わんにゃとの暮らし

わんちゃんは春に体調を崩しがち?原因や対策をご紹介

奥平望

ライター
奥平望

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わんちゃんは春に体調を崩しがち?原因や対策をご紹介

私たちが季節の変わり目に体調を崩しやすいように、わんちゃんも春に体調を崩すことがあります。とくに子犬やシニア犬、持病のあるわんちゃんにとって、寒暖差が激しく気圧の変化が大きい春は体調面に影響が出やすい時期です。

そこで今回は、わんちゃんが春に体調を崩しがちな理由や主な症状から、元気に春に迎えるための対策まで詳しくご紹介します。愛犬の体調に気を配り、家族みんなで元気に春を過ごしましょう。

わんちゃんが春に体調を崩しがちな理由

ポメラニアンが寝ている写真
出典:https://www.shutterstock.com/

寒い冬を越し、暖かい春を迎えるとなぜか体がだるく、心までどんよりしてくることがあります。それはわんちゃんも同じで、春に体調を崩すわんちゃんは少なくありません。では、春に体調を崩してしまう原因は何なのでしょうか?ここでは、わんちゃんが春に体調を崩しがちな理由を6つご紹介します。

花粉をはじめとするアレルギー>

わんちゃんにも花粉症があり、花粉が原因で体調を崩すことがあります。くしゃみや鼻水が出たり、目が充血したりしている場合は花粉症を疑いましょう。また、花粉が皮膚に付着するとアレルギー性皮膚炎を引き起こし、しきりに体を舐めることもあります。

<生活環境の変化>

春は生活環境が大きく変化する時期です。進学や就職を機に家族が家を出たり、住み慣れた家を引っ越したりすることもあるでしょう。そうした環境の変化に戸惑い、ストレスを感じて体調を崩してしまうわんちゃんも少なくありません。

<寒暖差>

春は寒暖差が大きく、お昼は半袖で過ごせるのに夜は毛布がないと寝付けないという日もめずらしくありません。激しい寒暖差は自律神経の乱れを生じさせ、体調に悪影響を及ぼすことがあります。

<気圧の変化>

寒暖差が大きい春は、気圧の変化にも注意が必要です。飼い主さんの中には、気圧の変化が原因で体調に悪影響が出る“気象病”に悩んでいる人もいるでしょう。わんちゃんも同じように、気圧の変化によって頭痛が生じたり、関節痛がひどくなったりすることがあります。

<発情期>

去勢手術や避妊手術をしていないわんちゃんの多くは、春に発情期を迎えます。男の子のわんちゃんは攻撃的になったり、マーキングが増えたりするのに対し、女の子のわんちゃんは神経質になり、食欲不振に陥ることがあります。

<春の植物の誤食による中毒>

散歩から帰ってきた後に愛犬の異変を感じた場合は、春の植物を誤食したことによる中毒症状を引き起こしている可能性があります。以下の植物の誤食に気づいたら、早急に獣医師に相談して診察してもらいましょう。

・チューリップ

・アサガオ

・スイセン

・シクラメン

・カーネーション

春に体調を崩したわんちゃんの症状は?

くしゃみが出そうなパグの写真
出典:https://www.shutterstock.com/

    春に体調を崩したわんちゃんには、下痢やおう吐、食欲の低下といった症状が見られます。また、花粉をはじめとするアレルギーが原因の場合は、くしゃみや鼻水のほかに皮膚炎を引き起こすこともあります。

    以下に春に体調を崩したわんちゃんの主な症状をまとめたので、ここで確認しておきましょう。

    ・下痢

    ・おう吐

    ・食欲の低下

    ・くしゃみ

    ・鼻水

    ・目の充血

    ・皮膚の湿疹

    ・しきりに皮ふを舐める

    ・てんかんの発作が起こる

    ・関節痛が悪化する

    春に体調を崩したわんちゃんのためにできること

    食欲不振の犬
    出典:https://www.shutterstock.com/

    もし愛犬が体調を崩してしまったら、無理をさせずにのんびり過ごすことが大切です。また寒暖差が原因だと感じた場合は、外出時にお洋服を着せたり、お散歩の時間を暖かい日中に設定したりと、体調を安定させる方法を考えましょう。

    そのほか、食欲が低下している場合はドッグフードにトッピングを追加したり、ウェットフードに変えたりして、食いつきがよくなる工夫をするのもおすすめです。なお、花粉や春の植物の誤食による体調不良の場合は、すぐに動物病院で診察してもらいましょう。

    元気に春を迎えるための対策3つ

    2匹のチワワが寝ている写真
    出典:https://www.shutterstock.com/

    元気に春を迎えるには、対策を講じておく必要があります。ここでは、春に体調を崩しがちなわんちゃんに元気に過ごしてもらうための対策を3つご紹介します。

    <寒暖差対策を行う>

    元気に春を迎えるには、寒暖差対策が必須です。そろそろ暖かくなってきたからと油断せず、朝や夜には冷え対策を行いましょう。また、体を温めるためにマッサージをしたり、愛犬が快適に過ごせるように室温計や湿度計を用意したりするのもおすすめです。

    <愛犬を不安にさせない>

    愛犬が環境の変化に戸惑っているようであれば、一緒に過ごす時間を増やしたり、安らげるスペースを作ったりするといいでしょう。不安な気持ちが大きくなると“分離不安”に陥り、問題行動が増えることがあるので要注意です。

    <愛犬の体調に異変がないか観察する>

    愛犬の体調に何らかの変化があれば、早めに動物病院に行くことをおすすめします。わんちゃんの春の体調不良は、いかに早く対処できるかが重要です。愛犬の体調がこれ以上悪化しないように、かかりつけ医に相談しましょう。

    春の体調不良に注意して元気に春を迎えましょう!

    元気に笑っている犬の写真
    出典:https://www.shutterstock.com/

    寒暖差や気圧の変化など、わんちゃんが春に体調を崩しがちな理由はさまざまです。また花粉や春の植物の誤食など、家庭での対処が難しい場合もあります。

    「愛犬に元気がない」「食欲が落ちている」「関節痛がひどくなっている気がする」など、わんちゃんの体調面に不安を感じた際は獣医師に相談するのがおすすめです。あわせて家庭でできる対策を行い、愛犬と元気に春を迎えましょう!

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