愛猫がなぜ鳴いているのか、理由を正しく理解できていますか?ねこちゃんの鳴き声といえば、「ニャー」をイメージされる方が多いと思いますが、じつはねこちゃんはたくさんの鳴き声があり、鳴き方の違いでその気持ちを表現しているようです。
何を伝えたいのか正確に知ることは難しいことですが、ねこちゃんが伝えたいことを理解したいと思うのは飼い主共通の想いですね。この記事では、猫の鳴き声の種類や違いとその意味、猫の気持ちについてご紹介します。
■猫が鳴くのはなぜ?
普段から人と生活をしているねこちゃんは、飼い主さんに要求を伝える手段や意思疎通のために鳴いているようです。反対に野生のねこちゃんは、自分の居場所を外敵に察知される可能性を避けるために無駄には鳴きません。
ねこちゃんが鳴く鳴く状況・場面は、「甘えている、要求を伝える」、「不安・恐怖を感じている」、「発情・威嚇している」の3種に分類することができます。
一般的にメスよりオスの方がたくさん鳴く傾向があると言われていますが、鳴く回数・頻度については個体差があり、それぞれの個性が出るようです。例えば、よく鳴くねこちゃんは甘えたがり、あまり鳴かないねこちゃんは飼い主さんに依存しない傾向があるといわれています。
■猫の鳴き方の違いと気持ち
猫の鳴き声や気持ちは、以下のように解釈されていることが多いです。
・「ニャッ、ニャッ」
朝にこのような鳴き方をしているときは、「おはよう」と伝えているようです。また挨拶以外にも、不安なときに「ニャッ、ニャッ、ニャッ」と短めに鳴くことがあります。
・「ニャーン」、「ニャオ」
エサが欲しいときや構って欲しいときは訴えるように鳴きます。
・「ニャーン」
甘えているときには、長めに「ニャーン」と可愛らしく鳴きます。
・「クククッ」、「カカカッ」、「ケケケッ」
猫の狩猟本能からくる興奮状態の行動で、外の鳥や虫に反応しているときに鳴くことをクラッキングといいます。
・「ニャーオ」や「ナーオ」
発情しているときには、大きめの声でこのように鳴きます。
・「シャー」、「フー」
威嚇しているときで、身体の毛が逆立ち表情も険しくなっています。
■猫が鳴きやまないとき
ねこちゃんが鳴きやまないときは、まず様子を観察してください。身体のどこかを痛がったり、異常がないかをチェックします。
食欲はありますか?うんちやおしっこはちゃんと出ていますか? ねこちゃんが何か不安に思うもの、ストレスを感じるようなものが近くにありませんか?
体調に問題がなさそうだったら、理由を想像してみます。家の中は以前と変わったことはありませんか? 引っ越しや家具の配置を変えたり新しい家族が増えたり。他にもねこちゃんのお気に入りの毛布を洗濯したら鳴き始めたなんてこともあります。何かしらの変化で鳴き始めたケースだと、数週間前後で自然と治まってきます。それ以上鳴き続けるのは、他の原因があるかもしれません。
■こんな時は気をつけよう
・排泄中に悲鳴のような鳴き声を上げる際は、泌尿器系に病気がある可能性があるので、獣医師への相談をおすすめします。
・高齢のねこちゃんが深夜にウロウロと歩きながら、「アオーン」と鳴く際は、認知症の可能性も考えられます。
・同居猫が亡くなった後や、一緒に暮らしていた信頼している人がいなくなった時に「ウミャー、ウミャー」と鳴く時は、生活の変化に不安を感じ、飼い主さんに助けてほしいというサインとされています。
・ご飯を食べるときに「ナウン、ナウン」と鳴く際は、消化不良などが原因と考えられます。
他にもいつもと違うと感じた際は早めに獣医師へ相談するようにしてください。
いかがでしたか。よく鳴くねこちゃんも、あまり鳴かないねこちゃんも毎日の様子をしっかりと把握して、気になることがある時は動物病院を受診するようにしてくださいね。
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