回って、壊れたり倒れるものがあると危険です。また、糸状のものは飲み込んでしまうと吐き出すことができず命にかかわることもあるので、落ちていないかチェックしておきましょう。
また、子猫でも思っているよりもジャンプできます。高い場所もチェックしておくと安心です。
■初日は大勢の人には対面させない
環境が変わっただけでも、ねこちゃんはストレスになり不安になっています。体力的にも疲れているので、特に初日は大勢で賑やかにすることは避けましょう。
■家の探検は存分にさせる
初めて来たおうちにねこちゃんは興味深々。はじめは不安で動かなかったねこちゃんも、少し時間がたつとおうちの中を探検し始めます。自分の住む環境を納得するまで探索しないと安心しない習性があるため、思う存分探検させてあげてくださいね。
■子猫が寝ている時は邪魔をしない
子猫の平均睡眠時間は20時間ともいわれています。体の成長を促す「成長ホルモン」は眠っている間に分泌されるため、睡眠は体と心の成長にとても大切です。成猫になっても、1日の睡眠時間は14時間~16時間と長めです。ねこちゃんが寝ている時はかまわずそっとしてあげましょう。
■トイレの教え方
わんちゃんと比べると、比較的早くトイレを覚えます。迎え入れる前に使用していたトイレの砂を少しもらっておき、おうちのねこちゃんトイレに入れてあげましょう。匂いを覚えているのでスムーズに覚えてくれます。
トイレは落ち着いて排泄できる場所に置き、ねこちゃんがソワソワして床をかくしぐさを始めたら、トイレに連れて行き中に入れてあげましょう。この方法で、我が家の愛猫2匹は一回で覚えてくれました。1回で覚えられなくても何度か繰り返すと自分からトイレに行くようになります。
ねこちゃんはとてもきれい好きなため、トイレはいつもきれいな状態にしてあげてくださいね。
■ねこちゃんの「社会化期」
ねこちゃんが他の動物とのコミュニケーションを学ぶ期間を「社会化期」と呼びます。社会化期は生後3〜9週齢の間。この時期に他の動物と適切な接点をもたないと、生涯に渡ってコミュニケーションが苦手になってしまいます。
この3〜9週齢の社会化期の間に人と一緒に生活することで、人に対しても社交的に育ちやすいといわれています。2週齢から人の手に触れていた子猫は、より人に慣れやすく、さらに一人の人としか交流がないねこちゃんよりも、多くの人に触れられた方が社交的になるといわれています。この時期にたくさんの人と会わせることが社交的なねこちゃんになるために大切なのです。
■ねこちゃんの健康管理
捨て猫の場合はもちろん、購入した場合もなるべく早く動物病院へ連れて行き、健康診断を受けましょう。ウイルス性疾患にかかっている場合は、早期の治療が大切です。母猫から病気を受け継いでいる場合もあるので、きちんと検査をしてもらいましょう。
病気でない場合も予防するワクチン接種が必要です。生後2カ月と3カ月の2回受けた後、毎年1回の接種をしておきましょう。
いかがでしたか?念願のねこちゃんとの生活を満喫するために、ぜひ参考にしてくださいね。最後に、ねこちゃんの健康状態は飼い主さまがいち早く気が付き対応することが大切です。いつまでも元気に一緒に暮らせるように、ふだんのスキンシップでねこちゃんを優しく撫でながら異常がないかもチェックしましょう。
ねこちゃんがしっぽをパタパタさせたり、耳を平らにするなど、嫌がる仕草を始めたら手を放してあげてください。特定の場所を触ると怒る場合は何らかの原因があるかもしれません。そんな時は早めに獣医さんに相談してくださいね。
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