※2021年1月11日情報更新
世界でもっとも小さな純血種であるチワワは、小さくて愛くるしい見た目で人気があります。しかし、見た目とは反する攻撃的な一面もあります。
見た目からはなかなか想像が難しいチワワの性質としつけの重要ポイントについて、獣医行動診療科認定医の筆者が紹介します。
■チワワの特徴
まずチワワに特徴的な性質について3つ、ご紹介します。
・攻撃性が高い
可愛い風貌のチワワですが、飼い主への攻撃性が高く、服従訓練が低いと言われています。子供や他人に対しては警戒心が強い傾向があります。子供への攻撃性は特に高いと言われており、子供がいるご家庭、これから子供が生まれる予定がある、よく子供が遊びにくるご家庭は、性格を把握し、以降説明するしつけや気遣いを確認してください。
・愛情欲求が高い
愛情欲求が高いと言われている犬種になりますので、しっかりとかまってあげることが必要になります。愛情を向けてもらいながら過ごすことが大好きな傾向が高いです。しっかりとコミュニケーションを取ることができる家族向きでしょう。
・遊びに対して
運動量や遊び欲求は低いとされる犬種です。しかし精神的成長と問題行動予防のためにも積極的に外に連れ出してあげることは必要です。警戒心が強い傾向がありますので、外に出ないことでさらに警戒心が強くなり、吠えや攻撃行動の問題行動に発展する可能性が高くなってしまいます。
■チワワに重要なしつけと気遣い
警戒心が強く、甘えん坊な性質のチワワですが、必要なしつけのポイントを3つお伝えします。
・色々な刺激を楽しい経験にするしつけ
他人や各種刺激に対して警戒心が強い傾向があります。怖がりなことで、攻撃行動につながってしまうケースがほとんどです。子犬の頃から、色々な刺激を“楽しい経験”とすることは重要です。楽しい刺激であれば攻撃行動をする必要がないからです。“こころの貯金”を沢山にしておくことで、将来の攻撃行動も予防できます。
・ひとりで遊ぶしつけ
甘えん坊で注目してほしい傾向が高い犬種です。ひとりで遊ぶことも教えてあげると良いでしょう。家事で忙しいときなどは、ひとり遊びをしてもらうことで、退屈せずに待つことができます。要求吠えも予防できますので、フードやおやつを入れて遊べるおもちゃで楽しく遊べるように練習してみてください。
・怖がりなチワワの性質を理解した、人間の対応方法
小さくて可愛いらしい容姿なので、散歩中のチワワなどを見るとついつい手を伸ばして触りたくなることもあるでしょう。しかし怖がりな場合は、この手を伸ばして触る行為はとても怖い経験になります。そんなときは、他人が急に触ることは苦手であるという性質を理解してあげ、急に触ったり触られないように配慮してあげることが大切です。そうすることで、怖がりなチワワが怖い経験をすることもないですし、そのことを理解した大好きな家族に守られて安心して外で過ごすこともできるようになります。
犬種ごとの性質を理解してあげることは、愛犬の安心感にもつながります。また、怖い経験は攻撃行動を増やす要因になってしまいます。楽しく、怖がらせないように対応してあげてくださいね。
【関連記事】
※ 3つのポイントで劇的変化! カメラマンに教わる「犬の撮り方」〜レクチャー編〜
※ 鼻がカサカサ…そのままで大丈夫?「犬の鼻が乾燥する原因」を解説
※ あなたの愛犬は大丈夫?意外と多い「わんちゃんの椎間板ヘルニア」
※ 犬の男の子と女の子はどう違う?性格やかかりやすい病気を獣医師が解説
【画像】
※ seiko, ESPER / pixta
戻る
みんなのコメント