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2025年4月30日は「国際盲導犬の日」!飼育ボランティアの現状について

れん

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2025年4月30日は「国際盲導犬の日」!飼育ボランティアの現状について

毎年4月の最終水曜日は「国際盲導犬の日」です。盲導犬の役割や育成の重要性について、各地で啓発活動が行われています。国際盲導犬の日を機に、盲導犬について考えてみませんか。

本記事では、盲導犬の数・飼育ボランティアの種類や現状についてご紹介しますので、ぜひご覧ください。

盲導犬の数

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盲導犬とは、目の見えない人・見えにくい人をサポートするよう訓練された犬のことです。道路交通法や身体障害者補助犬法などにより、盲導犬は公共施設や交通機関などへの同伴が認められています。

国際盲導犬連盟の集計によると、20254月現在、世界で活躍している盲導犬は25,000頭以上と言われています。人口比で見ると日本は盲導犬が少なく、現段階で861頭となっています。

日本では盲導犬によるサポートの潜在的な希望者が約3,000人いると推定されているため、大幅に不足している状態です。

盲導犬の育成を支えるボランティアの種類

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盲導犬の育成は、多くのボランティアの協力によって支えられています。飼育系ボランティアは次の4つです。そのほかに、イベントのサポートを行うボランティアもあります。

■盲導犬飼育ボランティアの現状

犬に合った家庭をマッチングするためには、一頭につき複数のボランティア候補が必要となり、2025年現在では、盲導犬だけでなく、飼育ボランティアの数も不足しています。

また、各ボランティアは基本条件を満たさなくてはなりません。たとえば、パピーウォーカーの基本条件は以下のようなものです。

・繁殖犬飼育ボランティア

盲導犬候補となる子犬は、毎年100頭ほど誕生します。親犬や生後2か月ごろまでの子犬を育てるボランティアが「繁殖犬飼育ボランティア」です。

・パピーウォーカー

生後2か月~1歳ごろまでの子犬は、「パピーウォーカー」によって育てられます。パピーウォーカーは、子犬に人間との関係づくりや社会のルールなどを教えるボランティアです。

・キャリアチェンジ犬飼育ボランティア

子犬はパピーウォーカーによって愛情たっぷりに育てられるものの、すべてが盲導犬に向いているわけではありません。性格や健康状態などから、年間4050頭は盲導犬に向かないと判断されます。盲導犬にならなかった犬を飼育するボランティアが「キャリアチェンジ犬飼育ボランティア」です。

・引退犬飼育ボランティア

 引退した繁殖犬や盲導犬は「引退犬飼育ボランティア」によって飼育されることになります。

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    ※「単身である」「留守が多い」など、ご家庭の状況によっては希望してもボランティアに登録できない場合があります。

    ■盲導犬育成にはボランティアが必要不可欠

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      盲導犬は、目の見えない人や見えにくい人にとって、安全な歩行を守ってくれる大切なパートナーです。しかし、日本は盲導犬の数が少なく、飼育ボランティアも不足しています。盲導犬の数を増やしていくためには、パピーウォーカーをはじめとする飼育ボランティアのサポートが欠かせません。

      興味があって希望条件を満たしている方は、「国際盲導犬の日」を機に飼育ボランティアを考えてみませんか。ただし、飼育ボランティアへの申し込みにあたっては、家族全員での十分な話し合いが必要です。

      希望する方は、まずボランティアの基本条件をチェックしてみてくださいね。

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