ブラッシングや毛をチェックされることを嫌う猫は多いのではないでしょうか。セルフグルーミングする動物ではありますが、健康チェック、清潔を保つなどの意味でも、飼い主さんが毛のケアをすることは必要です。毛並みのケアの方法と簡単な健康チェックの方法をお伝えします。
■毛並みのケア方法3つ
毛並みのケアやチェックをする前に、まずはケアする3つのポイントをご紹介します。少しずつ愛猫と練習をしてみてくださいね。
(1)体に触られることを練習する
子猫の時代から慣らすことがとても重要です。リラックスしている時に、触られて気持ちがよい場所から練習を始めましょう。いきなり苦手な場所から練習開始しないようにします。そして、嫌がるそぶりを見せたらすぐに終了することも大切です。無理強いは絶対にやめましょう。大好きなおやつを与えながら楽しく練習するのがおすすめです。
(2)お手入れ道具を使う練習をする
体に触られることに慣れてきたら、ブラッシングに使う道具の練習を開始します。まずは、少しだけ体に触れることから始めましょう。気持ちがよいと感じる部分から練習していくのがおすすめです。ブラシによっては、使い方を間違えると痛みを感じるタイプの物もありますので、トリマーさんなどに使用方法を確認してから使うようにしてください。
(3)本格的にお手入れを開始する
本格的にお手入れを始めるときは、最初は短時間から行ないましょう。最初から長時間はとても難しいことです。背中だけ、お腹だけ、など部位を決めて、気持ちよく受け入れられるレベルから少しずつブラッシングをするとよいでしょう。そうすることで、“ブラッシング=嫌な事”ではなく“ブラッシング=心地よい事”と学習していきます。
■健康チェックの方法4つ
毛並みのケアをしながらチェックしてほしい項目について4つお伝えします。気になることや異常が見つかれば、早めに獣医師に相談してください。
(1)毛並み
パサパサしている、艶がいつもよりない、張りがないなど、元気がない毛並みの場合は、体調不良である可能性があります。脱水症状、栄養不足、ホルモン異常などの病気が関与していることもあります。
(2)脱毛がある
皮膚の病気やホルモン異常などで脱毛することもありますし、精神的な原因で脱毛することもあります。
(3)皮膚が赤い
アレルギー症状、感染症などの可能性があります。外傷から赤くなってしまうこともあります。
(4)毛に黒い粒がついている
ノミに感染している可能性がありますので、家族や同居動物にも注意が必要になります。
猫の毛並みのケアは、日々の健康チェックにもつながります。ブラッシングが好きになるように学習させることで、各種病気の早期発見、早期治療にもつながります。愛猫と一緒に、今日から少しずつ体に触る練習をはじめてみてください。くれぐれも無理はせず、猫のペースで進めてくださいね!
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