新年は豪華なおせち料理を楽しみにしている飼い主さんも多いはず。そんなワクワクした気持ちを味わわせてあげるべく、今年は愛猫にもおいしいおせちをあげてみませんか？
今回はレシピ本『猫のためのかんたんトッピングごはん 手軽なちょい足しでおいしく体調管理!』（※1）を参考に、愛猫家の古川諭香さんが、紅白の彩りが楽しめる“ワンプレートおせち”をご紹介します！
■そもそも猫に必要な栄養素とは？（※2）
ねこちゃんはわんちゃんとは違い、炭水化物の消化率が低く、肉や魚に含まれている動物性タンパク質を重視する動物です。そのため、おせち料理を作るときは鶏肉や牛肉、魚肉などを取り入れておせち料理を作ってあげるのがおすすめ。
対して、タマネギや柑橘類、ブドウ、香辛料などは猫の体に害を与えるとされているので、絶対にあげないようにしましょう。
なお、人間と同じようにお重を使っておせちを与えようとすると、猫が食べづらさを感じてしまう可能性が高いので、ニャンプレートにするのがおすすめですよ。
■腎臓病予防＆便秘予防が期待できるおせちメニュー
今回はおせち料理ということで、4つのメニューを作ることにしました。まずは『鶏むね肉のトマト煮込み』にチャレンジ！
（1）鶏むね肉のトマト煮込み
＜材料＞（体重4kg分）
鶏むね肉・・・20g
トマト缶・・・適量
＜作り方＞
こちらは鶏むね肉を細かく切り、トマト缶と共に鍋で10分加熱するだけで完成。
トマトは栄養価も多く含んでいるので、ぜひとも食べさせてあげたい一品です。
（2）マグロの照り焼き
続いては『マグロの照り焼き』を作ります。
＜材料＞（体重4kg分）
マグロ・・・20g
ハチミツ・・・適量
＜作り方＞
マグロは両面をしっかりと焼き、ハチミツを表面に塗りって照りを出しましょう。
ねこちゃんが抵抗感を示さなければ、ミツバをトッピングするのもOKですよ。
■シニア期にもおすすめ！免疫力アップメニュー
シニア期を迎えたねこちゃんにも食べさせたいのが、栄養素が豊富に含まれている鶏レバーを使った『レバーと小松菜炒め』です。
（1）レバーと小松菜炒め
＜材料＞（体重4kg分）
鶏レバー・・・25g
小松菜・・・15g
＜作り方＞
レバーと小松菜は食べやすい大きさに切り、油で炒めれば完成。ただし、ねこちゃんにもアレルギーがある可能性がありますし、甲状腺に問題があるねこちゃんに対しては、避けたほうがよいでしょう。
レバーの風味が食欲をそそる一品。ビタミンが豊富に摂取できますよ。
（2）バナナときなこのヨーグルト
そして、おめでたい日にはねこちゃんが満足できるデザートも用意しましょう！ 今回は『バナナときなこのヨーグルト』を作ります。
＜材料＞（体重4kg分）
バナナ・・・20g
ヨーグルト・・・10g
きなこ・・・適量
＜作り方＞
細かく刻んだバナナときなこ、ヨーグルトを混ぜるだけの簡単デザート。忙しい飼い主さんでもチャレンジしやすいはず。ヨーグルトはプレーンタイプを使用してくださいね。
■キレイに盛り付けよう！
こうして出来上がった4品をキャットフードにトッピングし、最後にねこちゃんを虜にする人気おやつ『CIAOちゅ～る』を添えれば、豪華なニャンプレートおせちの完成！
さっそく3匹の愛猫たちにあげてみると、『レバーと小松菜炒め』と『マグロの照り焼き』が特に食いつきがよく、取られまいと威嚇をするほど、夢中で食べてくれました。
中でも普段、人間の食事に興味を示さない子が一番多くの量を食べてくれたので驚きです。
我が家はこれまで、このような本格的な手作りごはんにチャレンジしたことはなかったので少し不安でした。しかし、そんな心配もどこ吹く風。すべての食材を食べてくれました！
なお、手作りごはんにねこちゃんが警戒心を示す場合は、飼い主さんが食材を手に乗せて与えてあげると、食べてくれやすくなりますよ。
短時間で簡単に作ることができる、ねこちゃん用のニャンプレートおせち。初めて手作りごはんにチャレンジする方でも作りやすいと思います。ぜひ今年は愛情のこもったおせちを用意して、愛猫と共に、新年最初のごはん楽しんでみてくださいね！
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【参考】
※1 文化出版局編著（2015）『猫のためのかんたんトッピングごはん 手軽なちょい足しでおいしく体調管理!』小林豊和（グラース動物病院 院長）監修, 文化出版局.
※2 環境省_パンフレット「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ～犬・猫の健康を守るために～」 [動物の愛護と適切な管理]
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