9月20日から26日は「動物愛護週間」。ペットを愛する飼い主さんであっても、“動物愛護”と聞くとなんだか難しそうだと感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、みなさまと一緒に動物愛護について考えてみたいと思います。動物週間を機に、ペットとの過ごし方を見つめ直してみませんか?
■動物愛護週間とは?
動物愛護週間とは、動物の愛護と適正な飼育について理解と関心を深めてもらうために定められた記念週間です。動物愛護週間は動物愛護管理法の第4条にあり、時期は9月20日から26日と定められています。
■動物愛護週間の歴史
1915年、アメリカ動物愛護協会が動物愛護週間を制定したことから始まった記念週間。日本に動物愛護週間の考え方が広まったのは1927年のことで、アメリカ人のバーネット夫人の提唱がきっかけになったと言われています。
当初、日本では春分の日のみを動物愛護デーとしていましたが、動物愛護について国民に広く知れ渡るようにと1週間の動物愛護週間を定めました。
その後、時期を変えながら続いてきた動物愛護週間は、1974年に現在の9月20日から26日と正式に定められました。
■物愛護週間に開催されるイベント
動物愛護週間には、国や地方自治体によるさまざまなイベントが開催されます。イベントの詳細は毎年違いがありますが、ここでは各イベントの大まかな内容を見てみましょう。
- 動物愛護週間ポスター
動物愛護週間に合わせて、環境省がポスターのデザイン絵画を公募します。最優秀作品には環境大臣賞が贈られるので、ぜひ応募してみてください。
- 動物愛護週間中央行事
動物愛護週間の一大イベントといえば、動物愛護週間中央行事実行委員会が主催する動物愛護週間中央行事は外せません。動物愛護週間中央行事実行委員会は環境や日本動物愛護協会、日本獣医師会などで構成されており、スタンプラリーや抽選会など楽しいコーナーが盛りだくさん。
ちなみに2022年は上野恩賜公園内にて屋外イベント、オンラインにて屋内イベントが開催されました。
- 動物愛護管理功労者表彰
動物の愛護と適正な飼育の推進について、顕著な功績のあった人物や団体には環境大臣から表彰が贈られます。受賞者および団体は環境省の公式サイトに掲載されているので、ぜひチェックしてみましょう。
■動物愛護週間をどう過ごす?
ペットの飼育について理解と関心を深めるために制定された動物愛護週間ですが、具体的にどのように過ごすべきか悩んでいる飼い主さんもいるでしょう。
そこで、ここからは動物愛護週間のおすすめの過ごし方を3つご紹介します。
■イベントに参加する
動物愛護週間には環境省によるポスターのデザイン絵画の公募や、動物愛護週間中央行事をはじめとするさまざまなイベントが開催されます。愛するペットと一緒に参加できるイベントもあるため、あまり堅苦しく考えずに気になるイベントに参加してみてはいかがでしょうか。
動物愛護週間に開催されるイベントでは、獣医師によるペットとの暮らし方および健康相談コーナーが設けられていることもあるので、楽しみながら動物愛護や適正な飼育について理解を深められるでしょう。
■動物愛護について学ぶ
動物愛護週間を良い機会とし、動物愛護について学んでみるのもおすすめです。
動物愛護と聞くと、まっさきにペットの殺処分をイメージする飼い主さんも多いでしょう。2021年4月1日から2022年3月31日の期間に殺処分された犬猫の数は14,457匹。
「1匹でも多くのペットを助けるために私にできることは何だろう」と考えたり、「私が住んでいる地域ではどんな取り組みがなされているのだろう」と調べたりするのも大切な一歩です。
また、お子様と一緒に殺処分ゼロを願う絵本を読んだり、ペットの飼育について家族で話し合ったりするのもいいかもしれませんね。
■愛するペットと一緒に過ごす
実のところ、動物愛護週間だからといって特別なことをする必要はありません。愛するペットと一緒に過ごすことこそ、動物愛護週間の最高の過ごし方といえるでしょう。
一緒にボール遊びをしたり、お散歩の時間を長くしてみたり。隣でごろごろしたり、いつもより丁寧にブラッシングしたりして、ペットと楽しい時間を過ごしましょう。
■動物愛護週間は動物の愛護と適正な飼育について考える記念週間
9月20日から26日までの動物愛護週間は、動物愛護やペットの飼育について理解と関心を深めるために制定されました。毎年さまざまなイベントが開催され、ペットと一緒に参加できる屋外・屋内イベントもあれば、ポスターのデザイン絵画の公募も行われます。
時期や期間を変えながらも、今日まで長く続いてきた動物愛護週間。動物愛護やペットとの暮らしについて調べたり、見つめ直したりする良い機会にしたいものです。
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