わんにゃとの暮らし

犬の分離不安症とはどのようなもの?症状・原因・対処法などを紹介

れん

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れん

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犬の分離不安症とはどのようなもの?症状・原因・対処法などを紹介

いつでも全力で愛情表現をしてくれるのが、わんちゃんの大きな魅力です。愛犬の愛情表現に癒されている人も多いでしょう。
しかし、飼い主さんと片時も離れられない「分離不安症」になっているなら対策が必要です。本記事では犬の分離不安症について原因や対処法などを紹介しますので、ぜひご覧ください。

■犬の分離不安症とは?

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分離不安症とは不安障害のひとつで、人間にも見られるものです。わんちゃんの場合、次のような症状が見られます。


飼い主の不在時

・ずっと吠え続ける
・部屋を荒らす
・自傷行動をする
・下痢や嘔吐をする


飼い主のいる時

・出かけようとすると怒る
・飼い主の後ろをついて歩く
・姿が見えなくなるとパニックを起こす
・帰宅すると喜びすぎて粗相をする

飼い主の不在が寂しい、という様子は可愛いと感じられるかもしれませんが、わんちゃんにとっては精神的・肉体的ストレスが強い状況です。

■犬の分離不安症のおもな原因

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わんちゃんが分離不安症になってしまうのは、飼い主から引き離される極度の不安が原因です。不安を抱く理由には、次のようなものが考えられます。


・過去のトラウマは分離不安に虐待や遺棄の経験がある
・家族構成が変化した
・他人に預けられた
・留守中に怖い思いをした
・怪我や病気などがある
・飼い主への依存


また、加齢も分離不安症の原因のひとつです。目が見えなくなったり耳が聞こえなくなったりして、分離不安症を起こすこともあります。

■犬の分離不安症の対処法

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分離不安症といっても、子犬のうちは自然な行動です。成長しても症状が続くようなら、対処を考えましょう。軽度なら、家庭でのトレーニングで解決する可能性があります。代表的な方法は以下のとおりです。


・短時間から留守番に慣れさせる
・犬との接し方を見直す
・外出時に声をかけない
・留守番中のイタズラや粗相を叱らない
・もう一匹を迎え入れる


留守番中に吠え続けるようなら、短時間から少しずつ留守番に慣れさせましょう。飼い主が出かけるのは当然だと認識させるために、ひとりで過ごせても褒めないようにする必要があります。

分離不安であれば、家族が接し方を見直すことも大切です。家族が家にいるときでも、わんちゃんがひとりで過ごす時間を作るようにしましょう。不安を煽らないよう、外出時に声をかけないようにする方法もあります。

留守番中のイタズラや粗相を叱るのは逆効果です。「構ってもらえる」と勘違いする可能性がありますので、叱らないようにしましょう。

重度の分離不安症なら、動物病院での相談も検討してみてください。動物病院では、薬物療法や行動療法など獣医師と相談しながら治療を行います。

■体験談:ビーグル・燦(さん)の分離不安症

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我が家の愛犬にも分離不安症だったと思われる時期があります。自傷行動まではなかったものの、起きているあいだべったりくっついて離れず、少しでも離れようとすると吠え続けるといった状況でした。分離不安が強かったのは、生後1歳くらいまでの、仕事部屋で一緒に暮らしていた時期です。


・マウスをくわえて走り回る
・キーボードを叩く


そんな仕事の邪魔も多い毎日でした。家に迎えてからずっと一緒に過ごしていたため、分離不安と思われる状態になるのも無理はありません。

そのころ、知人のねこちゃんが分離不安症だとの話を聞き、燦も同じではと思い至りました。

様子が落ち着いたのは、燦の生活スペースをリビングに移してからです。最初のうちは吠えていましたが、現在は落ち着き、ひとりでも留守番ができるようになりました。

■犬が分離不安症かもしれないなら対処が必要!

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・飼い主が留守にするとずっと吠えている
・留守番をさせると粗相をする


愛犬がそんな状態なら、分離不安症が原因になっているかもしれません。分離不安症が原因なら、対処を考える必要があります。
お互いが快適に過ごせるよう、愛犬との接し方を見直してみましょう。

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