※2020年9月26日情報更新
高齢犬を飼っているみなさん、寝ている時間が増えて運動量が少なくなっていませんか? 「年を取ったから運動したくないのかな」と考えてしまいがちですが、年齢を重ねても“こころ”と“からだ”の運動はとっても重要です!
そこで今回は“高齢犬の具体的な運動”について、獣医行動診療科認定医の筆者が紹介します。
■若さを保つ秘訣は?
(1)放置しておくと運動量は少なくなる
若い頃は自分からおもちゃを持って来て遊んだり、イタズラをしたり、走り回るなどの動きが頻繁に観察されます。高齢期に入ると、このような行動が少なくなってしまいます。
(2)老化を早めてしまう要因に
動かないから運動させないでいると、筋肉の低下や認知機能の低下などを早めてしまう原因になります。積極的に運動を提案してあげることは、若々しさを保つ秘訣になります。
(3)若さを保つ運動方法は?
重要なポイントは、こころとからだを両方刺激することです。どうやって刺激するのか、次にご紹介します。
■高齢犬との遊び方
こころとからだを刺激する高齢犬との遊びを3つご紹介します。
(1)誘ってあげよう
自分から積極的に動かない場合は、楽しく誘ってあげてください。大好きなご家族から大好きなおもちゃやおやつで誘ってもらえれば、やる気も倍増するでしょう。
(2)ワンコパズル
嗅覚を使いながらフードを探すゲームは、高齢犬でも楽しめます。足腰が弱ったとしても楽しめるゲームになります。最近は“ノーズワーク”と検索すると、いろいろな遊び方が紹介されています。
また、知育玩具を利用することで、パズルやドリルのように脳を鍛えることができます。
(3)新しい芸にも挑戦してみよう
高齢犬でも新しい芸を覚えることができます。新しいことにチャレンジすることはワクワクして楽しいので、こころを動かします。さらに、動きのある芸にチャレンジすると普段使わない筋肉を刺激するので、からだにもよい影響を与えます。
■ココは注意!高齢期の運動
(1)基礎疾患はしっかりチェック
関節の疾患、循環器系、内分泌系など、高齢期になると病気のリスクも高くなる傾向があります。疾患によっては、運動制限が必要になることもあります。主治医の先生から定期的な健康診断をしてもらうことで、遊びを上手に選択することが可能になります。
(2)無理はしないこと
無理は厳禁です。愛犬のペースを考えてあげながら、休憩も含めながら進めてください。
わんちゃんはいくつになっても遊びが大好きな動物です。大好きな人や親しいわんちゃんと一緒に遊ぶことで、幸せな気持ちになります。“こころ”と“からだ”を刺激しながら、若々しい高齢犬ライフを楽しんでくださいね。
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※ Annette Shaff, Olimpik, otsphoto, Halfpoint / Shutterstock
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