愛犬と暮らし始めた頃、わんちゃん特有の不思議な行動の数々に驚かされました。例えば、執拗にくるくる回ったり、ホリホリしたり……。
この記事では、飼い主さんなら見覚えのあるわんちゃんの不思議かつ面白い行動を6つ取り上げました。
■排泄前にくるくる回る

愛犬との暮らしがスタートし、最初に驚かされたのは排泄前にくるくる回る可愛らしい行動です。忙しなく回る愛犬の姿を見て、「回る必要あるの……?」と思っていましたが、じつはこの行動には意味があるのだとか。
なんでも、わんちゃんは排泄前にくるくる回ることで南北軸を探しているそうです! これは2014年に研究結果として報告されているので、信ぴょう性が高そうですね。
■ベッドやクッションをホリホリする
少しは休憩を挟んでほしいと願ってしまうほど、一心不乱にベッドやクッションをホリホリするわんちゃん。かなり体力を消耗するのか、ホリホリした後のわんちゃんは息が乱れていることも少なくありません。
ベッドやクッションをホリホリするこの行動は、自分のニオイをつけるためだと考えられています。また、寝床を整えたり、お気に入りのおやつやおもちゃを隠したりするためにホリホリするわんちゃんもいるようです。
■散歩中、地面に体をこすりつける

散歩中に突然、地面に体をこすりつける愛犬を見たとき、背中に痛みやかゆみが出たのかと心配になりました。じつはこの行動、体にニオイをつけることが目的なのだとか。
かつて群れで暮らしていたわんちゃんは、体にニオイをつけることで仲間に獲物がいたことを知らせたり、敵に存在を悟られないように自分のニオイを消したりしていたそうです。
また、シャンプー後に自分のニオイがなくなった不安から、早く体にニオイをつけたいと思い地面やカーペットなどに体をこすりつけるわんちゃんもいます。
■床にお尻をこすりつける

わんちゃんがカーペットやフローリング、地面にお尻をこすりつけながら歩いている様子を見たことがありますか? この行動を「スクーティング」といい、基本的には肛門やその周辺に違和感や不快感を抱えている場合に起こす行動の一つです。
愛犬は排泄後の拭き残しが原因でスクーティングをすることがありますが、場合によっては肛門腺液が溜まっていることもあるので、注意して観察してみる必要があります。
肛門腺液が排出されず、溜まったまま放置していると肛門嚢炎になったり、肛門嚢が破裂したりする危険性があるので注意が必要です。
肛門腺は飼い主さん自身で絞ることもできますが、むやみに肛門周辺や尻尾を触るとわんちゃんが痛がる場合があります。難しい場合は無理をせず、獣医師やトリマーを頼りましょう。
■食べ物をこぼす
わんちゃんの中には、お皿に入れた食べ物を床に落としてから食べる子がいます。正直、カーペットが汚れるからやめてほしいですよね……。
食べ物をこぼすというわんちゃんの不思議な行動は、まだお腹が空いていない場合や、嫌いな食べ物を出したときに見られる場合がほとんどです。
また、単に興奮していたり、食べ方が下手だったりするほか、お皿の深さや台の高さが合っていない場合もあります。
わざとこぼしているようには見えない場合は、お皿や台を変えてみてもいいかもしれません。
■食べ物を寝床に持って行く
ごはんやおやつをその場で食べず、わざわざ寝床に持って行ってから食べるわんちゃんたち。カーペットもベッドも汚れてしまうため、その場で食べてほしいものですが、あれはわんちゃんの本能による行動だそうです。
わんちゃんはせっかく狩った獲物を取られないように、獲物を巣穴に持ち帰って食べる習性があります。
カーペットやベッドの洗濯に追われている飼い主さんは、ごはんやおやつを取られたくないほどおいしく食べてくれているのだと、前向きに考えるしかありませんね。
この記事で紹介した行動以外にも、わんちゃんはさまざまな不思議な行動を起こします。なかにはその子にしか見られない癖や行動もあるので、愛犬が面白い行動をしているときはじっくり観察してみてください。
ただし、わんちゃんの不思議な行動の中にはケガや病気のサインが隠されている場合もあります。気になることがあれば、獣医師やトリマーに相談してください。
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