わんにゃの健康と病気

【動物看護士執筆】防ごう!犬の熱中症!備えあれば憂いなし!

miyu

JCSA 認定「動物看護士」
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【動物看護士執筆】防ごう!犬の熱中症!備えあれば憂いなし!

いよいよ夏が到来ですね!愛犬と一緒にドライブやお出かけに行かれる方も多いかと思います。しかし、夏は「熱中症」に気を付けたいシーズンです。特にわんちゃんは人間よりも暑さに弱いため、十分な熱中症対策をして遊びに出かけたいですね。この記事では、愛犬の熱中症対策と予防の方法についてご紹介します。

小まめな水分補給が大事!ウェットフードもあれば安心!

犬が水を飲んでいる写真
出典:https://www.shutterstock.com/

人間の子どもみたいに「喉が渇いた!」と言ってくれればいいのですが、わんちゃんはそう言うわけにもいきません。そのため、少なくとも1時間に1回以上は、水をあげてください。また、冷たすぎる水だと、お腹を壊してしまう恐れがあるので、常温の水を準備しておくとなお良いでしょう。下痢になってしまったら元も子もないですからね。

あまり水を飲みたがらないわんちゃんの場合は、ウェットフードや水分を多く含んでいるおやつをあげると安心です。

車でのお留守番は厳禁!室温は20〜23度がベスト!

    犬が車で留守番している写真
    出典:https://www.shutterstock.com/

    熱中症になると、3分ほどでわんちゃんの身体は深刻なダメージを受けてしまいます。そのため、夏にわんちゃんを車内でお留守番させるのは厳禁です!わんちゃんが入れない観光施設に行く予定があるときは、思い切ってペットホテルに預けた方が良いでしょう。

    また飼い主が車内にいるときは、基本的に車内温度を2023度ほどに設定してください。半袖だとちょっと肌寒いかもしれませんが、愛犬にとっては適温です。カーディガンをはおるなどして、わんちゃんが過ごしやすい温度に設定しましょう。

    日中の散歩は回避!涼しい時間にお散歩を!

    夏にお散歩している写真
    出典:わんにゃ365

    真夏の暑い日には、基本的に11時〜15時ごろの散歩は避けましょう。特に地面がアスファルトだと、かなり高温になるので、足を火傷してしまう可能性が高いです。たとえ犬用の靴を履かせていたとしても、日差しの照り返しが犬の体温を上げるので、熱中症のリスクも高くなってしまいます。

    犬は舌をハァハァさせて、舌から水分を蒸発させることにより体温を下げることができます。これを「パウンディング」といいます。しかし、それにより身体の水分が減り、そもそも外気温が高いとパウンディングの効果も下がってしまいます。

    そのため、可能な限り、日中の散歩を回避してあげることが、どんな対策よりも、もっとも熱中症を回避できる方法です。

    暑さ対策グッズを事前に準備!

    暑さ対策をしている犬
    出典:わんにゃ365

    冷えやすい素材で作られている洋服やバンダナ、タオルなどがあります。少し水を含ませて洋服やバンダナを首に巻いたり、タオルで身体を拭いて上げると、暑さが和らぐのでオススメです!

    また、霧吹きを使って水をかけてあげると、細かい水滴が蒸発するときに気化熱が発生し、犬の体温を下げることができます。わんちゃんも遊んでいると思って、喜んで霧を口に含んだり、身体に浴びてくれるので遊びながら熱中症対策ができます。楽しく対策ができれば最高ですね!

    応急処置の方法

    体調不良のプードル
    出典:https://www.shutterstock.com/

    明らかにわんちゃんがグッタリしていたり、呼吸が早すぎる場合は、熱中症の可能性があります。早めに応急処置をしてあげましょう。まず涼しい日陰に移動させて、水を飲ませてください。その次に、身体に水をかけたり、頭・首筋・太ももなど太い血管がある場所に氷をあててください。

    ただし、身体を冷やしすぎると体の震えが起こってしまうこともあるので、様子をみつつ判断するようにしましょう。

    また人間用のポカリスエットがあれば、慢性腎不全でない限り、3〜4倍に希釈して飲ませてあげると脱水症状が防げます。応急処置の時に限り、飲ませてあげると効果的です。

    そのあとは、迷わず病院を受診してください。見た目では大丈夫そうに見えても、数日後、内臓などに機能障害が起こってしまう例もあります。熱中症は重症化すると命の危険がある病気なので、必ず獣医師の診断を受けましょう。

    いかがでしたか?わんちゃんを熱中症から防ぐために必要な対策をお話してきました。もし、愛犬が熱中症になったら、まずは慌てずに犬の体を冷やす応急処置をし、動物病院を受診しましょう。熱中症は、犬の異変に気づき、早く対処を行うことが大切です。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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