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子犬はいつからOK?「犬のシャンプー」の方法と注意点を獣医師が伝授

後藤慎史

獣医師
後藤慎史

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子犬はいつからOK?「犬のシャンプー」の方法と注意点を獣医師が伝授

子犬を家に迎え入れると気になるのがシャンプーの仕方。お外で遊んで泥んこになったり、間違ってうんちを踏んでしまったりと、汚れてしまうことも多いですよね。

しかし、「そもそも子犬ってシャンプーしてもいいの?」「どんなシャンプーを使って、どのように洗えばいいの?」などなど、分からないことも多いのではないでしょうか。

そこで今回は、わんちゃんのお風呂やシャンプーに関する疑問についてお答えしていきます!

 

■シャンプーは子犬が環境に慣れたころに始めよう

出典: https://www.shutterstock.com/

子犬を迎え入れてからの数日は、わんちゃんも環境の変化で神経質になりがちな時期です。

シャンプーをする場合は、汚れてしまったところの部分洗いなどにとどめ、全身洗いは極力避けるようにしましょう。

家に来てから1週間程度経過し、お家での環境に慣れたころに初めてのシャンプーに挑戦しましょう。

 

■皮膚科獣医師がすすめるシャンプーの方法

わんちゃんをシャンプーするには、ポイントがあります。ここでは皮膚科獣医師の筆者がおすすめするシャンプーの方法をご紹介します。

(1) ぬるま湯でわんちゃんの体全体をよく濡らします。わんちゃんは人と違い、全身被毛で覆われているため、皮膚までしっかり濡れるように時間をかけて丁寧に濡らしましょう。

(2)シャンプーを手にとり、優しくマッサージするように皮膚および被毛になじませます。シャンプーは洗う人の手のひら2枚分の面積に対し、500円玉1枚分を手のひらに出して使うのがおすすめです。スポンジで泡立てて使うのもいいでしょう。

(3)シャンプーを全体に馴染ませたら、脇の下や内股、足の裏などしっかりシャンプーが広がっていることを確認しましょう。

(4)シャンプーを丁寧に流します。流す順番としては、目や鼻にシャンプー剤が流れないように、顔から流しましょう。

(5)最後にドライをします。吸水性の高いタオルで優しく丁寧にタオルドライをしてから、ドライヤーを使って乾かします。毛の表面だけでなく、根元や皮膚までしっかり乾かすように心がけましょう。

 

■シャンプーを行う際の注意点

出典: https://www.shutterstock.com/

わんちゃんに負担をかけないように、シャンプーを行う際には、以下の注意点をしっかり守りましょう。

・ お湯、シャワーが負担とならないように、温度やシャワーの強さを調節します。お湯の温度は、季節にもよりますが35度前後が良いでしょう。

・ 顔から遠い足先やお尻から慣らしながら、洗うようにしましょう。

・ 嫌がるパーツは無理せず手短に済ませたり、好物のトリーツを与えたりしながら行うようにしましょう。

・ 目や鼻に水やシャンプー剤が入らないように、細心の注意を払いましょう。

・ お腹が冷えないように、ドライはお腹から順番に行うようにしましょう。

・ シャンプーの頻度に関しては、犬種、皮膚の状態、皮膚病の有無にもよりますが、月に2~3回程度が良いでしょう。

 

いかがでしたか?

わんちゃんのシャンプーは、子犬のときの思い出が後々に大きく影響します。初めてのシャンプーが楽しいものだと、大人になってからも楽しくシャンプーができるようになります。

反対に苦い思い出となってしまうと、シャンプーの時間を怖がるようになったり、協力的でなくなったりする場合があります。

初めてのシャンプーに不安はつきもの。心配な方はわんちゃんのシャンプーのプロ、トリミングサロンのトリマーさんに事前にご相談されると良いですよ。

 

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※ Jaromir Chalabala, Monika Wisniewska, 135pixels / Shutterstock

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