わんちゃんを飼いたいけれど、子犬の時期はしつけや食事の管理が大変で、めんどうをみるのは無理とあきらめていませんか? わんちゃんは成犬から飼うのもOK! 子犬ではなく成犬を引き取ることも考えてみましょう。
そこで今回は、成犬を引き取る方法や仲良く暮らすための注意点などを説明します。
■里親として成犬を引き取る方法
成犬を引き取る方法として、里親募集をしている下記のような各種団体があります。
・地域の動物保護センターや動物保護団体
引退犬ファミリー(ボランティア)、繁殖犬ファミリー(ボランティア)、コースチェンジ犬ファミリー
・被災地の動物保護団体
・動物病院
成犬を譲り受ける場合、まず里親募集団体がしっかりとした良心的な団体であることを確かめましょう。何度か通い、スタッフとの話し合いを重ねてから、実際にわんちゃんを選びます。
大きさ、性格、飼い主さんとの相性をよくみて決めましょう。多くの場合“お試し期間”の制度がありますので、おうちに連れて行き家族全員との相性をみることができます。
■成犬から飼い始める場合のメリット・デメリット
<成犬から飼うメリット>
体の大きさや性格が大体わかるので、飼育環境に合わせてわんちゃんを捜したり、選んだりすることができます。ある程度しつけができていることもあります。飼い主さんとの相性がわかりやすいです。
<成犬から飼うデメリット>
以前の飼育環境や健康状態や年齢が不明な場合もよくあります。前の飼い主さんに捨てられたなどの辛い経験があると、強い不安感をもっているわんちゃんもいます。年齢にもよりますが、子犬から飼うよりも一緒にくらせる期間は短くなりがちです。
■仲良く暮らすために!飼い始めに注意したい4つのこと
(1)健康チェック
動物病院で健康診断を受けましょう。ノミ、ダニ、フィラリアの寄生の有無も確かめてもらいましょう。
(2)名前
今までの名前がわかっているなら、同じ名前にしたほうがわんちゃんは迷わずにすみます。新しい名前をつけても時間を掛けて慣れますので大丈夫です。
(3)安心できる場所
わんちゃんが新しい環境に慣れるまでに2週間位かかります。安心できる場所を作りましょう。わんちゃんの大きさに合わせてサークル内にクレート、トイレ、水、食事の準備をしてあげましょう。
(4)しつけ
しつけはある程度できていることもあります。できていない場合は、子犬にしつけるのと同様に、気長に、しからず、ほめたりご褒美を与えたりしながら教えましょう。時間がかかるかもしれませんが、しつけることは可能です。
いかがですか? わんちゃんを飼いたいけれど子犬の世話ができないとあきらめないでください。いろいろな方法があるので、家族で検討することをおすすめします。
わんちゃんを愛する多くの方々が、わんちゃんと一緒に楽しい生活を送れると良いですね。そして新しい飼い主さんに暖かく迎えられたわんちゃんも、きっと充実した毎日を送ることができるでしょう。
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【参考】
※ 矢崎潤監修(2005)『室内犬の飼い方・しつけ方』西東社
【画像】
※ marcinm111, Olena Yakobchuk, Yuriy Golub / Shutterstock
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