わんにゃとの暮らし

飼い主も猫も幸せに!「猫が喜ぶ部屋作り」5つのポイント

古川諭香

愛玩動物飼養管理士・キャットケアスぺシャリスト
古川諭香

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飼い主も猫も幸せに!「猫が喜ぶ部屋作り」5つのポイント

人間とねこちゃんが快適な暮らしをしていくには、ねこちゃんの気持ちに寄り添った部屋作りをしていくことが大切です。しかし、具体的にどんなポイントにこだわればよいのか分からない飼い主さんもいるのではないでしょうか?

そこで今回は、ねこちゃんが喜ぶ部屋とはどんなものなのか解説していきます。

 

■ねこちゃんは高い場所が好き!部屋づくりの基本とは?

出典:https://www.shutterstock.com/

わんちゃんと違い、ねこちゃんは高い場所を好みます。それは、より高い場所にいるほうが上の立場だという猫界のルールが存在しているからです。
また、ねこちゃんは横方向より縦方向の広さを重視し、高い場所から周囲を見渡せると安心感を覚えます。

だからこそ、部屋の中にはキャットタワーやキャットウォークを設け、上下運動を楽しませてあげましょう。毎日の上下運動は、肥満予防にも繋がります。
キャットタワーを選ぶときは、ねこちゃんの体重を考慮して、据え置きタイプとつっぱりタイプのどちらを設けるか考えてみましょう。

一般的なねこちゃんの平均体重は3~5kgほどですが、メインクーンやノルウェージャンフォレストキャットのような大型猫種の場合は体重が10kgを超えることも多いので、安定性のある突っ張りタイプのキャットタワーを選ぶのがおすすめです。

 

■1:トイレは静かで人通りが少ない場所へ

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トイレはストレスを与えないよう、静かで人通りが少ないところに設置しましょう。例えば、脱衣所や人間用のトイレ内に設ければ、ゆっくり排泄をさせてあげられるのでおすすめです。その際は、いつでも自由にトイレへ行けるよう、猫用の出入り口をドアに取り付けてあげましょう。

また、トイレはねこちゃんの性格に合った形を選んでください。例えば、警戒心が強かったり臆病な性格だったりする場合は、ドーム型のトイレを使用させてあげましょう。オープンなトイレでは姿が丸見えになってしまうので、安心して排泄を行えない場合があるのです。
なお、多頭飼いの場合は適切な数のトイレを用意しましょう。トイレ数は飼育頭数+1個が理想です。快適に排泄が行えれば、粗相も起きにくくなります。

 

■2:子猫期のケージは捨てずに「猫部屋」にするのがおすすめ

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子猫期は、ねこちゃんの安全を守るためにケージを使う機会が多いものですが、成猫期になると使用頻度はグっと減ります。

しかし、ケージは病気のときに隔離部屋としても使用できるので、置き場所に困るけれど捨てられないグッズだといえます。そんな悩みは、ねこちゃんのための“猫部屋”とすることで解消してみましょう。

あらかじめ猫部屋を設けておけば、多頭飼いでも病気のときに隔離しやすくなりますし、活動量が違う老猫と子猫が同じ家にいても、自分のペースで生活できるようになります。

 

■3:猫用グッズはリビングに置くとスキンシップが自然とUP

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おもちゃなどの猫用グッズは、家族が集まりやすいリビングに置いておきましょう。こうすれば、スキンシップが自然と増えていき、ねこちゃんも喜んでくれます。

ただし、おもちゃは出しっぱなしにしておくと、買って間もないのに壊されてしまったり、誤飲の危険性があったりするため、扉付きの棚に収納しましょう。引き出し収納だと、爪をひっかけて開けられてしまう可能性が高いので、避けるようにしましょう。

また、スチールラックやシェルフ、ラックといったオープンな棚には猫用ベッドや猫用ハウスを置くのもおすすめです。ねこちゃんは狭い場所を好むため、気に入って使ってくれるでしょう。

なお、ベッドやハウスを購入するときは、飼育頭数と同じ数だけ用意し、自分だけのにおいを感じられる場所を作ってあげてくださいね。

 

■4:玄関には脱走防止柵を

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完全室内飼いであっても、ふとしたときにねこちゃんが脱走してしまう可能性があります。そのため、玄関には“脱走防止柵”を設けるようにしましょう。わんちゃんとは違い、ねこちゃんは高い場所へ登れるので、天井から突っ張らせる脱走防止柵を選んでみてください。

なお、新築の予定がある方は、玄関や廊下にねこちゃんが出なくても、各部屋へ行き来できるようにするのもおすすめです。例えば、吹き抜けにキャットウォークを設け、1階と2階を行き来できるようにしてみましょう。

ねこちゃんを喜ばせるには、心身の健康がしっかと維持できるよう、室内環境を整えていくことが大切になります。快適な部屋で生活できればストレスも少なくなります。
自分とねこちゃんがお互いに幸せに暮らせる空間を生み出していきましょうね。

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