梅雨時期は、わんちゃんの外耳炎に注意が必要です。「軽症だろう」と様子を見ていると、悪化して長引いてしまうかもしれません。放置すると炎症が進んで手術が必要になる可能性もあるので、早めの治療が大切です。
本記事では梅雨時期に多い外耳炎について、体験談とあわせて紹介します。大切なわんちゃんが快適に過ごせるよう、ぜひ内容をご確認ください。
■梅雨時期に多い外耳炎とは?
梅雨時期は湿気が多くなり、わんちゃんの耳はトラブルが起きやすい状態になります。注意したい病気として考えられるのが、耳介から鼓膜までの「外耳道」に炎症が起きる外耳炎です。
外耳炎では、かゆみ・赤み・耳垢の増加などの症状が出ます。
以下に該当するわんちゃんは外耳炎になりやすいため、注意しましょう。
■ 耳が垂れている
■ 耳毛が多い
■ 耳道が狭い
外耳炎は梅雨時期ごろから発生し始め、夏に悪化する傾向があります。かゆがる・首を振るなど、普段と違う様子が見られたら耳のなかを確認してみましょう。かゆみだけでなく痛みもあるのなら、なかなか触らせてくれないかもしれません。
異変がある場合は、早めに動物病院で相談してみてください。治療では耳洗浄が行われますが、点耳薬や飲み薬なども使われます。寄生虫がいる場合は、駆除薬の使用も必要です。
■外耳炎の体験談・犬から大量の黒い耳垢が!
ある年の梅雨時期に、我が家でも犬の外耳炎に悩まされた経験があります。そのころ我が家にいたのは、先代のビーグルです。
首を振ったり、後ろ足で耳をかいたりする頻度が増えて異変に気づきました。耳垢が増えていたので掃除をしたのですが、それでも様子が落ち着きません。
そこで動物病院を受診したところ外耳炎との診断で、洗浄したうえで点耳薬を出してくれました。しかし犬が爪で耳に傷をつけてしまい、そこから黒くて大きくベタベタした耳垢が出るようになったのです。1センチ以上にもなる大きな耳垢もありました。
そのころは犬が首を振るたび、周囲に黒くて大きな耳垢が飛び散っていた状態です。普段はおとなしい犬なのですが、耳掃除は嫌がります。噛まれはしないものの、全力で抵抗されるのです。
家での対応が難しかったことから、2週間ほど動物病院に毎日通いました。獣医師からは「完全に防ぐのは難しい。再発の可能性もある」と聞かされています。幸いなことに再発はありませんでした。
それでも早い段階で動物病院を受診していたら、もう少し軽症で済んだかもしれません。非常につらそうであったため、そのあとは頻繁に耳のなかを確認するようにしています。
■犬の耳のお手入れ方法
わんちゃんの耳が汚れていたら、濡らしたコットンで軽く拭き取るのがおすすめの方法です。耳掃除では、なるべく力を入れないようにしてください。
また耳掃除での綿棒の使用は、避けるのがよいとされています。なぜなら耳垢を押し込んだり、耳道に傷をつけたりするおそれがあるからです。
わんちゃんの耳掃除が苦手なら、サロンや動物病院でも耳掃除をしてもらえます。定期的に耳掃除をして、綺麗な状態を保ってあげましょう。
■梅雨時期は皮膚トラブルに注意!
湿度が高い梅雨時期は、耳のトラブルだけでなく、皮膚トラブル全体への注意が必要です。アレルギー性皮膚炎も悪化しやすくなります。
湿度が高くなり始めたら、わんちゃんの様子に注意してみましょう。首を振る・耳をかくなどが、外耳炎でよく見られるサインです。かゆみが強くなってくると、耳を床に押し付けるようなしぐさも見られます。
わんちゃんがつらそうな様子を見るのは、飼い主にとってもきついものですよね。普段から様子を観察して、異変があったら早めに動物病院で相談してみることをおすすめします。
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