わんにゃとの暮らし

わんちゃん・ねこちゃんは暖房が嫌い?快適な室内環境を解説

石塚就一

ライター
石塚就一

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わんちゃん・ねこちゃんは暖房が嫌い?快適な室内環境を解説

2024年1月10日情報更新

寒い季節は愛犬・愛猫と室内で過ごす時間が増えますよね。そこで気をつけたいのが暖房の調整です。人間にとって居心地のいい暖房が、わんちゃん・ねこちゃんにとってもそうだとは限らないからです。この記事では、ペットも飼い主さんも快適に感じられる室内環境について解説していきます。

暖房の気温調整が大切!

ポメラニアンが毛布にもぐっている写真
出典:https://www.shutterstock.com/

まず知っておきたいのは、わんちゃんやねこちゃんであっても「暖房は必要」だということです。人によっては「動物には被毛があるので人間よりも寒さに強い」と考えている人もいるでしょう。もちろん、大型の動物は寒さにもある程度の耐久力があります。しかし、小型のわんちゃん・ねこちゃんは気温の変化に敏感であり、寒さがきつくなれば凍えてしまいかねません。

そして、シングルコートのペットを飼っているときも要注意です。シングルコートとは、被毛が一層しかないことを意味します。ダブルコートのわんちゃん・ねこちゃんは被毛が二層になっているので、比較的寒さに強いといえます。マルチーズやテリア、ターキッシュアンゴラ、ターキッシュバン、メインクーンなどがシングルコートです。これらの犬種・猫種を飼っているならば、飼い主さんが気温をこまめに調整してあげなくてはなりません。つまり、暖房そのものが悪いのではなく、暖房のかけ方が重要なのです。

なお、わんちゃんやねこちゃんによっては暖房の風が苦手な子もいます。その場合は、暖房から遠ざけたうえで、ほかの防寒グッズに頼るのもひとつの方法です。ペット用の洋服、ブランケットなどでも寒さはしのげますよ。

わんちゃん・ねこちゃんに最適な室温は?

エアコンの下に猫が寝ている写真
出典:https://www.shutterstock.com/

    冬場のわんちゃんが快適に感じる室温は22~25度の間、湿度は50~60%程度だといわれています。この目安を超えると、今度は熱中症にかかる危険が出てくるので気をつけましょう。次に、ねこちゃんが快適な室温はわんちゃんよりもやや高く、28度ほどです。これは、ねこちゃんのほうがわんちゃんよりも小型なので寒さに弱いためです。そのかわり、ねこちゃんは暑さには強いので設定温度が少し高くても大きな問題はありません。ただし、わんちゃんと同様に、湿度が低くなりすぎないように調整してあげましょう。

    ストーブやヒーターを使用する際の注意点

    猫がストーブの近くで寝転んでいる写真
    出典:https://www.shutterstock.com/

    設定温度以外では、湿度がとても大切なポイントです。なぜなら、空気が乾燥して鼻や口内の粘膜が乾いてしまうと、細菌やウイルスに感染するリスクが高まるからです。さらに、乾燥した部分がトラブルに陥ってしまうこともあります。特に、わんちゃん・ねこちゃんの舌が乾ききってしまうのは一大事です。舌には気化熱で体温を高めるという、大切な役割があるためです。暖房だけでなく、加湿器も一緒に稼働させるのがおすすめです。

    暖房ではなく、ストーブやヒーターを使うときも要注意です。わんちゃん・ねこちゃんは熱風の近くにやってきて、そのまま寝てしまうことがあります。人間よりも肌が敏感なため、寝ている間に低温やけどを負ってしまいかねません。ストーブやヒーターをつけた場合は、愛犬・愛猫の様子に気を配りましょう。

    ただし、ペットが喜ぶからといってエアコンやストーブをつけっぱなしにしていると、部屋が乾燥してしまいます。可能なら、太陽が出ている間は暖房をつけずにやりすごしたいところです。日が差し込むガラス戸や窓の周りに、わんちゃん・ねこちゃんの居場所を作ってあげるのも効果的ですよ。床材の上にマットを敷いてあげるだけでも、体感温度は変わります。

    ここまでの記事を読んで、いかがでしたでしょうか。基本的には、飼い主さんが「寒い」と感じているときはわんちゃん・ねこちゃんも同じことを考えていると思ってください。一方で、体は人間以上に繊細です。室内の乾燥、温度の上昇などには十分注意を払い、快適なおうち時間を育めるようにしましょう。

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