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犬の下痢、様子をみても大丈夫?原因と対処法とは

わんにゃ365編集部


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犬の下痢、様子をみても大丈夫?原因と対処法とは

いつもは元気で快便快調な愛犬が急に下痢をしたら、とても心配になってしまいますよね。愛犬が下痢をしてしまったときには、おうちで様子を見てよいのか、それともすぐに病院に連れて行くべきなのか、悩まれる飼い主さんも多いと思います。下痢にはたくさんの原因がありごく軽度のものから、命を脅かすような病気が隠れていることもあります。

■犬の下痢って?

犬の下痢って?

下痢とは、便の中に含まれる水分の量が異常に増えてしまった状態をいいます。食べ物は胃や腸で消化されて、便となって体外へ排出されます。腸は水分の分泌と吸収を繰り返して、便を一定の水分量になるよう調整するのですが、このバランスが崩れるとベチャッとした水分の多い便になってしまうのです。

わんちゃんの腸は人間と同じ様に、小腸と大腸の2つに大きく分けられており、このどちらに異常があるかによって、どのような下痢になるのかが変わってきます。

・小腸性下痢

食べ物を消化し、体に必要な栄養分を吸収する役割を持つ小腸に異常があった時におこるのを「小腸性下痢」と言います。軟便や水様便など様々で、回数は変わらず量が増えます。続くと体重が減り、嘔吐も伴うと重症化する恐れがあり、色が黒い場合は小腸で出血の可能性があります。

・大腸性下痢

体に必要な水分を吸収する役割を持つ大腸に異常があった時におこるのを「大腸性下痢」と言います。粘液混じりの軟便が多く、頻回になり量は同じか少なめです。便をしたくても出ない「しぶり」が起きることも。体重はあまり減らず、大腸での出血は明るい赤の血便が出ます。

■犬の下痢、原因はなに?

犬の下痢、原因はなに?

軽い下痢の場合は、ご飯が合わなかったり、季節の変化に体がついていけなかったりといったケースが多いようです。ただ、症状が重い場合は腸の異常が考えられ、その他にもウィルス性の下痢や子犬によく見られる寄生虫による下痢などもあります。また、人間と同じようにわんちゃんもストレスによって下痢になってしまうこともあります。

他にも、古くなったドッグフードも下痢の原因になりますし、賞味期限内でも開封して時間が経つと酸化が進みそれが原因になってしまう場合もあります。ただ、わんちゃんも人間と同じようにそれぞれ体質が違うため、お腹の強い子もいれば弱い子もいます。何を食べたときに下痢をするのか、普段からよく見ておくことが大切です。


・緊急性が高いのは、異物や人間薬、中毒のある食べ物の誤食、腫瘍、重度の膵炎や胃腸炎、子犬の感染症など。

・危険が少ないのは、食べ過ぎ、食べ物の変化、ペットホテルや引越しなど環境変化のストレス、消化が悪い食事などです。

・他にも雑草などの拾い食い、食物アレルギー、慢性腸炎、細菌やウイルス寄生虫の感染症などにも注意が必要です。

■下痢の時に避けたい食事

下痢の時に避けたい食事

お腹の調子が悪い時でも食欲はあるわんちゃんは多いですが、無理矢理食べさせると悪化してしまうこともあります。特にクッキー、ジャーキーなどの固いもの、脂身の多い肉類、食品添加物が多く含まれる加工品は消化に負担がかかり、胃腸を疲れさせる可能性が高いので、避けるようにしましょう。ただ、脱水症状には気をつけたいので水分補給は欠かさないようにして常温の水を少しずつ与えてください。

■わんちゃんの様子をよく観察しよう

わんちゃんの様子をよく観察しよう

わんちゃんの下痢をする原因はいろいろありますが、下痢や嘔吐の症状は目に見えます。原因に思い当たることがないかを考えてみましょう。わんちゃんに元気がなかったり、元気はあるが下痢が3日以上続いたりする場合は動物病院で相談してください。また、子犬やシニア犬の場合は体力もないため早めにかかりつけの獣医さんに診てもらうようにしましょう

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