わんにゃの健康と病気

【動物看護士執筆】1年の締めくくりに「ペットドック」のすすめ!

miyu

JCSA 認定「動物看護士」
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【動物看護士執筆】1年の締めくくりに「ペットドック」のすすめ!

犬の成長速度は一般的にヒトの47倍だといわれていて、あっという間に歳をとってしまいます。その分、健康には一層気を配る必要があるため、1年の締めくくりに「ペットドック」の受診をおすすめします。

「ペットドック」ってなに?

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出典:https://www.shutterstock.com/

「ペットドック」とは、人間ドックの犬・猫版です。動物病院の医師による診断をもとに、健康状態を正確に把握し、病気の早期発見や普段どのような生活を心がければ病気を予防できるかを知ることができます。

「うちの子は元気だから大丈夫」という飼い主さまもいらっしゃるかと思いますが、気付かないうちに病気が進行してしまう可能性は否定できません。もし病気が深刻な状況になってしまったとしたら、きっと「あのときペットドックを受けておけば…」と後悔するでしょう。

もし少しでも不安を感じるのであれば、ぜひ1年の締めくくりにペットドックを受けていただければ、安心して新年を迎えられるのではないでしょうか。

「ペットドック」では何を検査するの?

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出典:https://www.shutterstock.com/

項目は病院によって様々ですが、基本的には「身体検査」「尿検査」「血液検査」「便検査」「レントゲン検査」「エコー検査」「腎臓機能検査」などが検査メニューとなります。料金については、基本的な項目であれば、25,000円前後の病院が多いですが、簡易検査であれば、10,000円15,000円ほどで受診ができる場合もあります。検査項目を追加することもできますが、その分費用も高くなります。なお、ペットドックの費用は保険適用にならず自己負担です。  

内容については、犬と猫もほぼ同様ですが、猫の場合は腎臓に問題を抱えるケースが多いので、検査結果によっては、腎臓ケア用のフードに変えるなどの対策が必要になることもあります。また、ヒトと同じように、おやつの食べ過ぎで太り気味と診断されることもあり、その場合は散歩の頻度や食事の量などを見直さなければいけません。

・1年に1回だけで大丈夫?

個体差はありますが、大型犬は7歳、小型犬・猫は9歳くらいから、シニア期に入ります。可愛らしい見た目をしているので、そんな感じはしませんが、ヒトだと50代〜60代です。そのため、シニア期に入ってからは、できれば半年に1回のペースで受診することをおすすめします。それまでは基本的に1年に1回のペースで問題ありませんが、気にある点があれば、その都度、受診するようにしてください。

・実際に受けてみてどうだった?

我が家の愛犬「のえる」は4歳になります。見た目は子どもですが、ヒトの年齢に換算すると、30代前半くらいのおじさんです。検査を受けるまでは特に気になる症状はなかったので、「多分大丈夫だろう」と油断していました。レントゲンやエコーなどは問題ありませんでしたが、なんと結果はB判定。

理由は、「IDEXX SDMA」という、腎臓の病気を早期発見できる項目にて、参考基準値が014のところ、17という値が出てしまいました。年齢とともに腎機能は衰えるのですが、この結果に飼い主としてはかなりびっくりしてしまいました。

たまたま数値が高かった可能性も否定できないので、今後再検査を予定しています。ただ、検査を受けてから、なるべく腎臓に負担がかかるようなおやつを食べ過ぎたりしないように、いつも以上に気を配るようになりました。もしペットドックを受けなければ自分では気付かないことだったので、受けてみて本当に良かったと思っています。

 

ぺットドックの検査当日は朝ごはんを抜いたり、便や尿を持参するなど準備が必要となります。事前に獣医師と相談のうえ、予約をしてから受診してください。また、病院が苦手なわんちゃん・ねこちゃんについては、精神的に負担がかからないように、休憩をはさみながら検査をしてくれたりもしますので、そういう意味でも事前相談が必要となります。よりきめ細かくペットの健康に配慮して、一緒に長生きするためにも、ペットドックを習慣づけましょう!

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