愛犬を自宅でシャンプーするときに必要な犬用シャンプー。シャンプーはわんちゃんと暮らすうえで重要なお手入れのひとつですが、どんなシャンプーを使用すればいいのか迷うことはありませんか。今回は、わんちゃんのシャンプー選びで気を付けたいことやポイントについてお伝えします。
シャンプー前のブラッシング
まず、シャンプーをする前の大前提として、ブラッシングで抜け毛と毛玉は出来る限り取っておきましょう。理由はいくつかありますのでご紹介します。
①皮膚にシャワーのお湯が浸透しづらい。
②抜け毛と毛玉に邪魔されて皮膚をキレイに洗えないことが多い。
③シャンプーの泡立ちが悪く、手間も時間も倍以上かかる。
④シャンプーを洗い流しきれているかの判断がしづらく、流せていないと皮膚トラブルの原因に繋がりやすい。
⑤排水溝に毛がつまり、後片付けの手間が倍増する。
⑥ドライヤーで乾かすときに毛が飛び散り、部屋の中が抜け毛が舞う。
他にも理由はありますが、大まかに以上のような理由があげられます。
シャンプーの種類
わんちゃんの肌はヒトの弱酸性の肌とは違い、弱アルカリ性の肌となり人間でいう超乾燥肌に値します。そんな超乾燥肌のわんちゃんが、刺激の強いシャンプーを使用してしまうと肌トラブルに繋がるので、成分には気をつけたいですね。
わんちゃん用のシャンプーは大きく2つに分けられます。
<薬用シャンプー>
皮膚になんらかの疾患やトラブルを抱えるわんちゃんへの使用を目的に作られています。薬用成分を主体として作られているので、いい香りや手触りの良さを求めるには不向きです。
しかし、効能の中には細菌やカビを死滅させたり、過剰な皮膚の油分を除去する処方もあり、病院にかかっているような症状がある場合は、獣医師の指示で病院処方をされることが多いです。
その他には、ノミ・ダニ駆除、寄生虫を予防するシャンプーもあります。薬用シャンプーを使用する用途は、様々な理由がありますので、「手触りも悪くなるし、シャンプー後のいい香りがしないなら…」と安易に避けるのはやめておきたいですね。獣医師の指示がある場合は、そちらに従うようにしましょう。
<美容シャンプー>
人間用のシャンプーと効能は似ており、被毛の汚れを落として綺麗なツヤと毛並みに仕上がるように作られています。フケや過剰な皮膚のべたつきなどのトラブルが無く、健康な皮膚のわんちゃんにはこちらの美容シャンプーを選べば問題ないかと思います。
しっかりと汚れを落としつつ、効能も沢山の種類があり、被毛のボリュームアップやボリュームダウン、ツヤだし、白い被毛の子用など様々なタイプがあるので愛犬にあったシャンプーを探してみてください。
シャンプーの成分表記について
実はわんちゃん用のシャンプーには全ての成分を表示する義務はないので、自分が使用しているシャンプーのように成分が書いてあるから安心…とはいきません。
「しっかりと成分を把握したい」と考える方は、メーカーに直接問い合わせをする事をおすすめします。わんちゃん用のシャンプーだからどれを使っても安心というわけではないので、ここも要注意です。
「え?わんちゃん用なのに、全部が安心できるものじゃないの?」と、こう思う方もいるかもしれません。でも、考えてみてください。人間用ですら「え…これ大丈夫?」と思う成分を配合しているシャンプーを見かけませんか?愛犬も大事な家族ですから、安心して使用できるものを選びたいですよね。
そこでこだわりたい成分は、人間用と同じで【界面活性剤】の種類です。特に【石油系合成界面活性剤】は避けほうがよいでしょう。
石油系合成界面活性剤は洗浄力が強く、タンパク質まで分解する性質があるともいわれているので、被毛がパサつく原因になりやすいです。
トリマーおすすめのシャンプー
洗浄力が少し弱いですが、アミノ酸系シャンプーがおすすめです。こちらはわんちゃんの皮膚や被毛を構成する成分と同じなので、肌荒れや被毛の傷みを抑えることができます。
しかし、例外もあります。例えば、皮膚の状態はとても健康だけど、外遊びや雨の日のお散歩で泥汚れがひどく、毛が濡れた特有のにおいがする…。さすがにこのような状態では、お互いに辛いですよね。特に汚れやにおいが気になる場合には、洗浄成分の強めのシャンプーを選んでもいいかもしれません。
注意点としては、使用する時はわんちゃんの肌状態を確認してから使用するようにしてくださいね。「自宅でシャンプーはもう無理…」そう感じたらトリマーにお願いしましょう。飼い主さまの負担を減らし、とてもキレイでいい匂いになって帰ってきてくれますよ。
いかがでしたか。定期的なシャンプーは、愛犬の皮膚・被毛を健康に保つために必要です。愛犬に合ったシャンプーを選び、わんちゃんの健康管理に役立ててくださいね。
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