自然豊かな公園でわんちゃんとお散歩するのは楽しいですよね。しかし、落ち葉や茂みの裏にはマダニが生息していて、特に秋には活動が活発化するという恐い事実があります。マダニは多くの病原体を媒介しているので、血を吸われることによる貧血だけではなく、皮膚炎や発熱、全身性痙攣という症状が出てしまうケースもあり、とっても危険です。
それでは、愛犬がマダニに噛まれないようにするためには、どんな対策をすれば良いのでしょうか。この記事では、犬に寄生するダニの一種である「マダニ」について、予防法や対処法をご紹介します。
駆虫薬を利用する
マダニを駆除する成分を含んでいる駆虫薬を利用すれば安心です。駆虫薬には2種類あり、首筋に液体の駆虫薬を垂らす「スポットオンタイプ」と、駆虫薬の成分が含まれた味付きのフードを与える「チュアブルタイプ」があります。
「スポットオンタイプ」は投与が簡単ですが、肌に疾患があるわんちゃんだと使えないケースもあります。「チュアブルタイプ」は、お菓子感覚で食べるわんちゃんも多いですが、もし中々食べない場合は、砕いて粉末状にし、ヨーグルトに入れて与えるなど工夫してみてください。動物病院で処方してもらうことができるので、獣医師と相談のうえ、どちらのタイプにするかを判断してください。
ダニよけスプレーをかける
一般的な虫除けスプレーは、ディートと呼ばれる虫除け成分が含まれています。しかし、人間用のスプレーを使うと、ディートを過剰に塗布することになり、わんちゃんにとって有害です。ディートの含有量が少ないペット専用のダニよけスプレーを利用しましょう。中にはディートが含まれていない、虫が嫌いな植物成分だけ配合された商品もあるので、匂いの好みやわんちゃんの反応なども考慮して、選ぶようにしましょう。
ダニよけのドッグウェアを着用する
ドッグウェアを着用すると、ダニからの吸血を防ぐことができます。特に防虫加工生地を使用しているドッグウェアは効果も高いので、つい茂みに飛び込んでしまうようなわんちゃんには、とてもおすすめです。また、防虫機能だけではなく接触冷感や速乾性も併せ持つドッグウェアもあるので、暑い日にも利用可能です。
今回は事前の予防策をご紹介しました。ただ、万全を期しても、マダニが付くこともあります。そんなときピンセットで無理に引っ張ると、頭部だけがワンコの体内に噛み付いたまま残り、傷口が化膿してしまうケースもあります。慣れている方であれば問題ないかもしれませんが、基本的には動物病院で処置してもらうことをおすすめします。ぜひわんちゃんと楽しいお散歩ライフを過ごしましょう。
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