ねこちゃんが音楽を楽しんでいる姿? ねこちゃんが音楽を奏でる? あまり想像できないことかもしれません。でも、実際にそんな姿を見ることができるかもしれません!
そこで今回は、ねこちゃんと音楽の関係性や、ねこちゃんと一緒に奏でる音楽の楽しみ方についてご紹介します。
■音の聞こえ方
ねこちゃんは人間と比較して、とても耳がよい動物です。ネズミなどの鳴き声である高周波だけでなく、地震や雪崩などの低周波も聞き取れると言われています。
ねこちゃんは48~85,000ヘルツの音域が聞き取れますが、人間は20~20,000ヘルツとされています。約6倍位大きく音を聞き取れると言われていますので、音に対して非常に敏感になることは容易に想像できます。
■猫は音楽が好き?
聴覚が非常に発達しているねこちゃんですが、音楽は好きなのでしょうか? わんちゃんや乳牛では、リラックスできる音楽の効果が報告されています。乳牛はミルクの量が増える効果もあったそうです(※1・2)。
ねこちゃん用の音楽が販売されていることをご存知ですか? ウィスコンシン大学マディソン校で心理学を研究するチャールズ・スノードン名誉教授らは、ねこちゃん用の音楽を研究して、ねこちゃんが好む音楽を発表しています(※1・2・3)。
ねこちゃんは基本的に、人間の音楽には無関心であると報告されていますが、ねこちゃん同士のコミュニケーションで使う周波数で作った音楽に対しては、一部のねこちゃんはポジティブな反応を示したと発表されています(※3)。
■猫と音楽を楽しむ方法は?
ねこちゃんは人間の音楽を一緒に楽しむ動物ではなさそう……いいえ、そんなことはありません! 音楽を一緒に聞く、という方法以外に、ねこちゃんと一緒に音楽を楽しむ方法についてご紹介します。
(1)リラックスミュージックを聞かせる
前述した音楽がCDで販売されています。愛猫が興味を示すかもしれませんね。当院でもBGMとして活用しています。
(2)猫とダンスを踊る
わんちゃんとのドッグダンスはとても有名ですし、楽しんでいる方も多いかと思います。そして、ねこちゃんも一緒にダンスすることができるのです!
動きをひとつひとつ楽しく練習して、最後に音楽に合わせてみるのも楽しいでしょう。筆者は自分で歌いながらキャットダンスに挑戦してみました! 上手に踊るというより、楽しむということが一番大切だと思います。
(3)音楽を奏でる
ねこちゃんに簡単な楽器を奏でてもらう、という方法もあります。注意していただきたいのは、無理強いや、大きな音がなる楽器は使用しないことです。
ねこちゃんは音に敏感なので、愛猫の性質に合わせて楽しんでみてくださいね。
(4)条件づけに音楽を使う
学校で「この音楽がなったら給食の時間が開始される」という合図ありませんでしたか? 専門用語では、“古典的条件づけ”と言います。その音を聞くだけで、何かを連想できるような学習をしていることです。
ねこちゃんも同じ学習をします。“BGMを鳴らす=オヤツの時間”と認識させるために毎日同じことを繰り返せば、その音楽が流れるとオヤツを期待して来てくれるようになります。
ワクワク楽しいことを期待できる音楽が作れたら、楽しいですね!
聴覚も異なる動物ですので、人間と同じ感覚で音楽を楽しむことは、ねこちゃんにとって恐怖に感じてしまうこともあります。この点に注意しながら、愛猫と一緒に音楽を楽しんでみてくださいね!
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【参考】
※1 7 Scientific Studies About How Animals React to Music
※2 Cats prefer species-appropriate music
※3 猫に捧げる音楽「ミャウジック」大学教授が真剣に作った(試聴可)
【画像】
※ Ewa Studio, Sergey Zaykov, Inna Astakhova, Popel Arseniy / Shutterstock
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