※2020年12月28日情報更新
わんちゃんの夜鳴きは、家族中が寝不足になってしまうだけでなく、近所迷惑にもなりかねないため、深刻な問題の一つと言えます。
この問題に対処するには、夜鳴きの原因をしっかりと把握して、それぞれの原因別に対応することが大切です。そこで今回は、わんちゃんの夜鳴きの原因と対策について取り上げます。
■なんで夜鳴きをするの?
夜鳴きとは、本来ならばぐっすり寝てほしい時間帯(多くの場合は深夜から明け方にかけて)に鳴いたり吠えたりすることです。一晩中鳴き続けることもありますし、明け方に鳴き始めることもあります。鳴き方もキュンキュン鳴いたり、激しく吠えたりとさまざまです。その主な原因としては、下記のようなことが考えられます。
(1)体調が悪い
今まで夜鳴きをしなかった子がある日突然鳴き出すようになったら、体調が悪いのかもしれません。
(2)寝る環境が好ましくない
家族の出入りが激しい、外の音がよく聞こえるなど、わんちゃんの寝場所そのものが夜鳴きの原因になっていることがあります。また、喉が渇いたのに水が置いていなかったり、排泄をしたいのにトイレに行けなかったりすると、鳴いて訴えることもあります。
(3)そもそも眠くない
日中のエネルギー発散が十分に行われていないと、退屈やストレスなどから夜鳴きをすることがあります。また、高齢犬に多いのですが、日中にぐっすり眠るといった昼夜逆転の生活リズムを送ることでも夜鳴きをすることがあります。
(4)独りで寝ることに慣れていない
子犬や保護犬など飼い始めて間もない場合には、独りで過ごすことに不安を感じ、夜鳴きをすることがよくあります。
(5)夜鳴きをすれば飼い主さんがかまってくれる
上記のような原因から夜鳴きが始まったとしても、そのたびに飼い主さんがすぐに飛んで行って相手をすると、「鳴けばかまってくれる」と学習して、ますます夜鳴きをするようになります。
■どうすれば夜鳴きを防げる?
上記にあげた原因別に対策法を考えてみましょう。
(1)体調をチェック
どこかに痛みを感じていないか、嘔吐や下痢はしていないかなど、普段と少しでも違うところがないかをまずは確認しましょう。
(2)寝る環境を見直す
今の寝場所がぐっすり眠れる環境かどうかをもう一度見直してみて、場合によっては寝場所を変えるなどの対策をしましょう。ケージやサークルなどの方が落ち着く子もいますし、逆に飼い主さんと一緒の方が落ち着いて寝られる子もいますので、その子に合った寝場所を見つけてあげてください。また、新鮮な水はいつでも飲めるようにし、トイレも自由に行けるようにしておきましょう。
(3)日中のエネルギー発散を十分に行う
元気なわんちゃんの場合、もしかしたら散歩や遊びといったエネルギーの発散が足りていないかもしれません。散歩が大好きな子であれば、出来るだけ毎日行ってあげましょう。行けない場合には、室内でたっぷり遊んであげてください。高齢犬など、あまり運動ができない場合でも、カートなどを利用して外の空気を吸わせたり、日光浴をさせたりすることでも十分刺激を与えることができます。
(4)独りでいることに慣れさせる
鳴き始めてもすぐにおさまる場合は、そのまま様子をみてもかまいません。あまり反応しすぎないようにしましょう。日中も、わんちゃんと別々に過ごす時間をあえて作るようにして、お互いに依存しすぎない関係を作るようにしましょう。
(5)普段から要求吠えには応えないようにする
鳴いたり吠えたりして要求するたびに、無条件で応えてばかりいると、わんちゃんはますます吠えて要求するようになります。夜鳴きの場合は、近所迷惑になる可能性があるため、完全に無視することは難しいかもしれませんが、普段から要求吠えには反応しないようにすることで、学習による夜鳴きも防げることがあります。
一言で夜鳴きといっても原因はさまざまです。普段の接し方によっても、わんちゃんの年齢によっても変わってきます。まずは、なぜ鳴くのかを把握し、それに合った対策を考えてあげることで、わんちゃんにも快適な睡眠を提供してあげましょう。
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みんなのコメント
ムタさん
昔は近所のわんちゃんがよく吠えてたけど、最近吠えなくなってきた、環境がかわったのかも知れないですね。
6年前
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