わんにゃとの暮らし

犬種によって違う?わんちゃんを冬にトリミングするときの注意点!

石塚就一

ライター
石塚就一

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犬種によって違う?わんちゃんを冬にトリミングするときの注意点!

わんちゃんを清潔に保ち、病気や皮膚トラブルから守るためには「トリミング」がとても大切です。でも、冬になると、「トリミングされたわんちゃんは寒くないの?」と不安になってしまいますよね。そこで、今回は冬のトリミングについての疑問に答えていきます。

シングルコートのわんちゃんは寒さに弱い

寒さが苦手なマルチーズ

出典:https://www.shutterstock.com/

寒い時期に被毛をたくさんカットしてしまうと、わんちゃんも体調を崩しやすくなってしまいます。なぜなら、わんちゃんの被毛には体温を調整する大切な役割があるためです。特に気をつけてほしいのは、「シングルコート」と呼ばれる下毛のない犬種のわんちゃんです。パピヨンやマルチーズなどの小型犬にシングルコートは多く、もともと寒さにはあまり強くありません。夏と同じように短くトリミングしてしまうのは要注意です。

冬はトリミングしない方がいい?

マルチーズがトリミングしている写真
出典:https://www.shutterstock.com/

まず、トリミングの本来の目的について振り返っておきましょう。わんちゃんをトリミングするのは、長い毛が肉球に挟まってしまうと滑りやすくなるからです。また、長い毛に汚れや食べかすがつくことで、不衛生にもなってしまいます。毛に住みつくダニやノミ対策としてもトリミングは効果的です。

逆をいうと、被毛が短く、きれいなのであれば無理にトリミングをする必要はありません。たとえば、ダブルコートの犬種は年に2回、「換毛期」を迎えます。春や秋になると全身の毛が抜け落ち、新しく生え変わります。一部のダブルコートのわんちゃんについては、放っておいても毛の長さは適度に保てるので、こまめにブラッシングしてあげるだけでも冬場を乗り切れますよ。ちなみに、ダブルコートにあてはまるわんちゃんは、チワワやゴールデンレトリーバー、ダックスフントなどです。

それに対し、シングルコートのわんちゃんは季節に関係なく、被毛が伸び続ける傾向にあります。当然ながら冬場でも被毛は長くなっていく一方なので、伸びてきたらカットしてあげなくてはなりません。わんちゃんが寒くないよう、短くなりすぎない程度にトリミングするのがおすすめです。

犬種別!冬場のトリミングの注意点

コリーが毛布で寝ている写真
出典:https://www.shutterstock.com/

さきほど、「一部のダブルコートのわんちゃんは冬場のトリミングが必要ない」と書きました。つまり、冬場にトリミングをしたほうがいいダブルコートのわんちゃんもいるということです。たとえば、コリーという犬種はダブルコートで秋に換毛期を迎えます。ただ、被毛が長いので、抜け落ちた毛が絡まってしまうことが多いのです。このように、被毛が長いわんちゃんはダブルコートやシングルコートに関係なく、冬場でもトリミングしてあげるようにしましょう。

次に、トリミング後のケアも怠らないことです。シングルコートのわんちゃんは寒さに弱いので、冬には短くカットしてあげられません。トリミング後も被毛が長めになってしまいます。トリミングしたからといって長い毛を放っておくと、少し不衛生になる場合もあります。ブラッシングのほか、1カ月前後を目安にシャンプーをしてあげるのも大事です。

どうしても「寒いのがかわいそう」という場合は、肝心な部分だけカットするのもおすすめです。テリア系であれば口の周りの毛に食べかすがつきやすいでしょう。小型犬は大型犬以上に寒さに弱いので短くカットする必要はありませんが、汚れやすいおしりの周りなどはトリミングしてみるのも大事です。それでもわんちゃんが寒そうに見えるときは、洋服を着せてあげるのもひとつの方法ですよ!

 いかがだったでしょうか。トリミングはわんちゃんの健康のために大切ですが、冬は寒さ対策にも気をつかわなければなりません。人間と同じように、わんちゃんも冬は体調を崩しやすいもの。ちゃんと様子を見ながら、必要があればトリミングをしてあげてくださいね。

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