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【獣医師執筆】うちの愛犬にぴったりなのは?用途別「リードの選び方」を徹底解説

石井万寿美

獣医師
石井万寿美

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【獣医師執筆】うちの愛犬にぴったりなのは?用途別「リードの選び方」を徹底解説

2020107日情報更新

今でこそ室内でわんちゃんを飼うのが当たり前になりましたが、30年以上前は、ほとんどのわんちゃんが外で飼われていました。そのときに使われていたのが、金属の鎖でできたリードです。

しかし時代は流れて、わんちゃんのリードも進化しました。普段は室内にいるわんちゃんも、リードはお散歩するときに大切なアイテム。愛犬にあったものを選ぶ必要があります。今回は、リードの選び方を用途別に、具体例を交えてご紹介します。

 

■リードはわんちゃんの「命綱」

リードは、わんちゃんを外に連れていくときに必要です。周りに迷惑をかけないように、飼い主さんとわんちゃんをつなぐアイテムです。

そして忘れてはならないのが、リードはわんちゃんの“命綱”ということです。例えば、車通りの多い場所に急にわんちゃんが飛び出してしまう……そんな状況を防ぐことができます。まさに、安全にお散歩させるための命綱といえますね。

 

■リード選びの「3つの基本」

出典: https://www.shutterstock.com

(1)必ず安全をチェックしよう

わんちゃんとはぐれないように、首輪とリードのジョイントが外れない安全なものを選びましょう。リードの持ち手が握りにくいものもNGです。

(2)簡単に使えるものを選ぼう

毎日使うものなので、リードをつけるのに時間がかかったり、難しかったりするものは避けましょう。

(3)気管虚脱になりやすいわんちゃんは「胴輪」を

気管虚脱になりやすいわんちゃんは、“胴輪”がおすすめです。多くは小型犬で、ヨークシャーテリアがそうです。その他の犬種としては、トイプードル、パグ、マルチーズ、チワワ、ポメラニアンなどが気管虚脱になりやすいですので、注意してくださいね。

 

■リードの具体的な選び方

出典: https://www.shutterstock.com

(1)首にあっているか

首輪をつけたときに人の指が2~3本入る程度の大きさのものを選びましょう。
また、成長していることに気が付かず、同じものを使用し続けていると、首輪が食い込むことがあります。太ってきたわんちゃんにも注意が必要です。

(2)年齢にあっているか

子犬の場合は、首に負担が少なくしっかりとしているものを選びましょう。お散歩デビューするときは、歩き方がわからないので、短いリードで飼い主さんの近くを歩かせましょう。また、リードの長さが、1メートルより少し長いくらいのものを選びましょう。

成犬になり、運動量が増える場合は“フレキシブルリード(伸縮性リード)”がおすすめです。町中では短くしておき、誰もいない広場に行ったときにリードを伸ばして遊ばせてあげましょう。

ただし、リードを長くしすぎると(5~10メートルぐらいの長さになります)、周りに迷惑をかけたり事故を引き起こしたり、トラブルの元となるので、注意しましょう。

また、リードはワイヤーでできているので、伸縮するときに飼い主さんの手を挟んでしまうことがあります。使用する際は、十分に気をつけてくださいね。

(3)犬種にあっているか

グイグイとリードを引っ張る活発なわんちゃんには、しつけ用の首輪をつけましょう。ひとりで歩こうとしたときにリードを引っ張ると、少し首がきつくなります。このような首輪を“チョークチェーン”と呼び、専門店などで販売しています。

(4)扱いやすい素材か

革製のものは重厚な雰囲気があり手触りも良いのですが、お散歩中、雨風にさらされることで劣化しやすくなります。また、牛製品のリードを、牛アレルギーのあるわんちゃんに使うと、皮膚病の原因にもなります。

布製のものは肌に馴染みやすいのが特徴ですが、しっかり強度があるものを選びましょう。そして一番おすすめなのが、ビニール製のリードです。耐久性があり洗濯もしやすいので、とても扱いやすいですよ。

 

リードは長く使うアイテムです。使用するにつれ切れやすくなるので、定期的にチェックや交換をして事故のないようにしましょう。

そして、わんちゃんはお散歩して日光にあたることで、骨も丈夫になり、免疫もしっかり働き、病気になりにくくなります。

今は素敵なデザインのリードがたくさん販売されています。お気に入りを見つけて、飼い主さんもわんちゃんも、楽しいお散歩の時間にしてくださいね。

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