※2024年3 月15日情報更新
春先のトラブルといえば、花粉症が代表格ですね。くしゃみや鼻水、目のかゆみが問題の花粉症ですが、「ペットも花粉症になるのだろうか」と気になりませんか?
また、もしも花粉症になるならどんな対策を取ればいいのでしょうか。この記事では、わんちゃん・ねこちゃんと花粉症の関係について解説していきます。
動物も花粉症になる!
結論から書けば、わんちゃん・ねこちゃんも花粉症にはかかります。そもそも花粉症とは、生き物の免疫が花粉に対し過剰に反応している状態です。
いわゆる「アレルギー症状」の一種であり、春ごろにかけて発症する人が多くなります。ペットも例外ではなく、3~4月ごろになると花粉症になるペットは少なくありません。
それでも、「犬や猫は花粉症にならない」と考えている人もいるのは、室内飼いで花粉を避けられているケースが少なくないからです。人間と同様に、春になったらペットの花粉症対策を行ってあげましょう。
ちなみに、わんちゃんの花粉症は涙や鼻水よりも、皮膚炎という形で表れることが多いといえます。人間の花粉症に近いのは、どちらかというとねこちゃんの側だといえるでしょう。
不自然にねこちゃんの目が潤んでいたり、鼻水が多くなったりするのは花粉症のサインです。
ペットの花粉症対策は?
基本的に、人間が行う花粉症対策はペットにも有効です。たとえば、外出先から家に花粉を持ち込まないための工夫を徹底しましょう。
服はこまめに洗濯し、花粉を洗い落とします。花粉が飛び交う屋外ではなく、屋内に洗濯物を干すようにするのが得策です。天気予報で花粉情報をチェックし、花粉が多い日はなるべく窓を開けないようにします。そのほか、花粉をきれいにするための部屋の掃除も頻繁に行いましょう。
ペットへの対策としては、「洋服の着用」がおすすめです。ドッグウェアやキャットウェアは防寒だけでなく、花粉症対策としても使われてきました。
ウェアを着ていることで、花粉が体毛につかなくなるからです。また、わんちゃんの場合は散歩する時間に気をつけてください。一般的に、花粉は14時ごろと18時ごろにピークを迎えるといわれています。
この時間帯の散歩を避け、午前や夜を狙いましょう。ねこちゃんの場合は、可能な限り外飼いをやめておくのが賢明です。ねこちゃんが家にいる時間を多くし、花粉に触れる機会を減らしてあげてください。
もしも花粉症になったら?
どれほど飼い主さんが気をつけていたとしても、わんちゃん・ねこちゃんが花粉症になってしまうことはありえます。そのときは、すぐに獣医師に診てもらいましょう。
多くの場合、獣医師はペットにアレルギー検査をしてくれます。この検査を経れば、わんちゃんやねこちゃんが苦手にしているタイプの花粉を把握できます。また、花粉以外のアレルギー症状の有無を発見できるのもメリットです。
その後で、花粉症の治療を行ってくれます。代表的な治療法は、ステロイドなどの内服薬です。こうした薬でわんちゃんやねこちゃんの免疫力を高め、アレルギー症状を抑えていきます。
ただし、内服薬の中には副作用があるものも珍しくありません。獣医師から内服にあたっての注意事項を聞かされるはずなのでしっかり確認してください。そのほか、花粉症に有効なお風呂の入れ方、ブラッシングなどについて指導してくれる獣医師もいます。
いかがでしたか。もしも花粉が気になる季節になってきたら、「そういえばうちのわんちゃんは?」「ねこちゃんは大丈夫かな?」と思い出してあげてください。
動物にとって、視覚や嗅覚が鈍る花粉症はとてもデリケートな問題。わんちゃんやねこちゃんには早めの対策や治療をしてあげることが大事です。
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