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【獣医師執筆】愛犬と楽しくお出かけしよう!わんちゃんと「ドライブ」するときの注意点

佐藤貴紀

獣医師
佐藤貴紀

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【獣医師執筆】愛犬と楽しくお出かけしよう!わんちゃんと「ドライブ」するときの注意点

202112日情報更新

最近では愛犬を連れてお出かけする機会が増える中、一緒に泊まれるホテルやカフェ、そしてイベントなども行われています。そんなとき、目的地までの連れて行く交通手段として、安心安全という事もあり、車を利用する方が多いですよね。

しかし車での移動は、一歩間違えれば人間にも、そして動物にも大きな事故に繋がるため注意が必要です。そこで今回は、“ドライブするときの注意点”を、お伝えします。

■出発する前の注意点

愛犬と楽しくお出かけしよう!わんちゃんと「ドライブ」するときの注意点
出典:https://www.shutterstock.com/

後ほど典型的な症状についても紹介いたしますが、わんちゃんにも車酔いがあると言われています。いざドライブをと言ったときに、わんちゃんが酔ってしまってはかわいそうです。そうならないためにも、最善の注意をってあげたいですよね。まったくドライブに連れて行っていない中で、急に長時間のドライブに連れて行くのはわんちゃんにとっても負担がかかる事が想像されますので、たまに車でお出かけをしてあげて、車に慣れさせてください。

また、常日頃から車に乗ると楽しいことがあると認識させてあげないと、車に乗る事自体を嫌がる可能性があるかもしれません。例えば、車でいつも行くのが病院だけだったりすると、車に乗ると動物病院で痛い注射ばかりされるというイメージを持ってしまうかもしれません。常日頃のドライブの際にはドッグランやイベントなど、楽しい環境へ連れていってあげると良いのではないでしょうか。

(1)食事を上げる時間

筆者の経験では、消化できるように1時間前には食事を済ませてあげた方が良い様に思います。あまり消化の悪いものや、またドライブ直前にあげてしまうと食事そのものを吐く可能性があるため注意が必要です。吐いてしまうだけでなく、誤嚥(ごえん)をすることもあります。

(2)食事の量

車に慣れているわんちゃんであればいつもの量をあげても良いのかもしれませんが、できればいつもの半分くらいの方がよいでしょう。量が多いということは消化にかかる時間が長くなるので、吐きやすくなる傾向もあります。

(3)車酔いをする場合

酔い止めのサプリや薬もありますので、ドライブの前に飲ませておくことも試してみる価値はあるかもしれません。

(4)所持品

キャリーバックやケージは固定できるものが理想で、中にいる方が落ち着くのであれば使用しましょう。部屋の中にタオルなどを入れて、体があまり揺れないようにしてあげてください。

車内で喉が渇いたときには、水が飲める容器などもあると良いでしょう。万が一、排便排尿をする可能性もあるのでお散歩グッズも忘れずに持ち合わせましょう。

車内が暑い場合などもあるため、保冷剤などを用意してあげた方が良い事もあるでしょう。

(5)ドライブ前には排便排尿を

筆者の経験上車内では我慢する傾向がある様に見受けられますが、ドライブ前には済ませておきたいのは人と同じと考えられます。事前にしっかり排便排尿をさせてあげてください。

 

■ドライブ中の注意点と対処法

愛犬と楽しくお出かけしよう!わんちゃんと「ドライブ」するときの注意点
出典:https://www.shutterstock.com/

(1)こまめな休憩を

人も同様に車に乗るのは体が退屈なもの。これはわんちゃんも同じではないでしょうか。高速道路などでは窓なども開けることが難しい場合なども考え、例えば1時間毎には休憩をとりましょう。

最近では、サービスエリアにドッグランが設けられているケースもあるため、しっかり遊ばせて車の中では寝て過ごさせてあげるとお互い快適ではないでしょうか。

(2)こまめな水分補給を

慣れない環境に不安を感じることも少なくありません。緊張状態になればわんちゃんも喉が乾くのではないでしょうか。また、室温が涼しくても、熱中症や脱水にならないように、まめな水分補給をしましょう。

(3)わんちゃんが安定する場所を探る

体が揺れてしまうと酔いやすくなるため、助手席で抱えてあげることや、ケージを安定させてあげることは効果的と考えられます。ただし、運転者が膝元に乗せて運転するのは危険なので、絶対にやめましょう。

(4)マメな気分転換を

助手席に抱えながら乗る場合、気分転換に窓を開け外の風を浴びさせると、よろこぶわんちゃんは多いのではないでしょうか。ただし、窓をあまり開けすぎると飛び出してしまうなどの危険があるので注意しましょう。

 

■ドライブで車酔いしてしまった時の症状とは?

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(1)嘔吐、吐き気、大量のよだれ

食べ物や胃液など吐くものは様々ですが、吐くことで脱水や体調不良、食道炎や胃炎などへ移行することも考えられます。

(2)神経症状

ふらつきなど、歩様状態がおかしくなることや、立ち上がれなくなることが想定されます。

(3)震え

なんだか落ち着かない状態で、体が小刻みに震えていることもあります。

(4)落ち着かない、吠える

居場所が定まらなかったり、なれない環境にそわそわしてしまい寝るにも寝られない状態が続いたりすることがあります。また、嫌がる行為として吠えることもあります。

 

わんちゃんが車酔いをしてしまったら、楽しいドライブも一変してしまいますよね。泊まりなので行く場合は、動物病院などの場所も調べておくのもよいでしょう。

突然わんちゃんを車で連れ出すと予期せぬ行動を取る可能性もあるため、常日頃からドライブに慣れさせていく事はとても重要です。わんちゃんも飼い主さんと一緒にお出かけできるのは楽しいことなので、飼い主さんがしっかり注意することが大切ですね。

 

※ 本サイトにおける獣医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、獣医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、獣医師や各専門家より適切な診断と治療を受けてください。

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※ wavebreakmedia, Javier Brosch, Studio MARMILADE, JJ IMAGE / Shutterstock

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