優れた聴覚を持つわんちゃんたちは、音に対して人間よりも敏感です。大きな音にびっくりして、逃げだしてしまうわんちゃんもいます。
わんちゃんが苦手とする音を把握して、飼い主さんが気をつけてあげましょう。わんちゃんの苦手な音や対処法を紹介しますので、ぜひ参考としてご覧ください。
■わんちゃんの苦手な音
個体差もありますが、大抵のわんちゃんは大きな音・予測できない音・自然界にない機械の音などが苦手です。代表的な苦手な音には、次のようなものがあります。
■ 掃除機
■ ドライヤー
■ 花火
■ 雷
■ 車やバイク
わんちゃんと一緒に暮らしている方なら、心あたりのある音も多いのではないでしょうか。工事の音・インターフォン・目覚まし時計などの機械音が苦手なわんちゃんも多いようです。また、過去の経験から特定の音を嫌いになってしまうわんちゃんもいます。
●苦手な音・嫌いな音がしたらわんちゃんの様子に注意
わんちゃんと暮らしているなら、苦手な音・嫌いな音には気をつけましょう。苦手な音や嫌いな音を聞いたときの反応は、そわそわする・逃げる・吠える・噛みつくなどさまざまです。
散歩で外にいるときに苦手な音でパニック状態に陥ってしまうと、飼い主さんを振り切って逃げ出してしまうおそれもあります。
「雷の音で逃げて迷子になってしった」というわんちゃんも少なくありません。苦手な音が頻繁に聞こえる状態なら、ストレスで下痢や食欲不振などの症状が出る場合もあります。
わんちゃんが逃げたり体調を崩したりしないよう、苦手な音には注意してあげてください。
●わんちゃんがパニック状態になったときの対処法
苦手な音でわんちゃんがパニック状態になったら、なるべく早く落ち着かせてあげましょう。わんちゃんが動揺しないよう、まずは飼い主さんが落ち着く必要があります。
パニック状態に陥っているわんちゃんに対して、大きな声を出して叱るのはNGです。苦手な音が聞こえたら、普段どおりわんちゃんに声をかけて、優しくなでて安心させましょう。
散歩中であれば、わんちゃんが逃げないようにリードを短く持ちます。わんちゃんや周囲の人に危険がないよう、十分に注意してください。
■わんちゃんが苦手な音に慣らす方法
わんちゃんは「社会化期」と呼ばれる生後1~3か月に経験していない音に対して恐怖心を抱くとされています。そこで可能なら、子犬時代にさまざまな音を聞かせておきましょう。
成犬では、苦手な音が入った動画を使って毎日少しずつトレーニングをして克服する方法もあります。わんちゃんが強いストレスを感じないよう小さな音から始め、徐々に音量を上げて慣らすようにしてみてください。飼い主さんが音に対して無反応だと、わんちゃんも少しずつ慣れていきます。
ただし雷については本能的な恐怖を感じるためか、克服が難しいようです。どうしても苦手な音については無理をせず、「雷が鳴ったら窓を閉める」といった方法で対処しましょう。
■わんちゃんの苦手な音が聞こえたら要注意
わんちゃんが音の強弱を感じ取る力は、なんと人間の約16倍です。また、わんちゃんは人間の倍である32方向の音を区別できるとされています。
そんな優れた聴覚があるために、わんちゃんは人間よりも音に敏感です。そのため「怖い」「苦手」と思う音が多いのも、無理はないといえるでしょう。
苦手な音を減らすには、子犬時代に多くの体験をさせておくのがおすすめの方法です。ただし、雷や花火のように、突然聞こえる大きな音に慣れさせるのは難しいかもしれません。
わんちゃんの苦手な音が聞こえてきたら、逃げたり暴れて怪我をしたりしないよう、注意が必要です。優しく声をかけて、わんちゃんを落ち着かせてあげてくださいね。
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